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出産編
願い事はどこまで届くのか……。
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琉架と久々にHモードになってから数日、体がだるいようでベッドにずっといることが多くなった。
少しでも外の空気をと思い連れ出そうとしようとするが嫌々言われてしまう。
なので窓をあけて外の世界の話をするが琉架は虚ろの瞳で眠ってしまった。
「んー困った」
「まぁあれが普通だから大丈夫だって」
「そういうもの?」
「そういうもの、人にも寄るけどさ、琉架くんの場合は要にあまり迷惑かけたくないんじゃないの?」
「そうなのかもしれない、、、でも頼ってほしい」
「それは男のあれだね、旦那の役割的な~」
「うー」
「でもそっとしてあげておくのも旦那の役割じゃないのかな?」
「うん、てか旦那じゃないし」
「それ、琉架くんの前で言ったらダメだよ」
「分かってるよ、1人にはさせたくないから」
「うんうん、でΩの出産については琉架くんの場合は例を見ないパターンなんだよね」
「どういうことだ?」
「βからΩにバース転換した場合の研究材料が少なくて今回は小鳥遊先生と琉架くんとも決めて研究の過程で進めさせてもらうことにしたよ、琉架くんに聞いてない?」
「聞いてない、、、またあいつ1人で勝手に」
「どうどう」とゴンが言うのでキっと睨み付けると
「研究材料って言ってもちゃんと認可が下りた薬を使うってことと整備がとれた環境で行われるから安心して」
「……うーていうか出産後すぐに番解消ってそれってつまり」
「琉架くん死んじゃうかもね」
「お前さらっと……」
「可能性は80%くらいあるんだよ、出産後は体力もないしそんな状態で番解消の薬を投与なんて前代未聞だからさ俺も怖いよ、それに今こんな状態だからね、下手したら……」
「それ以上言うな」
「分かった、でも可能性はあるってことは知っておいてね」
「ああ」
琉架を助けることはできないのか?
番解消はすぐにしないといけないのか?
稚里、、、お前は琉架のこと思ってやれないのか?
俺が今できることは交渉しかないよな、前にも行ったけどそれでも俺は琉架と過ごせる時間を延ばしたい。
2階にもどると琉架は起きていた。
「要さん?」
「琉架、気分はどうだ?」
「少し苦しい……」
一緒にいたほうがいいよな、でも……。
ここで選択を誤れば俺は一生琉架と離れ離れになる、でも稚里……。
「要さんどこ行くの………ここにいてくれないの?」
うっ……。
「はぁ……はぁ……」
「琉架、大丈夫俺はここにいるよ」
「うん」
手を握り汗をかいた顔を見た。
辛そうだ、俺にもわけてほしい、俺の大事な琉架。
おでこに額をくっつけそう願った。
少しでも外の空気をと思い連れ出そうとしようとするが嫌々言われてしまう。
なので窓をあけて外の世界の話をするが琉架は虚ろの瞳で眠ってしまった。
「んー困った」
「まぁあれが普通だから大丈夫だって」
「そういうもの?」
「そういうもの、人にも寄るけどさ、琉架くんの場合は要にあまり迷惑かけたくないんじゃないの?」
「そうなのかもしれない、、、でも頼ってほしい」
「それは男のあれだね、旦那の役割的な~」
「うー」
「でもそっとしてあげておくのも旦那の役割じゃないのかな?」
「うん、てか旦那じゃないし」
「それ、琉架くんの前で言ったらダメだよ」
「分かってるよ、1人にはさせたくないから」
「うんうん、でΩの出産については琉架くんの場合は例を見ないパターンなんだよね」
「どういうことだ?」
「βからΩにバース転換した場合の研究材料が少なくて今回は小鳥遊先生と琉架くんとも決めて研究の過程で進めさせてもらうことにしたよ、琉架くんに聞いてない?」
「聞いてない、、、またあいつ1人で勝手に」
「どうどう」とゴンが言うのでキっと睨み付けると
「研究材料って言ってもちゃんと認可が下りた薬を使うってことと整備がとれた環境で行われるから安心して」
「……うーていうか出産後すぐに番解消ってそれってつまり」
「琉架くん死んじゃうかもね」
「お前さらっと……」
「可能性は80%くらいあるんだよ、出産後は体力もないしそんな状態で番解消の薬を投与なんて前代未聞だからさ俺も怖いよ、それに今こんな状態だからね、下手したら……」
「それ以上言うな」
「分かった、でも可能性はあるってことは知っておいてね」
「ああ」
琉架を助けることはできないのか?
番解消はすぐにしないといけないのか?
稚里、、、お前は琉架のこと思ってやれないのか?
俺が今できることは交渉しかないよな、前にも行ったけどそれでも俺は琉架と過ごせる時間を延ばしたい。
2階にもどると琉架は起きていた。
「要さん?」
「琉架、気分はどうだ?」
「少し苦しい……」
一緒にいたほうがいいよな、でも……。
ここで選択を誤れば俺は一生琉架と離れ離れになる、でも稚里……。
「要さんどこ行くの………ここにいてくれないの?」
うっ……。
「はぁ……はぁ……」
「琉架、大丈夫俺はここにいるよ」
「うん」
手を握り汗をかいた顔を見た。
辛そうだ、俺にもわけてほしい、俺の大事な琉架。
おでこに額をくっつけそう願った。
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