捨てられΩはどう生きる?

枝浬菰

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番解消編

セック○は大事なことよ

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「あーう?」
琉璃が起きたのか僕の顔を触ってきた。


「よしよし」


「ってあなたは参加してくれないの?」
「はい、他に用事がありまして」


「そうなのね、残念だわ」といい連れてきた本人はどこかへ


「では琉架、台に乗って、調べるわよ!!」
「はい……」

琉璃を高橋という男に預けた。


「50%くらいは例の薬に犯されてますね」
「だね、もっと早く帰国していればこんな状態にならなくてすんだのに」


髪をガシガシと触っていた。


「あら、あなた手際いいのね、女性で責任者と聞いていたからどんなものかと思っていたけど」
「まぁ、ありがとうございます、私の上司は花咲さんだったので」
落ち着いた雰囲気の女性はテキパキと薬品を混合していた。


「あら、それはすごいことじゃない、たしか盤上さんあなたもよね?」

「ええ、基本的には花咲さんが基礎を教えてくださるので」
「本当にあの男、パーフェクトね」


「そういえば梨架さんって花咲さんとどこでお知り合いになったんですか?」

「知らないわ、でも彼という存在を知っていただけ」
「なるほど……」

「さてと琉架、起き上がれるかしら?」
「はい」

しかし起き上がろうとしたら全身の血が抜けたような感覚があり起き上がれなかった。

「少し、調整して」
「はい」

チューブから抜き取られていたのは血だろう。

「薬の影響は?30%まで下がりました、ですがこれ以上は彼の生命に関わります」
「分かったわ、高橋さん調整お願いします」
「はい」

体が怖いくらい動かない、全身の血が抜けて空っぽの人形になったような感覚にどこか不安になる。
もしここで僕が死んだりなんかしたらどうしよう、要さんを悲しませたりしたくない……。


涙が溢れてきた。


「大丈夫よ、琉架、あなたは助かるから」
そう告げるお母さんを信用できないでいたら


「薬完成したわね、専門医の後藤田先生をお呼びしてくれるかしら?」
「はい」

高橋という男は外に出た。


ついでに要さんも連れてきて欲しいなんて言えない、口が開かないのだから。


施設に入ってきたのは2人いた。
良かったと安堵していると不意にお母さんは

「じゃぁ2人はセックスしなさい」と
「「「え??」」」


その場にいたほとんどが驚き、声を揃えてしまった。

「あら、大事なのよセックスって、特に今の琉架に必要なのは愛情、不安な気持ちを内側から安心させるという意味でも」

人差し指をたてて言い放ったお母さんを見ていた研究員の人達特に男性は
(すごいこというなこの人)
(ここに花咲さんいなくてよかった)と思った。


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