32 / 195
学生編
誕生日プレゼントは琉架くん
しおりを挟む
「こっち」と階段を結構登り3階についた。
部屋に入ったんだけどめっちゃピンクで女の子ぽい部屋だった。
「あーっとこの色かな君は、で服はこれで、よしっぴたしだね! それにしても痣やば」
小柄な男性に僕は服を着替えさせられ首にリボンを巻かれた。
「あの、日暮さんという方にお会いしにきたのですが」
ちゃんと来た理由とと思い口を開いた。
「ああ、今から会いに行くよ」
2階について事務所と書かれたドアをノックもせずにこの人は開けた。
「おはっようございまーす」と言いながら
今はすでに14時頃をさしている。
ドアを開けて右側に座っていた男はこちらを見て
「俺は琉架くんが見える」と言っていた。
事務所には他にΩっぽい子が2人いた。
風俗って言ってたからそういうことなんだよね。
「あーもう要ちゃんと見て俺からの誕生日プレゼントだよ!!!」
小柄な男性が日暮さんを起こしに行った。
「えーもうなに、幻覚なら俺はこのまま冬眠するよ」
「冬眠って冬でもないし熊でもないし、むしろ要はオオカミでしょ」
「んー」
「あの、日暮さん僕ここにいますよ、えっと帰ったほうがいいなら……」
なんだろ、この空気みたいな扱い、もしかしてここに来ない方が良かったのかな。
あの時の言葉は僕の勘違いだったかな。
ぎゅっと腕を握りしめた。
「え!! 琉架くん!!」
と急に飛び上がった。
そして僕の腕を引いて隣の部屋に向かった。
ぎゅっと抱き寄せられた。
「ごめんね、疲労で幻覚見てたと思ってた、悲しい思いさせてごめん」
悲しい思い……。してるよ、無視されるの慣れてないんだもん。
「……。あの、体痛くて」
「はっ、もしかして怪我してる?」
「あっ……大丈夫」
目をそらしにへへっと笑うと
「ここではそんな無理した笑いしなくていいよ、俺は琉架くんの本当の姿知りたいから」
「あっ……うん」
日暮さんは僕の服を脱がした。
「あの……」
「大丈夫、変なことはしないから、ちょっと見せてくれる?」
「うん」
璃亜武と少し似ている、この人にも僕なんかのために悲しい思いをしてほしくない。
「だいぶ蹴られた?」
「うん」
「それになにこれ、これで外行けって言われたの?」
「これは」
プラグを見られた。
「外は逃げ出したみたいな感じです」
「逃げ……よくもまぁあの人から逃げられたな、よしよしよくできました」
ぶわっと顔が赤くなった。
「え? ちょっ俺なんかした?」
「きゅ……急に恥ずかしくなって……」
「俺もはずいよ」
とお互い顔が赤くなりながら喋った。
体を拭いてもらったりどうにかしてベルトを解除できたので穴の中も綺麗にしてもらえた。
そしてソファーに座りながら
「えっと改めてでもないんだけどさ少し俺のこと紹介させてよ、君の初めてもらっちゃったしなんか気になってたんだよね」
「本当に日暮さんは他の人と違いますね」
悲しい表情になり
「昨日も辛いことされたの?」
「え? ……」
どう答えよう、悲しい表情なんかさせたくない。
部屋に入ったんだけどめっちゃピンクで女の子ぽい部屋だった。
「あーっとこの色かな君は、で服はこれで、よしっぴたしだね! それにしても痣やば」
小柄な男性に僕は服を着替えさせられ首にリボンを巻かれた。
「あの、日暮さんという方にお会いしにきたのですが」
ちゃんと来た理由とと思い口を開いた。
「ああ、今から会いに行くよ」
2階について事務所と書かれたドアをノックもせずにこの人は開けた。
「おはっようございまーす」と言いながら
今はすでに14時頃をさしている。
ドアを開けて右側に座っていた男はこちらを見て
「俺は琉架くんが見える」と言っていた。
事務所には他にΩっぽい子が2人いた。
風俗って言ってたからそういうことなんだよね。
「あーもう要ちゃんと見て俺からの誕生日プレゼントだよ!!!」
