上 下
7 / 12

暇から暇の仕事

しおりを挟む
「あっ痛い……んっやめろっ……自分でできるから!!!!」


俺は今料理を作っている時に背後から腰に手をまわされて驚いてIHコンロに手をつき火傷をしてしまい、それを仁が包帯を巻いているところだ。


巻いているんだけど、仁はなぜか俺の手にぐるぐると巻き始めたので止める。


「あーあ、俺こういうの下手だからあんた雇ったのにこれじゃどっちが主人だよ」

「だから! 自分で包帯くらい巻けますよ!! それにあんたじゃなくて俺には片桐斗真っていう母親からもらった大切な名前があります!! 仁さんは俺の名前知らなかったかもしれませんが」

「ふーん、呼んでほしいんだ」
「なっ! べ……別にそういう意味で言ったわけじゃないんですけど」
と少し赤面してしまうと仁は笑っていた。

「あー面白っ、斗真って呼んでやるよ」
「うっ、呼び捨てかよ」


「あーてか今日の夜空けておけよ」
「な……なんでですか?」

「そりゃーあれだ、親父にお前が担当すること伝えないといけないからな」


「…へ?」

親父って今現在の社長ってことだよな!?


「おーい固まってっけど大丈夫か?」
俺の前にちらちらと手が見えた。


「だ、大丈夫もなにもってどこ行くんですか?」

「は? 仕事だよ、斗真は洗濯とかよろしくな」
出ていく時におでこにキスされた。

そこは頬っぺたとかだろ!!!

と1人でつっこんでしまった。
「はぁはぁ……」

もういいや
ソファーに座り、ぼーとしてしまう。

まぁ家政夫みたいな扱いなら俺も楽だし、最高な人生だと思うけどさ……。
なんというか暇からの暇に転職しちまったんだと思ってしまう。

※転職はしておりません。


やば、昨日もいっぱい寝たのに眠たくなってきた。


「すー」


------------------------
本社 次期社長室
「はぁー」
「どうしたんですか?」

「あーなんか、片桐斗真って眼鏡外したら可愛い顔してるのになんで外さないのかなと思って」

「え? もしかしてもう喰われたんですか?」

「ば!! 違うわ、ただそう思っただけだ」

仕事はこの秘書篠澤しのざわとしている。

3つくらい年上で物腰が柔らかくすぐに相談できちゃうってところが嫌なポイントでもある。

「珍しいですね、基本その日のうちにお召し上がるのに」

「…俺は獣か?」
「はい、報告によるとギラギラした目つきで襲われて私はそこで次期社長のお嫁になります、と訴えた方が何人もいらっしゃいますから」



「……それは悪いと思うけどさ、1回寝たくらいで変な方向にもっていくなよな、それにちゃんとゴムつけてたんだぞ!!」

「それは当たり前です!!」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

催眠アプリ(???)

あずき
BL
俺の性癖を詰め込んだバカみたいな小説です() 暖かい目で見てね☆(((殴殴殴

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です! 小説家になろうでも10位獲得しました! そして、カクヨムでもランクイン中です! ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●● スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。 いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。 欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・ ●●●●●●●●●●●●●●● 小説家になろうで執筆中の作品です。 アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。 現在見直し作業中です。 変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

R指定

ヤミイ
BL
ハードです。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

処理中です...