捨てられΩはどう生きる?

枝浬菰文庫

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出産編

巣作りかわゆす♡

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数ヶ月がたち琉架のお腹も服を着ていても妊娠してる人だと分かるまでになった。

それと痕1番かわいいいいいいいいことがある。
それは部屋で見れる


「琉架、もう赤ちゃんお腹にいるけど心配?」
「ひぐっ……あっ要しゃん」

なにが可愛いってΩ特有の【巣作り】だ。
すでに妊娠してレントゲンを見て男の子か女の子か分かったにも関わらず琉架は巣作りをしていた。


可愛いすぎる。


「俺の服どこから出してきたの?」

「あぁ、と、取っちゃダメ」


俺の服に埋もれていてぎゅっと握りしめていた。
俺が番じゃないのによくもまぁここまでできるな。

よくできたΩだ。


「俺ずっと裸は寒い」
風呂から出たて

「うっ……き」
「き?」

「き……着せてあげます」
「ありがとう」

俺よ、平常心平常心。



琉架によってお着替えが始まり俺は腕を広げた。

「ほら、琉架の匂いつけて」
「はっはひっ」


いっぱいぎゅーってして幸せを感じる。



お腹が大きくなると抱きつくのも少し不安になるから琉架を膝に乗せて俺が後ろから抱きつくようにした。

「どう匂いつきそう」
「んんっうん」


かわぁわぁいい


「なぁ琉架?」
「うん?」

琉架は一生懸命俺の服をたぐり寄せてそれを膝の上に乗せていた。
そして顔を上にあげ

「明日から新しいΩ2人入ってくるけど大丈夫?」
「うん、大丈夫だよ」
「そっか、なにかあればすぐに言えよ」
「うん!」

「本当の返事か? いつもムリするからな」
「本当だよ、だって要さんの元が一番安心するもん」
ズッキューン

「そっか、それなら俺も安心だな」

「うん」

「今日はこうやって寝る?」
「要さんキツくない?」


「琉架が寝たら移動するよ」
「うん、要さんの心臓聞いて眠るの大好き」

「じゃぁ今度俺もしてもらおうかな」
「うん!」


眠りについた琉架をベッドに運び俺も横で眠る。
----
都内マンション

「琥珀琉架なんて死んじゃえばいいのに」
ポツリと呟いた。

「ご主人様の命の元に」
----




次の日 事務所 この日は主要メンバーしかいなかった。売り子は出入り禁止。
紅羽さんが連れてきたΩ2人とβ2人だった。

「えっとまずはβから」

「はい、初めまして小野です、本日からよろしくお願いします」
「初めまして、佐伯です、本日からよろしくお願いします」

「じゃぁおのっちとさえちゃんにしておこう!」
要さんが勝手にあだ名を決めてスタッフカードを渡した。


「次」
「初めまして、Ωの……」
「あっ本名言わないでね、いろいろとΩは危険だから」
「はい、えっとあだ名ってことですよね、うーんツバサです、本日からよろしくお願いします」

「えっと僕はモカです、よろしくお願いします」


自己紹介が終わった。
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