捨てられΩはどう生きる?

枝浬菰文庫

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学生編

瑠衣も変になった。

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てゆうかやっぱり璃亜武ってどこかおかしい気がする。
こんなにもΩが近くにいてΩのことをなんとも思わないなんておかしい。


【Ωの発情期に動じないαの心理】と検索してみた
・すでに番がいる可能性
・抑制剤を日頃から飲んでいて動じなくなっている
・Ωに興味ない


実際にΩに興味ないって意見は多いらしい。
まずすでに番がいる可能性ってのは可能性低いな。
そんな素振りも話しも聞いたことないし
抑制剤を日頃から飲んでるは飲んでると思うな。


いちを医者の息子っていうのもあるだろうから。


「琉架くん!! 琉架くん!!」
「え?」

「さっきから呼んでるんだけど大丈夫?」
「うん、ごめん話し聞いてなかった」

今日はこの前のこともあり瑠衣がお礼をしたいからと家に行くことになって帰宅中にぼーっとしていた。

「で、なんだっけ?」
「琉架くんなにか飲み物買っていく?」

「いや、僕はお茶とか水とかでいいかな、お金持ってないし」
「でもお小遣いもらったんじゃなかったっけ?」

「あーあの500円が最後だった」
「え!? なにそれ……」

「なんか1日10円の計算で50日のお小遣いだったらしくて……」
「それはなんか最低だね」

「うん、もう諦めてるけどね」


家についた。
ちゃんとした家だった。

「親は?」
「2人とも共働きだから夜まで帰ってこないよ」
ってことは実質的にΩと2人きりということか。

αとしては最高のシチュエーションだけど、僕はβだし、瑠衣の特別にはなれない。

「これお母さんにこの前のこと話したら買ってきてくれたんだ」
と目の前には大きな苺が乗ったショートケーキが出てきた。

小さい頃に食べたケーキに似ていた。

「こ、こんないいものもらってもいいの?」
「うん、琉架くんが喜んでくれるなら僕も嬉しいよ」
と言ってきたので感激してしまった。

ケーキは美味しく頂いた。


「あのさ琉架くん」

「ん?」

「好きですって言ったらビックリする??」

「へ?? ちょっと瑠衣なにか変なものでも食べた?」
と近づくとキスされた。

「んん?????」


瑠衣からのキスは柔らかくほんのり甘い味がした。

「ぷはっ……瑠衣、友達として好きなら僕も嬉しいけどでもloveはダメだよ」
「なんで?」


「だって僕たち未来がないじゃん」
「そんなことないよ、だって君の精液で僕の体に流し込めば成立するんだから」
「る、瑠衣!! ちょっと待ってそれはそうかもしれないけど、でも番がいないとΩは苦しいんだろ?」
「今のご時世そんなこともないんだよ」
と乗っかりまたキスをされた。

しかも手つき慣れてるのかズボンのチャックをおろされた。

えええ!! あんな可愛い瑠衣だったのに、この代りよう絶対におかしい!!
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