捨てられΩはどう生きる?

枝浬菰

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日暮要の誕生日会!!

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※本編との時系列は関係ありません!!

6月2日は僕の大好きな人の誕生日
りんちゃんと一緒に準備している最中だ。


ジャスミンのお店の建物最上階にある談話室、ここで要さんの誕生日パーティーを行うことにした。
「ねぇ琉架、このリースってここもつける?」
ドアのところにもつけるかりんちゃんに聞かれたがさすがに

「うーんちょっと派手派手にしすぎかな?」
「まぁ要は派手なほうが喜ぶと思うけどね」


「さすがりんちゃんよく分かってるね」
「……まぁまぁね、俺の方が要と長くいるし」

「うん、羨ましいな」
「……琉架、普通そこは羨ましいじゃなくて嫉妬しちゃう!! じゃないか?」

「あ、……」
「まぁ琉架だからね、ある程度は理解してるけど」
「ごめん……」


「え? なんで謝るの?」
「え?」

……お互い疑問形で終わってしまいりんちゃんは
「あーもう!」といい飾り付けに戻っていった。


僕また怒らせたかな?
でもりんちゃんに限ってそんなことはないよね……。
嫌々でも僕が要さんといることで、Ωの子達にいろいろ言われたし……。


「るーか」
りんちゃんが傍まで来て額を人差し指でぐりぐりされた。


「眉間にしわ寄ってるとおじいちゃんみたいになっちゃうよ」
「あっ……うん」


りんちゃんの心配そうな顔を見ると僕も心配になる、でもきっとりんちゃんなりに僕を元気づけてるのかもしれない。

「準備しちゃいましょ」

「……うん」
---
要、ごめん、琉架に変な気遣いさせたかも……。
---

りんちゃんと一緒に飾り付けを終え予約しておいたケーキを取りに行く。
近くにβとΩの恋人が経営しているケーキ屋があり予約したケーキ2台を引き取った。

「こちらでございます」と店員さんが見せてくれた。
「ぶっ……めっちゃ似てるかも」

「要さん……」
りんちゃんが遊び心で1台を顔プリントにした。

「要、喜ぶよ、あいつこういうの好きだし、まぁ後は琉架が選んだそのおしゃれな飾り付けのケーキ、夜の営みで使われるかもな。ひひっ……」

さすがにかぁああっと顔が熱くなった。
「……。そんなことしないし」

「琉架なに想像してるんだ?」

「べ、べつに……」
店員さんも顔を赤らめていた。
まったくりんちゃんは恥ずかしいことをいうんだから。


ジャスミンに戻り食堂のカナさんが食事を運んで来てくれた。

「ああー愛しの琉架くん」
と後ろから抱きついてきてぎゅっと腰を掴まれる。
「カナさん……こんにちは」

「あー可愛い」頭をぐりぐりと背中につけて
「アハハ……」
「ちょっと、カナさんそんなことしたら要に怒られるよ!」

「要なんて知らないね」
ぷいっとよそを向いていた。
カナさん耳元で「琉架くんのこと今度食べるね」と言われたのはりんちゃんに秘密にしておこう。
僕を食べるってどういう……。


一緒に食事を並べて気がつけば18時まで後少しということで紅羽さんや雪ちゃん、未来さんやら集まり始めた。

「あら、美味しそうね!!」
紅羽さんがテーブルを見て唐揚げにロックオンしていたのですかさずりんちゃんは

「あ! 紅羽さんダメですよ」
「ちっバレたか」


とそこに比嘉さんと目隠しされた要さんが到着、比嘉さん仲良く手引っ張ってるの少し可愛いなっと思ってしまうんだよね、仕方ないことだけど。


「え!? なに!? なんかみんなに見られているような感覚」
当たってるよ、要さん、目隠しされててもなんかかっこいいな。

「おっと……」
りんちゃんに背中を押された。

「琉架やるぞ」
「うん!!」

比嘉さんが目隠しをとった瞬間に全員が手に用意していたクラッカーをならすと
要さんは驚いていた。

僕たちももちろん大きな音にはびっくりしていたが明るくなった瞬間にクラッカーは驚くよね。
「うわぁびっくりした……」
「要さん、お誕生日おめでとうございます」
僕は近くまで行き号令をかけると後ろから

