捨てられΩはどう生きる?

枝浬菰

文字の大きさ
上 下
100 / 173
妊娠編

僕たち婚約しました♡

しおりを挟む
「琉架、傍まで行っていい?」
こくりと頷いたので琉架の前に座る。


「なんか俺たちってうまくいかないね」
「!? ぼ、僕のこと嫌いですか?」

「へ!?!? え、俺が琉架を嫌う??」

「ち、違うんですか?」
「あーもうまわりくどくなるからダメなのかな、俺は琉架のこと大好きだよ、この先もずっと一緒にいたい、ずっと言ってるかもしれないけど」


「……昨日の夜に言った、俺じゃダメなの? っていうのは逆に僕じゃダメなんですか?」
「…琉架、、、、俺我慢できないよ、毎日でも琉架のこと好き、大好きって言いたい、それでもいい?」
「聞かないでください、僕は要さんが大好きだから、う…嬉しいです」

「あとさ、番がいるのにどうして琉架はそこまで俺のことを好きって言えるの?」
「それは⋯よく分からないんですけど、璃亜武といる時はなぜかゾワってしちゃうんです、でも要さんといる時はそんな思いもなく体を触って欲しいとかキスしたいとかいっぱい中で暴れて欲しいとか思っちゃったりして……」


「そ、それはなんか俺特別なのかな」
思わず琉架の答えに顔が真っ赤になってしまった。


「はい、特別です」
にこっと向けられた顔に俺は思わずキスをした。


「んっ」


知ってる琉架の味だ、口内は熱がこもったみたいに熱く柔らかい唇に必死にしがみついてくる琉架が愛おしい。


口が離れると琉架は一度ふせた。





「あの、僕もし璃亜武との番解消がうまくいってその時まで要さんと傍に入れられたら次は項を噛んでくれますか?」
唐突なプロポーズ、、、。

ゴクリ


「俺がプロポーズしたかったのに、、、」
「へ?」

「当たり前だろ、俺の琉架って何回も言ってるだろ!!」
「ふふっ」
「なんだよ」
「時々要さんって子どもっぽくなりますよね」

「いちを10歳くらいは離れてるんだけど」
「ごめ……」
「お仕置き」と言いながら目を見つつちゅっとキスして味わい。

「んじゃぁ大人の本気見せてやる」
琉架の目の前に小箱を出した。

「婚約指輪、貰ってくれますか?」
「ぼ、僕が貰ってもいいんですか??」

「琉架に貰ってほしいんだ」


琉架顔真っ赤、可愛い♡
俺は琉架の左薬指に指輪を通す。
琉架も真似して俺の左薬指に指輪を通す。


2人で手をあげた。
「琉架に似合っててよかった」
「うん、ありがとうございます」と抱きついてきた。

俺たちは晴れて恋人から夫夫ふうふになった。
番解消がうまくいくかはまだ分からないが琉架はすごい喜んでくれた。


事務所に戻ると
こちらを見ている複数の視線


「せーのっ」
手をあげて見せびらかす。

「俺たち晴れて夫夫ふうふになりました♡ これからも俺と琉架のこと末永くよろしくお願いします~~」
いろんなことそっちのけだけど
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

悪役令息に転生して絶望していたら王国至宝のエルフ様にヨシヨシしてもらえるので、頑張って生きたいと思います!

梻メギ
BL
「あ…もう、駄目だ」プツリと糸が切れるように限界を迎え死に至ったブラック企業に勤める主人公は、目覚めると悪役令息になっていた。どのルートを辿っても断罪確定な悪役令息に生まれ変わったことに絶望した主人公は、頑張る意欲そして生きる気力を失い床に伏してしまう。そんな、人生の何もかもに絶望した主人公の元へ王国お抱えのエルフ様がやってきて───!? 【王国至宝のエルフ様×元社畜のお疲れ悪役令息】 ▼この作品と出会ってくださり、ありがとうございます!初投稿になります、どうか温かい目で見守っていただけますと幸いです。 ▼こちらの作品はムーンライトノベルズ様にも投稿しております。 ▼毎日18時投稿予定

