112 / 173
出産編
愛らしい琉架を堪能
しおりを挟む
俺も落ち着いて琉架と一緒に事務所に戻った。
「琉架くん、無事でよかった」
「?」
「って要さん事情説明してないの?」
「え、だって不安にさせたくないし」
「説明されてないほうが不安じゃん」
「うぅっ……琉架落ち着いて聞いてくれる」
「はい」
一通りあったことを話した。
Ωのツバサとモカはもう世話しなくていいこと
「部屋の片付けだけどその手のプロに任せたほうがいいから数人ここへの立ち入り許可がほしい」
「プロってどうしてですか?」
「暗殺者の部屋だよ、もしかしたら琉架くんを掃除に行かせ爆弾でも仕込まれてたら即死かもしれないし、いろいろ理由はあるよ」
と紅羽さんは説明してくれた。
「あっ爆弾処理班的なあれですか」
「そうだね、簡単にいえば、ないかもしれないし、あるかもしれないし分からないけど」
ぎゅっと腕にしがみついてきた。
「琉架、大丈夫だよ」
「はい」
ツバサとモカの部屋は紅羽さんに任せることにした。
やはり部屋のドアから仕組まれていたようで導火線を見逃さずにプロが処理をしてくれた。
紅羽さんに俺も頭が上がらない。
国一流の組織の元メンバーでΩになってからは事務的に仕事についてるみたいだけど即戦力になる上司は心強く部下も優秀なαで構成されていると聞く。
でも琥珀さんと紅羽さんどういう繋がりがあるのかはあまり聞いたことがないかもしれない。
それに紅羽さんのことを姫ちゃんと呼ぶってことは俺もその時代にいたってことだよね、、、、
謎は深まるばかりだ。
琉架のためにこの店のために動いてくれる人達はいっぱいいる。
俺はそれを大切にしないと。
それから数ヶ月は琉架は食欲が失ったり疲れることも多くなったので部屋で過ごすことが多くなった。
時折お腹からの合図は俺も触って確かめ2人で談笑する。
「はぁ……はぁ……」
「大丈夫か?」
「はい」
ゴンからは水分補給は絶対! と言われている。
俺も意識して琉架に水分をとらせる。
「白湯持ってきた」
「ありがとうございます」
「あっちぃ」
「ああ、悪い冷まそうか?」
「うん」
ふーふーと息を吹きかける。
「あのね、白湯飲むとお腹動くんだよ、美味しいって言ってるのかな」
ふふっと話す琉架に俺は思わずキスをする。
ああ、なんて可愛いんだ。
くちゅくちゅっと音を立てながらこの愛らしい琉架を堪能する。
「ちょっくすぐったいって」
首元に顔を埋め耳たぶとか舐められるところに舌を這わせた。
「もう……こんな幸せなの……もう最後なのかな?」
「何言ってるんだよ、これから俺と作っていくんだろ?」
「うん、僕が生きてたら」
「琉架、死ぬ気なのか?」
「分からない、出産も上手くいくか分からないし、番解消も上手くいくか分からない、分からないことだらけだよ」
不安そうなその瞳は俺には分からない、琉架の心情と体のことと全部俺が背負ってあげたいのに。
「琉架、俺はずっと傍にいるよ、もし琉架が目を覚まさなくなってもずっと永遠にいるから」
というと大きく目をあけて
「ふぅーいつも要さんには言葉では勝てないな」
おでこをくっつけた。
「ありがとうございます」
「うん」
「琉架くん、無事でよかった」
「?」
「って要さん事情説明してないの?」
「え、だって不安にさせたくないし」
「説明されてないほうが不安じゃん」
「うぅっ……琉架落ち着いて聞いてくれる」
「はい」
一通りあったことを話した。
Ωのツバサとモカはもう世話しなくていいこと
「部屋の片付けだけどその手のプロに任せたほうがいいから数人ここへの立ち入り許可がほしい」
「プロってどうしてですか?」
「暗殺者の部屋だよ、もしかしたら琉架くんを掃除に行かせ爆弾でも仕込まれてたら即死かもしれないし、いろいろ理由はあるよ」
と紅羽さんは説明してくれた。
「あっ爆弾処理班的なあれですか」
「そうだね、簡単にいえば、ないかもしれないし、あるかもしれないし分からないけど」
ぎゅっと腕にしがみついてきた。
「琉架、大丈夫だよ」
「はい」
ツバサとモカの部屋は紅羽さんに任せることにした。
やはり部屋のドアから仕組まれていたようで導火線を見逃さずにプロが処理をしてくれた。
紅羽さんに俺も頭が上がらない。
国一流の組織の元メンバーでΩになってからは事務的に仕事についてるみたいだけど即戦力になる上司は心強く部下も優秀なαで構成されていると聞く。
でも琥珀さんと紅羽さんどういう繋がりがあるのかはあまり聞いたことがないかもしれない。
それに紅羽さんのことを姫ちゃんと呼ぶってことは俺もその時代にいたってことだよね、、、、
謎は深まるばかりだ。
琉架のためにこの店のために動いてくれる人達はいっぱいいる。
俺はそれを大切にしないと。
それから数ヶ月は琉架は食欲が失ったり疲れることも多くなったので部屋で過ごすことが多くなった。
時折お腹からの合図は俺も触って確かめ2人で談笑する。
「はぁ……はぁ……」
「大丈夫か?」
「はい」
ゴンからは水分補給は絶対! と言われている。
俺も意識して琉架に水分をとらせる。
「白湯持ってきた」
「ありがとうございます」
「あっちぃ」
「ああ、悪い冷まそうか?」
「うん」
ふーふーと息を吹きかける。
「あのね、白湯飲むとお腹動くんだよ、美味しいって言ってるのかな」
ふふっと話す琉架に俺は思わずキスをする。
ああ、なんて可愛いんだ。
くちゅくちゅっと音を立てながらこの愛らしい琉架を堪能する。
「ちょっくすぐったいって」
首元に顔を埋め耳たぶとか舐められるところに舌を這わせた。
「もう……こんな幸せなの……もう最後なのかな?」
「何言ってるんだよ、これから俺と作っていくんだろ?」
「うん、僕が生きてたら」
「琉架、死ぬ気なのか?」
「分からない、出産も上手くいくか分からないし、番解消も上手くいくか分からない、分からないことだらけだよ」
不安そうなその瞳は俺には分からない、琉架の心情と体のことと全部俺が背負ってあげたいのに。
「琉架、俺はずっと傍にいるよ、もし琉架が目を覚まさなくなってもずっと永遠にいるから」
というと大きく目をあけて
「ふぅーいつも要さんには言葉では勝てないな」
おでこをくっつけた。
「ありがとうございます」
「うん」
34
お気に入りに追加
226
あなたにおすすめの小説
悪役令息に転生して絶望していたら王国至宝のエルフ様にヨシヨシしてもらえるので、頑張って生きたいと思います!