小柄な男性が日暮さんを起こしに行った。
「えーもうなに、幻覚なら俺はこのまま冬眠するよ」
「冬眠って冬でもないし熊でもないし、むしろ要はオオカミでしょ」
「んー」
「あの、日暮さん僕ここにいますよ、えっと帰ったほうがいいなら……」
なんだろ、この空気みたいな扱い、もしかしてここに来ない方が良かったのかな。
あの時の言葉は僕の勘違いだったかな。
ぎゅっと腕を握りしめた。
「え!! 琉架くん!!」
と急に飛び上がった。
そして僕の腕を引いて隣の部屋に向かった。
ぎゅっと抱き寄せられた。
「ごめんね、疲労で幻覚見てたと思ってた、悲しい思いさせてごめん」
悲しい思い……。してるよ、無視されるの慣れてないんだもん。
「……。あの、体痛くて」
「はっ、もしかして怪我してる?」
「あっ……大丈夫」
目をそらしにへへっと笑うと
「ここではそんな無理した笑いしなくていいよ、俺は琉架くんの本当の姿知りたいから」
「あっ……うん」
日暮さんは僕の服を脱がした。
「あの……」
「大丈夫、変なことはしないから、ちょっと見せてくれる?」
「うん」
璃亜武と少し似ている、この人にも僕なんかのために悲しい思いをしてほしくない。
「だいぶ蹴られた?」
「うん」
「それになにこれ、これで外行けって言われたの?」
「これは」
プラグを見られた。
「外は逃げ出したみたいな感じです」
「逃げ……よくもまぁあの人から逃げられたな、よしよしよくできました」
ぶわっと顔が赤くなった。
「え? ちょっ俺なんかした?」
「きゅ……急に恥ずかしくなって……」
「俺もはずいよ」
とお互い顔が赤くなりながら喋った。
体を拭いてもらったりどうにかしてベルトを解除できたので穴の中も綺麗にしてもらえた。
そしてソファーに座りながら
「えっと改めてでもないんだけどさ少し俺のこと紹介させてよ、君の初めてもらっちゃったしなんか気になってたんだよね」
「本当に日暮さんは他の人と違いますね」
悲しい表情になり
「昨日も辛いことされたの?」
「え? ……」
どう答えよう、悲しい表情なんかさせたくない。
43
お気に入りに追加
243
あなたにおすすめの小説
【完結】相談する相手を、間違えました
ryon*
BL
長い間片想いしていた幼なじみの結婚を知らされ、30歳の誕生日前日に失恋した大晴。
自棄になり訪れた結婚相談所で、高校時代の同級生にして学内のカースト最上位に君臨していた男、早乙女 遼河と再会して・・・
***
執着系美形攻めに、あっさりカラダから堕とされる自称平凡地味陰キャ受けを書きたかった。
ただ、それだけです。
***
他サイトにも、掲載しています。
てんぱる1様の、フリー素材を表紙にお借りしています。
***
エブリスタで2022/5/6~5/11、BLトレンドランキング1位を獲得しました。
ありがとうございました。
***
閲覧への感謝の気持ちをこめて、5/8 遼河視点のSSを追加しました。
ちょっと闇深い感じですが、楽しんで頂けたら幸いです(*´ω`*)
***
2022/5/14 エブリスタで保存したデータが飛ぶという不具合が出ているみたいで、ちょっとこわいのであちらに置いていたSSを念のためこちらにも転載しておきます。
【BL】どうやら精霊術師として召喚されたようですが5分でクビになりましたので、最高級クラスの精霊獣と駆け落ちしようと思います。
riy
BL
風呂でまったりしている時に突如異世界へ召喚された千颯(ちはや)。
召喚されたのはいいが、本物の聖女が現れたからもう必要ないと5分も経たない内にお役御免になってしまう。
しかも元の世界へも帰れず、あろう事か風呂のお湯で流されてしまった魔法陣を描ける人物を探して直せと無茶振りされる始末。
別邸へと通されたのはいいが、いかにも出そうな趣のありすぎる館であまりの待遇の悪さに愕然とする。
そんな時に一匹のホワイトタイガーが現れ?