平凡なSubの俺はスパダリDomに愛されて幸せです

おもち
BL
スパダリDom(いつもの)× 平凡Sub(いつもの) BDSM要素はほぼ無し。 甘やかすのが好きなDomが好きなので、安定にイチャイチャ溺愛しています。 順次スケベパートも追加していきます

隠れSubは大好きなDomに跪きたい

みー
BL
⚠️Dom/Subユニバース 一部オリジナル表現があります。 ハイランクDom×ハイランクSub

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です! 小説家になろうでも10位獲得しました! そして、カクヨムでもランクイン中です! ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●● スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。 いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。 欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・ ●●●●●●●●●●●●●●● 小説家になろうで執筆中の作品です。 アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。 現在見直し作業中です。 変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。

主人公のライバルポジにいるようなので、主人公のカッコ可愛さを特等席で愛でたいと思います。

小鷹けい
BL
以前、なろうサイトさまに途中まであげて、結局書きかけのまま放置していたものになります(アカウントごと削除済み)タイトルさえもうろ覚え。 そのうち続きを書くぞ、の意気込みついでに数話分投稿させていただきます。 先輩×後輩 攻略キャラ×当て馬キャラ 総受けではありません。 嫌われ→からの溺愛。こちらも面倒くさい拗らせ攻めです。 ある日、目が覚めたら大好きだったBLゲームの当て馬キャラになっていた。死んだ覚えはないが、そのキャラクターとして生きてきた期間の記憶もある。 だけど、ここでひとつ問題が……。『おれ』の推し、『僕』が今まで嫌がらせし続けてきた、このゲームの主人公キャラなんだよね……。 え、イジめなきゃダメなの??死ぬほど嫌なんだけど。絶対嫌でしょ……。 でも、主人公が攻略キャラとBLしてるところはなんとしても見たい!!ひっそりと。なんなら近くで見たい!! ……って、なったライバルポジとして生きることになった『おれ(僕)』が、主人公と仲良くしつつ、攻略キャラを巻き込んでひっそり推し活する……みたいな話です。 本来なら当て馬キャラとして冷たくあしらわれ、手酷くフラれるはずの『ハルカ先輩』から、バグなのかなんなのか徐々に距離を詰めてこられて戸惑いまくる当て馬の話。 こちらは、ゆるゆる不定期更新になります。

もう人気者とは付き合っていられません

花果唯
BL
僕の恋人は頭も良くて、顔も良くておまけに優しい。 モテるのは当然だ。でも――。 『たまには二人だけで過ごしたい』 そう願うのは、贅沢なのだろうか。 いや、そんな人を好きになった僕の方が間違っていたのだ。 「好きなのは君だ」なんて言葉に縋って耐えてきたけど、それが間違いだったってことに、ようやく気がついた。さようなら。 ちょうど生徒会の補佐をしないかと誘われたし、そっちの方に専念します。 生徒会長が格好いいから見ていて癒やされるし、一石二鳥です。 ※ライトBL学園モノ ※2024再公開・改稿中

【BL】国民的アイドルグループ内でBLなんて勘弁してください。

白猫
BL
国民的アイドルグループ【kasis】のメンバーである、片桐悠真(18)は悩んでいた。 最近どうも自分がおかしい。まさに悪い夢のようだ。ノーマルだったはずのこの自分が。 (同じグループにいる王子様系アイドルに恋をしてしまったかもしれないなんて……!) (勘違いだよな? そうに決まってる!) 気のせいであることを確認しようとすればするほどドツボにハマっていき……。

余命六年の幼妻の願い~旦那様は私に興味が無い様なので自由気ままに過ごさせて頂きます。~

流雲青人
恋愛
商人と商品。そんな関係の伯爵家に生まれたアンジェは、十二歳の誕生日を迎えた日に医師から余命六年を言い渡された。 しかし、既に公爵家へと嫁ぐことが決まっていたアンジェは、公爵へは病気の存在を明かさずに嫁ぐ事を余儀なくされる。 けれど、幼いアンジェに公爵が興味を抱く訳もなく…余命だけが過ぎる毎日を過ごしていく。

処理中です...