捨てられΩはどう生きる?

枝浬菰

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番解消編

番だということ

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要さんとまた繋がれるなんて僕本当に嬉しい、僕でいいんだよね、要さん。
Ωになってこんなに愛されるなんて僕は幸せものだ。

子宮に入った時は驚いたけどでも奥で感じる要さんはドクドクと激しく脈打っていた。
僕で感じてくれていると思うだけでこんなにも嬉しいことなんてない。



お母さんに言われた大事なこと
「いい、日暮さんとセックスはしてもいいけど、絶対に項を噛まれてはいけないわよ、そこから組織は壊れていくからね」
「はい、でも僕にαを止められますか?」
「そこは愛ね」


「愛……無理な気がします」
「その時はあなた死を覚悟しなさい」


僕はあの時Ωの意識に飲み込まれていた。
奥にいっぱい来ている要さんを独り占めしたくて必死にしがみついていた。
Ωのフェロモンいっぱい出せたことも成長したなぁと感じていた。
でも僕はΩとしてαに勝てなかった。

全身が沸騰するくらいに血が巡り開いている穴から血を噴きだしていた。
僕だって怖い、こんなことになるなんて思いもしなかったから。


要さんの驚いている顔が遠くに見える、もう赤くぐちゃぐちゃで視界が歪んで見えない、僕もうあなたの前にいることできないよ、、、。



-----
綾瀬大学
「ぐはっ……」
唐突に血反吐を吐いたのは璃亜武だった。

「ちょっどうしたんだ小鳥遊??」
傍にいた学生が近寄るも拒絶反応なのか触れると血が流れた。


「もしかして琉架くんになにかあったんじゃ」
璃亜武くんと一緒に授業を受けていた僕(瑠衣)は唐突に起こったことに驚くのと番解消中の琉架くんのことが心配になった。


「はぁ……はぁ……琉架…」気を失ったのか倒れた。
「璃亜武くん!!」
「おい、小鳥遊、誰か早く救急車を」

とそこに
「救急車は呼ばなくていい、連れて帰る」
「大峰様……」
「やぁ栗花落くん」

「なぜここに」
「これは私の番だ」

「あ、そっか」
「えっと君は知り合いかい?」
「はい、僕の番です」
先生が入ってきて関係性を突き止めていた。


「先生、僕と小鳥遊くんは早退します!」
「……分かった、このことは小鳥遊病院に」
「いえ、僕が管理するのでご安心ください、それと栗花落くんは一緒に来てね」
「は、はい」


僕は大峰稚里と関係を持ってしまう。
父さんからはなにがあっても大峰家と関係を持ってはいけないと言われていたのに、それに璃亜武くんの番って大峰家だったの?

初めから璃亜武くんは知ってたのかな?
知らなかったとしたらこれは初めからの仕組まれたこと、え、でも誰を目的とした?



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