捨てられΩはどう生きる?

枝浬菰

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学生編

小鳥遊稚里

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家に帰ってきた。
真っ暗な自分の部屋のベッドに倒れ込んだ。

琉架がいない世界なんて俺はどうしたらいいんだ。


中学生の時に出会って琉架のあの笑顔が大好きだった。
彼を悲しませるのではなくもっと早く気づいて……。

「どうしたの璃亜武?」
部屋の扉があき、中に入ってきた。

稚里ちさと
ベッドに乗っかり彼は俺の傍によって匂いを嗅いできた。

「あー脅威のαの匂いがする、璃亜武になにが起こってるのか僕には分かるよ」

すらっとした体は白い肌、首には赤い痕があり細い首の後ろ、つまり項には噛み痕があった。

上に乗っかった稚里の匂いを嗅いで落ち着く。
「ねぇ璃亜武、僕といいことする?」


「今は……」そんな気分じゃないって言ったら稚里は悲しむだろう。

「他のΩの匂いぷんぷんさせて僕に当てつけ? それとも大好きなあの子が誰かに奪われちゃった?」
稚里は琉架のこと気がついている。

でも琉架はΩじゃないからΩの匂いは瑠衣だろうな。


「近くにΩがいて」
「へぇー珍しい、君は僕の【運命の番】絶対に離れることなんて僕が許さないから」
そういうとキスをしてきた。


「ねぇ璃亜武その怒りを僕にぶつけて僕の子宮にいっぱい注いで良いから」
「ああ」


稚里とキスをしながら蕾に指をかけゆっくりと掻き混ぜる。
「んんっ///」

すでに濡れて興奮しきった番のΩはαを興奮する匂いを発していた。

「発情期?」
「違うよ、αの匂いに興奮しちゃったの」
「変態だな」

「璃亜武がそうさせてるんだよ」


つぷんとお尻に近づきぬちゅぬちゅと音を立てながら稚里は腰を上下に揺すっていた。
「ねぇ挿れていい?」

「そんなに我慢できないのか?」
「うん、だってこんな璃亜武の恐ろしいほどの匂いゾクゾクしちゃうもん♡」

「じゃぁ挿れろ」
「あぅ♡」
ぐちゅりと中に入り込むとαの体はすぐに反応する。

「ふわぁ大きいすごい中で大きくなってる、こんなに璃亜武を興奮させるなんて僕その子に嫉妬しちゃうな」
ぐるりと稚里を組み敷いた。

「じゃぁ嫉妬できないぐらい抱き潰して俺の番ってこと分からせてやる」
ゾクゾク……。中で痙攣して感じているのだろう。

「あはっ」「うぅう//」「そんな奥……突いちゃ…//」「いひっ…あんんん////」
「奥いっぱい出して////」

俺の番、稚里は年上だ。
10歳も違い、出会ったのは父親が経営している病院だった。


中学の時琉架のお見舞いとか世話とかいろいろしてる時に
稚里は抑制剤の副作用で体が弱く通院を繰り返していた。

待合室で甘いいい香りがすると思ってたら目の前に稚里がいた。
そこで俺たちは運命的な出会いをした。


稚里は大手企業の1人息子として大事に育てられた。
Ωだからと言ってないがしろにせず大事に大事に育てられた。


ぶわっと突如として香った発情は近くのαを引きつけた。
稚里の付き人はΩでどうにか避難するように呼びかけるが稚里は俺に抱きついて
「助けて」と言った。


鍵付きの病室が近くにありそこに付き人と入り、稚里を落ち着かせようとしたが
すでに意識が朦朧としていたので看護師に緊急用を持ってきてほしいと伝言を頼んだ。


「お願い、僕を助けて」と必死に懇願し俺の性器を舐めた途端ビクンと抑えていたαの感情で稚里を押し倒した。
付き人も座り込み、とろけるような顔をしていた。


でもそんな匂いよりも稚里がほしい、番にしたいと。
結果的に番が成立した。

【運命の番】は恐ろしい。

それからというもの稚里の両親と会い怒られる覚悟だったが
「立派なαなこと」
「稚里、安泰だな」と喜んでもらい少し安心した。

が10歳も離れているんだ、大人な稚里に比べ俺はまだまだ子供だ。
それに稚里の両親は強い権力を持っている、まさか2人もαで子がΩだったなんて信じられないと思っているんだろうな。


でも見放さなかったそれだけでこちらもいい両親でホッとする。
琉架はβなのに、家族からあんなおぞましいことが起きてる。


琉架……。
どうにかしても俺はお前を探し出すからな。





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