「要、ハピバ」
「要さんおめでとう」
「要、ハッピーバースデー」とみな自分からの思いを伝えた。

「ありがとう!!! みんなどこ行ったのかと思ったらここだったのか、本当にありがとう」

パーティーは始まり顔プリントケーキを見せると爆笑して一緒に写真を撮っていた。


「要さん、僕が選んだケーキなんですけど」
と見せると

「ありがとう、琉架」と頭ポンが僕の一番のご褒美かもしれない。
って僕がもらっちゃダメじゃん……。


それからわいわいとパーティーを楽しみ、プレゼント渡し会は大いに盛り上がった。
その後、解散して

一緒に要さんの部屋に戻ると僕はベッドの上で要さんを逃がさなかった。
僕ができることってなんだろう、他の人とは違うのがいいから……。
って考えた結果、これなんだけど。

「あの!」
「うん?」
「美味しく……食べてくれませんか?」

「ぶふっ……それ誰かの受け売り?」
「違います! 僕が今日の日までずっと考えてて……」
「まじか……そりゃすごいな…」
「あっ……」
体を密着していたから分かったんだけどもしかして
ちらっと顔を見ると

「反則級の可愛さで勃ちました」
「じゃぁ僕は……」
ゴソゴソと布団を捲りテントを張ったそれを口に入れた。

「んぐっ……」
「あーもう琉架、俺セーブなんてできなくなるぞ」
「いいひゃふよですよ

「そこで喋るなよ……」
「んぐっんんっ//」


僕たちはなにも喋らずひたすらに要さんの肉棒を口に入れていた。
「やばい……出そう」
「ふわぁい」


「ちょっまじ離さないと口の中やばくなるよ?」
「いいへふよ」

「……だからそこで喋るなって…でも俺は琉架の中でイきたいな」
「!?」
体が持ち上がりお尻にぺちぺち当たるのは間違えない要さんの勃起したものだ。

「ゴクリ」と唾を飲み込みさらに追い込む
「要さん……欲しい」
「あーもう今日はどうしちゃったの、そんな煽って……そんなに俺のが欲しい?」

「ほしぃです」と小さな声で言うと


顔まで覆いかぶさり頭を抱きながらそれはぐぐぐっと中に入ってきた。
「うん……」
ぎゅっと要さんの背中に手をまわした。

「すごい、中トロトロ」
「……はぁ……はぁ……」


ゆっくり入ってきて全然動かない、中でじっとしてる感じ……密着してるからかないつも以上に気持ちいい気がする。

「今日はさ、俺の誕生日だから、やめてって言われてもセーブできないかもよ?」
「うん、いいよ、要さんの全部が欲しいから」

「……煽りにさらに煽り言葉なんて……」
「へ?」

その時
奥まで入っていた性器が引き抜かれさらにまた中に入った瞬間
「ひぇ!?」

要さんは腰を打ちつけてきた。

「ひっひっ……」
「琉架、煽ったかいは体で返すよ」
「んんん///」


パンパンとリズムよく皮膚を打ち付け僕は追い立てられる。
わわわわっこんな要さん久しぶりすぎて……僕脳みそまで

「あああああっああああ///」


ぎゅっと背中に抱きついていたが「琉架ごめん」と言われ体が反転し寝っ転びながら出入りを繰り返す。
「ひゃっこれダメ……」

「なんて? いいところ当たってるって?」
「そう、そうだから……」

体を逃がさないように抱かれ腰を打ち付けていた。
前立腺をまともに刺激され僕は喘ぎ声よりも呻き声のほうが若干勝ってる。

「あぅっうっぅ」
ベッドもギシギシと音が軋み、こんな激しい……。


「はぁ……はぁ…やばいわ、まじで琉架の中最高」
「んひっ……」

「今日は気絶させるまでやるから」
!?

脳天ふわふわになるまで抱かれた。



「おはようございます」
「おはよう、琉架、体平気?」
「な、なんか自分の体じゃないみたいでしゅ……」

「あはは、次は琉架の誕生日楽しみだね」


日暮要の誕生日会end
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