捨てられΩはどう生きる?

枝浬菰文庫

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出産編

出産

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「日暮さん1つ忠告です」
「はい、なんでしょうか」


「女性の体と違って男性の体は子宮はありますが子を産むという機能が少し不安定なのです、ですので今の状態で出産した場合肛門によって赤子の首が挟まれてしまうという状況が起こります」

「挟まれるって……」
「詳しく説明しますと赤子の頭は頭蓋骨があるためある程度広がりがなくても外には出てくるのですがそのあと収縮と共に首を挟んでしまう可能性があり……その後は問題なく力むことによって出てくるのですが……」
「俺になにかしろということですか?」


「はい、さきほども言いました通りαの拳が通る広さまで広げることと出産時挟まれないように器具を力一杯キープしておくことがΩ出産の手助けになります、やりますか?」

「選択肢は2つあるということですね」
「はい、代わりに後藤田くんがやってくれます」


「俺がやります」
ゴンにやらせてたまるか!!!



手袋と潤滑油を手に塗りまくって琉架の広がった穴に手を入れる。

思った以上にエ……。
琉架が不安そうにこちらを見ていたので

「琉架、安心しろよ」
「うん」


そして、中は熱かった。

早く産まれてきてほしいと願いつつも琉架が一生目を覚まさないという現実を受け入れないといけないことも感情が右往左往する。

「要さん、僕は生きるよ」
突然な言葉に俺は涙を流しすすり泣きながら返事をした。

「ありがとう」

一生懸命に穴をほぐした。


「どうですか?」
「準備は整ったね、少し器具調整して」
「はい」


「琉架くんいつでも大丈夫だよ」
「うん」
しかしすぐにはこなかった、5時間後急に琉架は呼吸が荒くなった。
先生が肛門に手を入れ感触を見ていた。


「琉架くん力んで」
「うーん……」

「琉架、頑張れ!!」


手を握るが握り替えされた。

「順調ですよ、そのままもう一呼吸力んで!」


「んー」

「要、器具頼む」
「おう」

「ふーふーんーあん」

え?
思わず俺はそう思ってしまった。


「要、琉架くんハズいと思うからあんま気にしない方がいいぞ」
「え、分かった」

そう、今の現状を伝えるとなぜか琉架は勃起していて潮を噴いていたのだ。

もしかしなくても前立腺を頭蓋骨がかすめるから?

「んん/// んあぁんはぁ……はぁ」
エロい……。

見たいけど見ないようにしないと

ここに運ばれる時なぜかワンピースみたいな服を着せられていたのはそういうことだったのか。

「はぁ……はぁ……んんー」
「日暮さん、もう少し器具広げられますか?」
「はい」


「琉架くん頭出てきたよ、そのまま力一杯力んでね」
「んんー」



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