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もしかしてですか?
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送り迎えは直哉がしてくれた。
さすがに腰が……長い距離を歩けなかったので甘えた。
で、リゾート建設チームに行くとすでに蒼維の姿が
「あれ? 今日会議あるっけ?」
? なにこの表情……笑ってるけどめっちゃ怒ってない??
そろりそろりと東雲先輩の後ろに隠れた。
「ゆーいーとーくん??」
と覗いてきた。
「ひいっ!?」
昔小さいころに蒼維の家でかくれんぼしていた時を思い出す。
あの時もゆっくり名前呼ばれながら俺の姿を見つけた。
「ひぃっじゃなくて、俺に説明なし??」
「え?」
「え? じゃなくて、まぁ後でもいいけどさ」
もしかして昨日のこと?
いちを蒼維は今まで俺のことが好きで、見守ってきてくれたから理由をちゃんと言わないとダメか……と考えていると、由比ヶ浜さんが俺の肩をガシっと掴み。
「伊都屋くん!!」
「はっはい?」
「由井浜直哉さんの恋人はもしかしてあなたですか?」
んっ!!!???
空いた口が一瞬塞がらなかった。
「いや…ちがっなにかの間違いですよ」
ウソつくの下手だな
と蒼維が目で訴えかけてきた。
他の先輩たちも驚いている人と納得と言った表情の人がいた。
「あの……私、由井浜直哉さん好きです。昨日言ったことも気持ちわかります。でももしそれが伊都屋くんだったら、私は幸せです!!」
顔近い!!
「へ?」
「ってことはここにいるみんなは仲間ってことでいいんじゃないの?」
と蒼維がさらっと言った。
「あっ……と、あっはい」
と伝えると。
由比ヶ浜さんがスマホを取りだし、俺と2ショットを撮り出した。
「あ……あの公開しないでくださいね」
「そ、そんなのしませんよ、私だけの特権なんだから、はぁはぁ」と
息が上がっていた。
本当かな? とあきれつつも
「で、なんであんな発表したの?」
「……ここでいうの?」
「俺たちは口が堅いから大丈夫だよ」
と先輩たちが言ってきた。
「……実は脅されて……」
「誰に?」
「いや、それはさすがに言えないよ」
「今からそいつ、息の根をとめてこようと思ったのに」
「いや、それはマズイから!!」
「直哉の事務所にそういう話が出ちゃって、男と付き合ってる、来週の文春に上がるくらいなら先に言ってしまったほうがいいよね? って話になってさ」
「なるほど……確かに唯斗は先輩とよく一緒にいるからそれが狙われたのか」
「うん……まぁ……ね……」
「由比ヶ浜さんはどうなの? そういう文春出されたら?」
「ちょっ蒼維?」
「ちょうどファンいるし、聞いてみたい」
「……そうですね、なにも理由がなくてその事実知ったら、ええ!?ってなり受け入れられなかったかもしれませんが、会見があって、由井浜直哉さんが恋人さんのことを凄く大事にしてるって分かったのでそれ以上を私たちがいう資格はないなって思いました」
俺はそれを聞くとぽろっと涙が零れた。
「うわぁ! 伊都屋くん、なに泣いてるんですか?」
ハンカチを差し出す。
「いや、嬉しくて……ありがとう」
涙目をみんなに向けると、一瞬みんなの顔が赤くなった。
その様子を蒼維が見てたのか俺の顔にタオルが投げつけられた。
「ちょっ蒼維!!?」
「それでゴシゴシ拭け」
「うん、蒼維も気にかけてくれてありがとう」
話が終わるとぞろぞろトイレに向かっていった。
さすがに腰が……長い距離を歩けなかったので甘えた。
で、リゾート建設チームに行くとすでに蒼維の姿が
「あれ? 今日会議あるっけ?」
? なにこの表情……笑ってるけどめっちゃ怒ってない??
そろりそろりと東雲先輩の後ろに隠れた。
「ゆーいーとーくん??」
と覗いてきた。
「ひいっ!?」
昔小さいころに蒼維の家でかくれんぼしていた時を思い出す。
あの時もゆっくり名前呼ばれながら俺の姿を見つけた。
「ひぃっじゃなくて、俺に説明なし??」
「え?」
「え? じゃなくて、まぁ後でもいいけどさ」
もしかして昨日のこと?
いちを蒼維は今まで俺のことが好きで、見守ってきてくれたから理由をちゃんと言わないとダメか……と考えていると、由比ヶ浜さんが俺の肩をガシっと掴み。
「伊都屋くん!!」
「はっはい?」
「由井浜直哉さんの恋人はもしかしてあなたですか?」
んっ!!!???
空いた口が一瞬塞がらなかった。
「いや…ちがっなにかの間違いですよ」
ウソつくの下手だな
と蒼維が目で訴えかけてきた。
他の先輩たちも驚いている人と納得と言った表情の人がいた。
「あの……私、由井浜直哉さん好きです。昨日言ったことも気持ちわかります。でももしそれが伊都屋くんだったら、私は幸せです!!」
顔近い!!
「へ?」
「ってことはここにいるみんなは仲間ってことでいいんじゃないの?」
と蒼維がさらっと言った。
「あっ……と、あっはい」
と伝えると。
由比ヶ浜さんがスマホを取りだし、俺と2ショットを撮り出した。
「あ……あの公開しないでくださいね」
「そ、そんなのしませんよ、私だけの特権なんだから、はぁはぁ」と
息が上がっていた。
本当かな? とあきれつつも
「で、なんであんな発表したの?」
「……ここでいうの?」
「俺たちは口が堅いから大丈夫だよ」
と先輩たちが言ってきた。
「……実は脅されて……」
「誰に?」
「いや、それはさすがに言えないよ」
「今からそいつ、息の根をとめてこようと思ったのに」
「いや、それはマズイから!!」
「直哉の事務所にそういう話が出ちゃって、男と付き合ってる、来週の文春に上がるくらいなら先に言ってしまったほうがいいよね? って話になってさ」
「なるほど……確かに唯斗は先輩とよく一緒にいるからそれが狙われたのか」
「うん……まぁ……ね……」
「由比ヶ浜さんはどうなの? そういう文春出されたら?」
「ちょっ蒼維?」
「ちょうどファンいるし、聞いてみたい」
「……そうですね、なにも理由がなくてその事実知ったら、ええ!?ってなり受け入れられなかったかもしれませんが、会見があって、由井浜直哉さんが恋人さんのことを凄く大事にしてるって分かったのでそれ以上を私たちがいう資格はないなって思いました」
俺はそれを聞くとぽろっと涙が零れた。
「うわぁ! 伊都屋くん、なに泣いてるんですか?」
ハンカチを差し出す。
「いや、嬉しくて……ありがとう」
涙目をみんなに向けると、一瞬みんなの顔が赤くなった。
その様子を蒼維が見てたのか俺の顔にタオルが投げつけられた。
「ちょっ蒼維!!?」
「それでゴシゴシ拭け」
「うん、蒼維も気にかけてくれてありがとう」
話が終わるとぞろぞろトイレに向かっていった。
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