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出産編
ツバサとモカ
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「稚里ってお前の大学の後輩だったよな」
「要さん詳しく話してくれる?」
紅羽さんのスマホはスピーカーモードになっていた。
「一連の工作は全部稚里くんに繋がってる可能性が高くて……その裏にはあの男琥珀も関係している可能性が高い」
「琉架を殺そうとしてるってことか?」
「うん、実際にカモミールはそうだった、子宮収縮作用があって早産を引き起こす可能性があるって教えてもらった、それにもし琉架が目覚めなかったら出産なんての話しじゃなくなる」
「くそっ!!」
「つまり話をまとめるとツバサがこの店に来たのも元々比嘉さんの友人の知り合いだったっていうのもどこかしらからことの始まりを繋げる合図だったってこと?」
「ああ、日暮悪い」
「そんなの分からなかったことだよ、まずはこの事件をどうするか」
『それはこちらで引き受けます』
とスマホから流れてきた。
『でもボス、動けますか?』
「ボスってなに?」
「紅羽の上司だろ」
『初めまして、紅羽の上司です、名前はシークレットで、事情は分かりましたしこちらで調べましたが【ツバサ】は小鳥遊稚里に雇われたΩの暗殺者です」
「はっ暗殺者??」
「そんなやばい人間がΩでいるのかよ」
『はい、むしろΩの暗殺者は潜り込みやすいのが特徴で……はまぁおいておいてこちらでこれ以上そちらに被害が及ばないように徹底的にマークをしておきます、それとそちらに在住中の【モカ】も同じく暗殺者なので今1人でいる彼気をつけてくださいね』
ここにいる全員が琉架の安否に気がついた。
『暗殺者は秘密裏に活動しますが大きくことをおこしターゲットを密かに殺す者もいますので』
俺は急いで部屋に駆け込んだ。
---
「バイバイ琉架さん」
ガチャっと大きな扉が開く音が聞こえた。
「っち」
赤子だけでも腹に突き刺そうとした時
日暮要、第2のターゲットに止められた。
「バレちゃいましたか」
「モカお前!!!」
---
αの命令が効かない。
『彼らは訓練されてます』
耳につけておいたイヤホンから声が聞こえた。
まるで俺たちの行動が見えているような感じがしてとても胸くそ悪いが
モカは窓を割って外に出た。
『こちらで追います』
と連絡がきたあと電話は終了した。
心臓止まるかと思った。
「琉架」
目を薄らと開けていた。
「あれ? なにが起って……」
抱きつき。
「無事でよかった」
思わず緊張が解けベッドに体を預けた。
「要さん?」
なにが起きたのか分からない琉架は俺の頭を撫でてくれた。
「要さん詳しく話してくれる?」
紅羽さんのスマホはスピーカーモードになっていた。
「一連の工作は全部稚里くんに繋がってる可能性が高くて……その裏にはあの男琥珀も関係している可能性が高い」
「琉架を殺そうとしてるってことか?」
「うん、実際にカモミールはそうだった、子宮収縮作用があって早産を引き起こす可能性があるって教えてもらった、それにもし琉架が目覚めなかったら出産なんての話しじゃなくなる」
「くそっ!!」
「つまり話をまとめるとツバサがこの店に来たのも元々比嘉さんの友人の知り合いだったっていうのもどこかしらからことの始まりを繋げる合図だったってこと?」
「ああ、日暮悪い」
「そんなの分からなかったことだよ、まずはこの事件をどうするか」
『それはこちらで引き受けます』
とスマホから流れてきた。
『でもボス、動けますか?』
「ボスってなに?」
「紅羽の上司だろ」
『初めまして、紅羽の上司です、名前はシークレットで、事情は分かりましたしこちらで調べましたが【ツバサ】は小鳥遊稚里に雇われたΩの暗殺者です」
「はっ暗殺者??」
「そんなやばい人間がΩでいるのかよ」
『はい、むしろΩの暗殺者は潜り込みやすいのが特徴で……はまぁおいておいてこちらでこれ以上そちらに被害が及ばないように徹底的にマークをしておきます、それとそちらに在住中の【モカ】も同じく暗殺者なので今1人でいる彼気をつけてくださいね』
ここにいる全員が琉架の安否に気がついた。
『暗殺者は秘密裏に活動しますが大きくことをおこしターゲットを密かに殺す者もいますので』
俺は急いで部屋に駆け込んだ。
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「バイバイ琉架さん」
ガチャっと大きな扉が開く音が聞こえた。
「っち」
赤子だけでも腹に突き刺そうとした時
日暮要、第2のターゲットに止められた。
「バレちゃいましたか」
「モカお前!!!」
---
αの命令が効かない。
『彼らは訓練されてます』
耳につけておいたイヤホンから声が聞こえた。
まるで俺たちの行動が見えているような感じがしてとても胸くそ悪いが
モカは窓を割って外に出た。
『こちらで追います』
と連絡がきたあと電話は終了した。
心臓止まるかと思った。
「琉架」
目を薄らと開けていた。
「あれ? なにが起って……」
抱きつき。
「無事でよかった」
思わず緊張が解けベッドに体を預けた。
「要さん?」
なにが起きたのか分からない琉架は俺の頭を撫でてくれた。
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