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リッツ王国物語編
Episode.5
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ブラウンにマロンの様子を見させ私は王の間についた。
陛下である父親と女王である母親
「おお、ユーリ逞しい顔になったな」
「早く美しい番を見せてください」
「おい、なんでお前は番のことを知っているのだ?」
「あら、女の噂はすぐに広がるのですよ」
と2人盛り上がっているところに
第一王子【ビクター】
第二王女【ジャスミン】
第三王子【ヴィクトリア】
が並んだ。
「ああ、私の可愛い王子、王女たちよ」
「ユーリよ、家族に報告しなさい」
「はい」と立ち上がり
「私、第四王子ユーリ・リッツダムはΩであるマロンを妻、姫に迎えます、すでに番は成立しこの城に迎え入れましたことを報告します」
「Ω……地に落ちたな」ヴィクトリアは小さな声で言った。
「そのため王族である王家の紋章を剥奪」
「なりませんぬ!!!」
と女王は立ち上がり叫んだ。
さすがに従者たちも驚いていた。
「ユーリあなたはΩを番にし王家の紋章を剥奪なんてことしてはいけません、Ωも大切な家族です、あなたは昔から誰にも興味がなく私はとても心配でした。そんなあなたが心から愛したΩを城に迎え入れ、ましてや私たちに報告をしてくれた、それだけで十分なのです、跡継ぎ問題なんて上の兄たちが行えばいいのです」
「母上……女王陛下ありがたきお言葉感謝いたします」
「そうよ、ねぇあなた」
「ああ、そうだ、Ωは可愛い女子か?」
「いえ、男です……」
「あら、そういうこともあるのね」
「Ωですと男でも子を産むことができます」
「ますます、地に落ちたんじゃないか、奴隷である男のΩを城に入れるなんて」
ヴィクトリアが全員に聞こえる声で言った。
「殿下、マロン様がお側まで来ていると報告が」
「分かった、陛下、女王、マロンを見てくれませんか?」
「ええ、眠っていたと聞いていましたけど」
「お連れします」
といい扉を開けると
すでに正装をした、マロンがおぼつかない足取りでユーリの手を取った。
「マロン、大丈夫かい?」
「……はい」
腰に手を置き、転ばないようにゆっくりと歩いた。
「なんと!! たまげたこんなにも美しいΩがいるのか」
「あら、なんて素敵な」
「まるでおとぎ話に出てくる王子と姫の物語みたいだわ」
と陛下、女王、王女が感想を述べた。
「これがΩ?」
「美味だ」
王子たちも感想を述べた。
「陛下、女王、マロンです」
「は、初めまして」
ぺこりと頭を下げた。
うぅ……緊張する。
「マロン落ち着いて私の家族だ」
「はひっ」
「プッこりゃたまげたな、こんなΩがいたら私も番にしたいところだ」
とビクターが言った。
「シュバルツ、マロンを部屋に」
「はい」
「では失礼します」
といいマロンは退場してもらった。
「いかがされましたか?」
「ユーリ、あなたは天才ね」といい報告会は終わった。
きっと女王陛下がなにかマロンにしそうだ。
私もマロンの所も戻った。
「ユ……ユーリ」といい抱きついてきた。
「どうした? 怖かったか」
「うん、でもみなさんいい人で安心しました」
「そうか、そういえばマロンの家族は……?」
「ああ、僕は産まれて早々施設に送られるんです、なので会ったことがなく、ユーリはリッツ王国はどのような管理なのですか?」
「リッツ王国は成長してから検査だな、王族はαが受け継いできているからΩやβが産まれることはまずないんだ」
「そうなのですね」
「それにしてもバース王国は怖いところだな」
ぎゅっとユーリに抱きついた。
「どうした?」
「あ、えっと僕はΩですがここにいても……」
くいっと顎があがり口づけをしていた。
「んっ///」
舌が絡み合い、時折吸われる。
「次それ言ったらお仕置き程度じゃすまないからな」
「はい」
「よしよし」
僕は幸せものだ。
それからいろいろと準備があり婚礼を行うことになった。
第四王子ということもあり本格的な婚礼というよりもパーティーで祝いことになった。
城内を歩くお姿はとても美しいとメイドの間で噂になった。
