捨てられΩはどう生きる？

妊娠編

稚里くんの言葉が怖い

「いっいつからいたの？？」


「……今ですよ」
にこっと笑った。


あーこれはだいたい内容聞いてたやつかな、というか稚里くんとの下りは聞いてない方が嬉しいんだけど

ちらっと見るもにこっとしていた。


「あー琉架くん、体調平気？」
「はい、今日もゴンさんに呼ばれていて精密検査受けに行ってきます」


「そしたら私と行く？」
紅羽さんがこっちを見て確認してくれなかった。
でもΩ同士の会話のほうが琉架も安心するんじゃないかな。

と俺は引き下がった。

ちらっと琉架がこちらを見て確かめてきた……可愛い。


「琉架、紅羽さんと一緒にいける？」
琉架の元に行き優しく両手を握った。

「はい」


「んじゃぁ日暮お前はここな、俺は仮眠をとる」
「はい、お疲れ様でした」


紅羽さんと琉架は小鳥遊病院へと向かった。


「さてとどうすっかな、稚里くんは絶対に番解消と子を渡せとか言ってくるだろうな、それに稚里くんと璃亜武くんの間にまだ子どもがいないってあの時の稚里、苦しそうだった。子どもを産めないΩってだけでも衝撃だったのに……琉架が寂しい思いだけはしてほしくないけど、、」
俺の将来ね、、、もうあの時から俺は人生なんてどうでもいいって考えてるし今の琉架との生活が俺にとっては希望なんだよな、逆に琉架には傍にいてほしい、頼ってほしい。

傲慢かな。

でも琉架を1人なんかに俺はできないし……。


稚里くんもなにしでかすか分からないからな、、、。
机に突っ伏していたら

「おはようございます」とりんちゃん、雪ちゃん、沢さんが来た。

「お三方はこれから仕事？」
「要、最低ちゃんとシフト見てよ」
「そーだそーだ」


「あ、雪ちゃんに手紙来てるんだけど」
「僕に？」

「うん、大企業の社長さん覚えてる？」
「えっと西條さん？」
「そう、デートしたいって」

「へ！！　本当に？」
「うん、受ける？」
「受けます」

「そっか、ならこっちから連絡しておく、迎えはお店に来てくれると思うよ」
「分かった」
雪ちゃん珍しく喜んでるな、西條さんとは体の相性もいいようでもし可能であればと思っていたがまさかあっちから声をかけてきてくれるとは思わなかった。


もし、琉架との未来があれば俺はここをたたまないといけないのかなとか思ってるのかな。
Ωの幸せを一番に考えたい。

でも俺と琉架の幸せも守っていきたい。


「はぁー傲慢かな」


「要、きもっ」

？？

りんちゃんに最近言われる、切ない。
てか琉架とラブラブしたい、、、強欲だ。