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お見合い
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実家から呼び出しをくらい
何事かと思い向かう。
「蒼維、お見合いをしなさい」
と母親の口から出た。
は…?
俺はその場に立ち尽くし母親と父親が盛り上がっていた。
ゆくゆくは父親の会社を継ぐことになるので女性と結婚するのが唯斗と唯一居られる約束だった。
中学~高校まで唯斗のレベルに合わせた学校に行きたい。
これの条件が結婚することだった。
だから唯斗との関係もセフレ、友達以上にはならないと初めから分かっていた。
でも唯斗だけは傍においておきたかった。
土曜日 某高級ホテルのラウンジでアフタヌーンティーをと思い予約した。
ピンクのワンピースにふわふわのレースを着た女性と出会った、いかにもお嬢様という雰囲気。でもなんだろこの雰囲気、唯斗に似てる気がする。
「初めまして、私深澤綾音と申します。本日は素敵なアフタヌーンティーにお誘い頂きありがとうございます」
社交辞令も完璧…。
「いえ、こちらこそ急なお申し付けにご対応頂きましてありがとうございます。大宮司蒼維です。よければ蒼維と呼んでください」
「蒼維さんですね、では私のことも綾音と呼んでください」
お互い同い歳で話が弾んだ。
ふんわりしているが好きなものと嫌いなものがちゃんとわかれていて、しっかりと言葉を話すので楽しくなり。
「そうだ、蒼維さんは好きな有名人やモデルとかはいますか?」
「有名人ですか…そうですね、知り合いに1人いますので、好きというよりも応援したいなと思う人はいますよ」
「まぁ素敵ですね」
「はい。綾音さんはどなたかお好きな方がいらっしゃっるのですか?」
「私は」
ともじもじしながら答える。
「由比浜直哉さんが好きです」
本当に人気だな
「彼、男性にも女性にも人気ですよね」
「はい」
「実は直哉先輩とは大学のゼミが一緒で先輩なんですよ」
「きゃっ」
急に悲鳴をあげたので、近くで食事していた人、ウェイトレスが慌てた様子でこちらにきた。
俺も驚いて目を丸くしてしまった。
「お客様どうなさいましたか?」
「あ、ごめんなさい、大丈夫です」
「大丈夫ですか?」
「はい…驚いてしまって」
「ファンなんですね」
「はい、実は…」
赤面しながら言う綾音にいい案を思いついた。
「そしたら呼びましょうか!」
「へ? 呼ぶって」
スマホを取り出し唯斗に連絡すると返信がすぐに返ってきて。
「今日は撮影ないのでこれるそうですよ!」
「……ええ! 本当ですか?」
「はい」
ニコッと返事を返した。
「蒼維さん素敵です」
「ありがとうございます」
何事かと思い向かう。
「蒼維、お見合いをしなさい」
と母親の口から出た。
は…?
俺はその場に立ち尽くし母親と父親が盛り上がっていた。
ゆくゆくは父親の会社を継ぐことになるので女性と結婚するのが唯斗と唯一居られる約束だった。
中学~高校まで唯斗のレベルに合わせた学校に行きたい。
これの条件が結婚することだった。
だから唯斗との関係もセフレ、友達以上にはならないと初めから分かっていた。
でも唯斗だけは傍においておきたかった。
土曜日 某高級ホテルのラウンジでアフタヌーンティーをと思い予約した。
ピンクのワンピースにふわふわのレースを着た女性と出会った、いかにもお嬢様という雰囲気。でもなんだろこの雰囲気、唯斗に似てる気がする。
「初めまして、私深澤綾音と申します。本日は素敵なアフタヌーンティーにお誘い頂きありがとうございます」
社交辞令も完璧…。
「いえ、こちらこそ急なお申し付けにご対応頂きましてありがとうございます。大宮司蒼維です。よければ蒼維と呼んでください」
「蒼維さんですね、では私のことも綾音と呼んでください」
お互い同い歳で話が弾んだ。
ふんわりしているが好きなものと嫌いなものがちゃんとわかれていて、しっかりと言葉を話すので楽しくなり。
「そうだ、蒼維さんは好きな有名人やモデルとかはいますか?」
「有名人ですか…そうですね、知り合いに1人いますので、好きというよりも応援したいなと思う人はいますよ」
「まぁ素敵ですね」
「はい。綾音さんはどなたかお好きな方がいらっしゃっるのですか?」
「私は」
ともじもじしながら答える。
「由比浜直哉さんが好きです」
本当に人気だな
「彼、男性にも女性にも人気ですよね」
「はい」
「実は直哉先輩とは大学のゼミが一緒で先輩なんですよ」
「きゃっ」
急に悲鳴をあげたので、近くで食事していた人、ウェイトレスが慌てた様子でこちらにきた。
俺も驚いて目を丸くしてしまった。
「お客様どうなさいましたか?」
「あ、ごめんなさい、大丈夫です」
「大丈夫ですか?」
「はい…驚いてしまって」
「ファンなんですね」
「はい、実は…」
赤面しながら言う綾音にいい案を思いついた。
「そしたら呼びましょうか!」
「へ? 呼ぶって」
スマホを取り出し唯斗に連絡すると返信がすぐに返ってきて。
「今日は撮影ないのでこれるそうですよ!」
「……ええ! 本当ですか?」
「はい」
ニコッと返事を返した。
「蒼維さん素敵です」
「ありがとうございます」
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