梻メギ
BL
「あ…もう、駄目だ」プツリと糸が切れるように限界を迎え死に至ったブラック企業に勤める主人公は、目覚めると悪役令息になっていた。どのルートを辿っても断罪確定な悪役令息に生まれ変わったことに絶望した主人公は、頑張る意欲そして生きる気力を失い床に伏してしまう。そんな、人生の何もかもに絶望した主人公の元へ王国お抱えのエルフ様がやってきて───!?
【王国至宝のエルフ様×元社畜のお疲れ悪役令息】
▼この作品と出会ってくださり、ありがとうございます!初投稿になります、どうか温かい目で見守っていただけますと幸いです。
▼こちらの作品はムーンライトノベルズ様にも投稿しております。
▼毎日18時投稿予定
平凡なSubの俺はスパダリDomに愛されて幸せです
おもち
BL
スパダリDom(いつもの)× 平凡Sub(いつもの)
BDSM要素はほぼ無し。
甘やかすのが好きなDomが好きなので、安定にイチャイチャ溺愛しています。
順次スケベパートも追加していきます
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
主人公のライバルポジにいるようなので、主人公のカッコ可愛さを特等席で愛でたいと思います。
小鷹けい
BL
以前、なろうサイトさまに途中まであげて、結局書きかけのまま放置していたものになります(アカウントごと削除済み)タイトルさえもうろ覚え。
そのうち続きを書くぞ、の意気込みついでに数話分投稿させていただきます。
先輩×後輩
攻略キャラ×当て馬キャラ
総受けではありません。
嫌われ→からの溺愛。こちらも面倒くさい拗らせ攻めです。
ある日、目が覚めたら大好きだったBLゲームの当て馬キャラになっていた。死んだ覚えはないが、そのキャラクターとして生きてきた期間の記憶もある。
だけど、ここでひとつ問題が……。『おれ』の推し、『僕』が今まで嫌がらせし続けてきた、このゲームの主人公キャラなんだよね……。
え、イジめなきゃダメなの??死ぬほど嫌なんだけど。絶対嫌でしょ……。
でも、主人公が攻略キャラとBLしてるところはなんとしても見たい!!ひっそりと。なんなら近くで見たい!!
……って、なったライバルポジとして生きることになった『おれ(僕)』が、主人公と仲良くしつつ、攻略キャラを巻き込んでひっそり推し活する……みたいな話です。
本来なら当て馬キャラとして冷たくあしらわれ、手酷くフラれるはずの『ハルカ先輩』から、バグなのかなんなのか徐々に距離を詰めてこられて戸惑いまくる当て馬の話。
こちらは、ゆるゆる不定期更新になります。
もう人気者とは付き合っていられません
花果唯
BL
僕の恋人は頭も良くて、顔も良くておまけに優しい。
モテるのは当然だ。でも――。
『たまには二人だけで過ごしたい』
そう願うのは、贅沢なのだろうか。
いや、そんな人を好きになった僕の方が間違っていたのだ。
「好きなのは君だ」なんて言葉に縋って耐えてきたけど、それが間違いだったってことに、ようやく気がついた。さようなら。
ちょうど生徒会の補佐をしないかと誘われたし、そっちの方に専念します。
生徒会長が格好いいから見ていて癒やされるし、一石二鳥です。
※ライトBL学園モノ ※2024再公開・改稿中
【BL】国民的アイドルグループ内でBLなんて勘弁してください。
白猫
BL
国民的アイドルグループ【kasis】のメンバーである、片桐悠真(18)は悩んでいた。
最近どうも自分がおかしい。まさに悪い夢のようだ。ノーマルだったはずのこの自分が。
(同じグループにいる王子様系アイドルに恋をしてしまったかもしれないなんて……!)
(勘違いだよな? そうに決まってる!)
気のせいであることを確認しようとすればするほどドツボにハマっていき……。
余命六年の幼妻の願い~旦那様は私に興味が無い様なので自由気ままに過ごさせて頂きます。~
流雲青人
恋愛
商人と商品。そんな関係の伯爵家に生まれたアンジェは、十二歳の誕生日を迎えた日に医師から余命六年を言い渡された。
しかし、既に公爵家へと嫁ぐことが決まっていたアンジェは、公爵へは病気の存在を明かさずに嫁ぐ事を余儀なくされる。
けれど、幼いアンジェに公爵が興味を抱く訳もなく…余命だけが過ぎる毎日を過ごしていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる