捨てられΩはどう生きる?

枝浬菰文庫

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出産編

拳……エロい

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この後すぐに琉架はLDR室に運ばれた。
※Labor(陣痛)、Delivery(分娩)、Recovery(回復)


俺とゴンも一緒に部屋に入る。
小鳥遊先生も合流し
「琉架くん聞こえるかな?」
こくこくと頷く

「気分はどんな感じ?」

「はぁ……はぁ……お腹が…くっ苦しい」
「琉架!!」
「要、少し下がってて」


俺は見守ることしかできないのか??


それにしても随分足を高く上げるんだな、男の出産だからか?
でもこれじゃぁ琉架辛そうだけど……。

「母体ですが脈拍が下降中で安定していません!!」
「要声をかけ続けてこのままじゃ」

「分かった、琉架! 琉架目を開けろ!!」

「脈拍落ち続けてます!!!」
「琉架!!!」

ふとこんなことが頭に浮んだ。
ゴンが冗談で言った
『王子様のキス』俺は琉架の顔に近づきみんなが見ている中でキスをした。


「脈拍戻ってきました」
「はぁ……はぁ……要しゃん?」

「よかった」俺はすでに泣いていたかもしれない。

「ひゅーやる」とゴンの呑気な感想をもらいつつ
「意識戻りました」
バタバタと看護師が移動していた。

「琉架」思わず頬に手をあてて撫でていると

「今、一瞬森の中にいて、誰かの呼ぶ声が聞こえたんです、きっと要さんだと思ってたら出てきた大きな熊さんにキスされちゃって」

「俺は熊かよ……」

「でも安心して……」
「よかった」


「じゃぁ琉架くん器具で広げるから痛かったら言ってね」
「はい」


メリメリと広げられるだけお尻を広げていた。
あんな感じに広げるのか痛そうだな、、、、。

「うっ……」
「この辺までだね、少し潤滑油じゅんかつゆを塗り込むから触るよ」
「はい……はぁ……はぁ……」
「Ωなのに塗るんですか?」

「琉架くんの場合、発情期が来ない、珍しいタイプということもあるのと濡れが少ないからね赤子の安全のために塗り込むんだよ、君がやるかい?」
「へ? いやいや俺は……」

そういうと先生はたくさんてにつけ3本入れ込んだ。

「だいぶ広がってるね、よかったこのままの状態キープしておくんだよ」

「いっひっ……」

「本当は拳くらい入ると安心できるんだけど」
拳……。
なにかのプレイか? とも思ってしまうがこれはそっち方面ではないと頭で変換する。


でももし俺の拳が入ったら……エロい……。
と手を見てしまった。


「要、変態なこと考えるなよ」
「か、考えてないわ!!!」

ゴンに見透かされ思わずツッコんでしまった。

「琉架くん少し力んでみて」
「うっ……あっんんっ」

「もう少しかかりそうですね」
「日暮さん1つ忠告です」
「はい、なんでしょうか」

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