捨てられΩはどう生きる?

枝浬菰

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妊娠編

琉架と瑠衣と璃亜武と紅羽

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琉架くんと小鳥遊病院に来た。

入り口で誰かと合流した。


「え!! もしかして番の?」
「はい、小鳥遊璃亜武です、璃亜武とは中学生からの親友で」
「初めまして」とお辞儀をしていたのでこちらも頭を下げた。

この子作法が綺麗だ。
? ってこの病院の息子か!!

番だからαってことだよね。


「初めまして、紅羽です」

「琉架くん!!!」
ともう1人合流した。


「え!? え、、、瑠衣?」
「そうだよ、やっと会えた」
琉架くんに飛びつくとぎゅーとしていた。


おいてけぼりの私は彼らを見守った。
後からきたこの子はΩだね、カラーもしてるって、ん?

「君もしかして栗花落つゆり家の?」
「? えっとどちら様ですか?」

「あ、そっか、ご両親とはよく仕事でお会いしてるんだけど、初めまして姫咲紅羽ひめざきくれはです」
「え!! あの姫咲さんですか?? 父がいつもお世話になってます」

そっか、この子も

「瑠衣知り合いだったの?」
「うん、父の仕事関係でね」

「なぁ中入らないか?」
私たちは入り口で話をしていたので注目の的になっていた。


「そうだね」
璃亜武くんの案内の元後藤田くんが待ってる病室に入った。

「えっと、日暮が来るかと思ったけど、いちを責任者は紅羽さんでいいですか?」
「はい」

後藤田くんが琉架くんを連れて病室を出た。
要さんからは番である璃亜武くんのこと聞いてきてって言われてるけど

「えっと栗花落くんも琉架くんとは親友なの?」
「はい!! あ、瑠衣でいいですよ」

「じゃぁ私も紅羽で大丈夫です」


「2人似てますね」


「Ωだからかな」
「え! 紅羽さんΩなんですか? 雰囲気がαぽいのに」

「あーよく間違えられます、って言っても世の中でいう可哀想なΩですよ」
「えっともしかしてですがαからってことですか?」

「はい」
「え、じゃぁ僕の兄も」
「そうですよ、瑠衣くんのところの家系もそうですから」
「そうなんだ、、、」


「でも私は強みですけどね」
「どうしてですか?」

「αの威嚇にある程度耐えられるのとHの時は主導権に握れる点ですかね!」
「それは素敵ですね」


「あっ紅羽さん」
「はい?」
璃亜武くんから声をかけてきた。


「琉架は俺との子を産むって言ってますが、、、」
「え!? いつからそんな展開になってるの???? ていうか琉架くんΩになったの??」
「あれ? 話しの共有はしてなかったの?」
「はい、今日しようと思ってて」


「……琉架くんがΩ……」
まぁ気を落とすよね。


「ちっ僕が琉架くんとの間に子を産ませたかったのに、絶対に可愛いじゃん」
あれーそっち、、、。














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