最高級クラスの精霊獣(人型にもなれる)×精霊術師(本人は凡人だと思ってる)
※コメディよりのラブコメ。時にシリアス。
オメガ修道院〜破戒の繁殖城〜
トマトふぁ之助
BL
某国の最北端に位置する陸の孤島、エゼキエラ修道院。
そこは迫害を受けやすいオメガ性を持つ修道士を保護するための施設であった。修道士たちは互いに助け合いながら厳しい冬越えを行っていたが、ある夜の訪問者によってその平穏な生活は終焉を迎える。
聖なる家で嬲られる哀れな修道士たち。アルファ性の兵士のみで構成された王家の私設部隊が逃げ場のない極寒の城を蹂躙し尽くしていく。その裏に棲まうものの正体とは。

【連載再開】絶対支配×快楽耐性ゼロすぎる受けの短編集
あかさたな!
BL
※全話おとな向けな内容です。
こちらの短編集は
絶対支配な攻めが、
快楽耐性ゼロな受けと楽しい一晩を過ごす
1話完結のハッピーエンドなお話の詰め合わせです。
不定期更新ですが、
1話ごと読切なので、サクッと楽しめるように作っていくつもりです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
書きかけの長編が止まってますが、
短編集から久々に、肩慣らししていく予定です。
よろしくお願いします!

飼われる側って案外良いらしい。
なつ
BL
20XX年。人間と人外は共存することとなった。そう、僕は朝のニュースで見て知った。
なんでも、向こうが地球の平和と引き換えに、僕達の中から選んで1匹につき1人、人間を飼うとかいう巫山戯た法を提案したようだけれど。
「まあ何も変わらない、はず…」
ちょっと視界に映る生き物の種類が増えるだけ。そう思ってた。
ほんとに。ほんとうに。
紫ヶ崎 那津(しがさき なつ)(22)
ブラック企業で働く最下層の男。悪くない顔立ちをしているが、不摂生で見る影もない。
変化を嫌い、現状維持を好む。
タルア=ミース(347)
職業不詳の人外、Swis(スウィズ)。お金持ち。
最初は可愛いペットとしか見ていなかったものの…?

釣った魚、逃した魚
円玉
BL
瘴気や魔獣の発生に対応するため定期的に行われる召喚の儀で、浄化と治癒の力を持つ神子として召喚された三倉貴史。
王の寵愛を受け後宮に迎え入れられたかに見えたが、後宮入りした後は「釣った魚」状態。
王には放置され、妃達には嫌がらせを受け、使用人達にも蔑ろにされる中、何とか穏便に後宮を去ろうとするが放置していながら縛り付けようとする王。
護衛騎士マクミランと共に逃亡計画を練る。
騎士×神子 攻目線
一見、神子が腹黒そうにみえるかもだけど、実際には全く悪くないです。
どうしても文字数が多くなってしまう癖が有るので『一話2500文字以下!』を目標にした練習作として書いてきたもの。
ムーンライト様でもアップしています。
市川先生の大人の補習授業
夢咲まゆ
BL
笹野夏樹は運動全般が大嫌い。ついでに、体育教師の市川慶喜のことも嫌いだった。
ある日、体育の成績がふるわないからと、市川に放課後の補習に出るよう言われてしまう。
「苦手なことから逃げるな」と挑発された夏樹は、嫌いな教師のマンツーマンレッスンを受ける羽目になるのだが……。
◎美麗表紙イラスト:ずーちゃ(@zuchaBC)
※「*」がついている回は性描写が含まれております。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる