捨てられΩはどう生きる?

枝浬菰文庫

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妊娠編

20歳 10月

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時は進み
20歳の10月
お店ではイベントが開かれていた。
「ハロウィーンイベント開催してます、お立ち寄りください」
とβスタッフが呼び込みをしていた。


今日は予約なしでΩの子たちとお酒が飲めるイベントだ、こういうときはのんちゃんがいたほうが一番いいのだが
シノンとのんちゃんは出て行ってしまったので
りんちゃん、未来みく、沢さん、雪ちゃん、桃、忍、雲母きららで頑張っている。


同意であれば奥の部屋でそういう行為もOKにしてはいるが基本的にはお触りNG
それに入場に1万 ドリンク代は3000 Ωとお喋りは2万にしている。
これを払えるのはなかなかいないだろうと思っていたのだが意外と入店が多い。


そして20歳になった琉架もスタッフとして店でも働くことにした。


今日の仮装が可愛すぎて今俺はバックヤードで寝ている。


だって猫の格好をした、琉架だよ、もう……。
俺は目の前で鼻血放出してた、可愛いもん♡




待って今ってどこにいるんだっけ?
たしか青柳あおやぎくんと外の呼び込みするって言っていたような。


「ちょっと要さん!!! すぐきて」

何事だ!!!
---
数分前

「えー君Ωじゃないの? こんな可愛いのに?」
「えっと僕はβです」

「全然お持ち帰りできちゃうな♡俺とホテル行かない?」
「行きません」


「アハハそういうところも可愛いね♡」


がしっと酔っ払いのおっさんに肩に乗っかられてしまった。
ちょうど青柳くんがいなくなった隙を狙われた。


青柳くん背が高いからきっとαに間違えられたのであろう。
僕にはいいパートナーだったけど

この人すごい酔っ払ってるしどうしようかな。
と考えていると要さんがきて


めちゃくちゃその人に怒ってて警察呼びますよ!! 
とかいろいろ言ってたらどこかに行った。

青柳くん戻ってきたので交代で店に戻り受付係とかしていた。

一段落して要さんも手が空いたので僕たちは部屋に戻って、キスをしている。
要さんとのキスすごい気持ちいい。


無理矢理じゃないからかな? 要さんが僕の目とか顔色とか見てくれるから安心して任せられる。
まぁたまにαの暴走もあったりするけど、でもそれはそれで僕は嬉しい。


「積極的な琉架は俺にどうされたいのかな?」
「積極的じゃないもん」
といいつつキスを交わす。

「僕だってもっと要さん独り占めしたいもん」

ぷつん。

がばっと上にのかかってきた要さんの目はαの理性なんて止められないって目で見てくるから思わずドキドキしてしまった。


「いいよ、いっぱいしてほしい」
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