短編集

陰間茶屋→完結

ヒーローってのは遅れてやってくるんだぜ

「待ちたまえ！！！」

と玄関口から大きな声が



武装した方が
入ってきた


「お客様申し訳ございませんが本日はまだ開店時間でなく」


「そんなことはわかっている」


竹野浦様の手が私の手首をつかんでいる


「その汚い手を離しやがれ！！」

「なんと無礼な！　この竹野浦に無礼を犯すなんて、それにこれは私が買い求めた物だ！」


「金は？」

「はっ金なら今日はいる予定だ！」


「どこから？」

「どこからだとそんな無礼な聞き方、私はあの益山城の将軍から良き働きぶりだとお褒めの言葉をお預かりしている身なんだぞ！！」


「その言葉却下する、お前はゲス野郎だ、その子は私が買い取る」


「はっ…その家紋は…」
と言いながら竹野浦は慌てて膝をつく


「ご無礼な申し立て申し訳ございません」


「益山様？」

一同驚愕する

目の前にいるのは益山城の将軍様　
益山一ますやまはじめ様だ

でも占埜は気が付いていた
あれは益山様だと


「手続きはこちらです、占埜と羽瑠　サチと用心棒を買い取ろう、主いくらだ？」


「そ…そんな将軍様からお金を取ろうなんて…できませんよ」


「なら占埜、お店にいくら入れればいい？」



「え…えっと5000万」
って言っちゃったけど大丈夫かな？

「わかった、竹野浦今後一切この店への出入りを禁じこの子達にも手をだしてみろ、首が飛ぶぜ」

と恐ろしい言葉を並べた
手続きを終え
竹野浦は姿を消し

俺たちは益山城にはいった