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ホテルのトイレにて

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「仕方ないか」
とメガネを渡されたのでホテルのトイレに駆け込んだ。
仁さんを置いて


トイレに入るとそこはまるで城の1部か!って思わせるような作りなっていた。

きっと人生の中で1度も味わうことはないだろう。

洗面台でコンタクトを外し顔を洗った。

「·····、なんかメガネ見えづらい·····いつもこんなんだったかな」

メガネをかけなおし、外に出ると仁さんが待ってた。

「!? お、お待たせしました」

「うん」
スマホを弄ってた。
こちらを見ると

「まだ真っ赤じゃねぇか!」

「だ! だってコンタクト初めてだったから·····」

「·····悪いな」

え? ちょっと待って今謝った!!?

その顔が少し珍しい表情をしていたので驚いた。

「仁さん、お越しになっていましたか」

「あぁ、あーと紹介しとく」
誰だろ?

ぺこりと挨拶をした。
「初めまして、私仁さんの秘書をしております、篠澤と申します、たしかに別嬪まだ喰われていないなんて今宵は槍の雨が降りそうですね」

「お前いい加減なこというんじゃない!」

槍の雨?
怖い。

「で、こいつが」

「は、初めまして片桐斗真です、仁さんのお世話係などをしてます」

「つまり家政夫ですね、私が欲しいくらいです」

「おい、篠澤お前さっきからうるせぇぞ」

「仁さんがいらないのであれば私がいただきますが」

「誰もいらないなんて言ってないだろーが!」

「はいはい」

篠澤さんってどんな人なんだろ。
すごい仁さんを使い慣れてるような·····。

「では、準備が·····って目が赤いですがどうされたのですか? は! 」
と仁さんの方をむく篠澤さん。

「お前いい加減にしろ!」

「この目薬をお使いください」

篠澤さんから目薬を受け取りどうにか腫れが引いた。

相変わらず2人は仲良しで前を歩いている。

エレベーターに乗り5582室についた。
この階はこの部屋しかないようだ。

ノックするとドアが開き美女が出てきた。
「あら、可愛い子連れてお父様にご挨拶にきたのかしら?」

「いちいち確認すんなっ、斗真中に入れ」

「はい」

ホテルの部屋1室は
豪華   豪華   豪華

だった。
これだから会社の役員は生活が違う·····って言ってもここはホテルか

仁さんが近づき耳元で
「言い忘れたけど親父は変態だから、気をつけろ」
と·····それは今言うのか?


「そうですね、旦那様は女も男も関係なく可愛い、素敵なものは手元に置きたい派ですね」

·····。

「まぁだからメガネにしといて良かったかもな」

てか思ったんだけどそれの反対の生き物はどう扱われるんだ?
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