衛兵たちにも挨拶しとても丁寧な人という印象を与えられた。
そしてパーティーが開かれた。
多くのものが姫に迎えられたΩを確認しに訪れた。
もちろんそういうものは王城に入ることはできないが。
招待客である貴族たちは門を潜りパーティー会場に入る。
第四王子ユーリ・リッツダムとΩマロンは婚姻の儀を行った。
「私の愛しいマロンよ、如何なる時も私の傍にいて君の笑顔が私を支える」
「はい、僕ができることをします」
2人はにこっと笑い額を合わせた後、みなの前で口づけをした。
美しい姫君は純白のドレスを身に纏い私の傍らに立っていた。
それだけで幸せなのに……。
陛下である父親と女王である母親
「おお、ユーリ逞しい顔になったな」
「早く美しい番を見せてください」
「おい、なんでお前は番のことを知っているのだ?」
「あら、女の噂はすぐに広がるのですよ」
と2人盛り上がっているところに
第一王子【ビクター】
第二王女【ジャスミン】
第三王子【ヴィクトリア】
が並んだ。
「ああ、私の可愛い王子、王女たちよ」
「ユーリよ、家族に報告しなさい」
「はい」と立ち上がり
「私、第四王子ユーリ・リッツダムはΩであるマロンを妻、姫に迎えます、すでに番は成立しこの城に迎え入れましたことを報告します」
「Ω……地に落ちたな」ヴィクトリアは小さな声で言った。
「そのため王族である王家の紋章を剥奪」
「なりませんぬ!!!」
と女王は立ち上がり叫んだ。
さすがに従者たちも驚いていた。
「ユーリあなたはΩを番にし王家の紋章を剥奪なんてことしてはいけません、Ωも大切な家族です、あなたは昔から誰にも興味がなく私はとても心配でした。そんなあなたが心から愛したΩを城に迎え入れ、ましてや私たちに報告をしてくれた、それだけで十分なのです、跡継ぎ問題なんて上の兄たちが行えばいいのです」
「母上……女王陛下ありがたきお言葉感謝いたします」
「そうよ、ねぇあなた」
「ああ、そうだ、Ωは可愛い女子か?」
「いえ、男です……」
「あら、そういうこともあるのね」
「Ωですと男でも子を産むことができます」
「ますます、地に落ちたんじゃないか、奴隷である男のΩを城に入れるなんて」
ヴィクトリアが全員に聞こえる声で言った。
「殿下、マロン様がお側まで来ていると報告が」
「分かった、陛下、女王、マロンを見てくれませんか?」
「ええ、眠っていたと聞いていましたけど」
「お連れします」
といい扉を開けると
すでに正装をした、マロンがおぼつかない足取りでユーリの手を取った。
「マロン、大丈夫かい?」
「……はい」
腰に手を置き、転ばないようにゆっくりと歩いた。
「なんと!! たまげたこんなにも美しいΩがいるのか」
「あら、なんて素敵な」
「まるでおとぎ話に出てくる王子と姫の物語みたいだわ」
と陛下、女王、王女が感想を述べた。
「これがΩ?」
「美味だ」
王子たちも感想を述べた。
「陛下、女王、マロンです」
「は、初めまして」
ぺこりと頭を下げた。
うぅ……緊張する。
「マロン落ち着いて私の家族だ」
「はひっ」
「プッこりゃたまげたな、こんなΩがいたら私も番にしたいところだ」
とビクターが言った。
「シュバルツ、マロンを部屋に」
「はい」
「では失礼します」
といいマロンは退場してもらった。
「いかがされましたか?」
「ユーリ、あなたは天才ね」といい報告会は終わった。
きっと女王陛下がなにかマロンにしそうだ。
私もマロンの所も戻った。
「ユ……ユーリ」といい抱きついてきた。
「どうした? 怖かったか」
「うん、でもみなさんいい人で安心しました」
「そうか、そういえばマロンの家族は……?」
「ああ、僕は産まれて早々施設に送られるんです、なので会ったことがなく、ユーリはリッツ王国はどのような管理なのですか?」
「リッツ王国は成長してから検査だな、王族はαが受け継いできているからΩやβが産まれることはまずないんだ」
「そうなのですね」
「それにしてもバース王国は怖いところだな」
ぎゅっとユーリに抱きついた。
「どうした?」
「あ、えっと僕はΩですがここにいても……」
くいっと顎があがり口づけをしていた。
「んっ///」
舌が絡み合い、時折吸われる。
「次それ言ったらお仕置き程度じゃすまないからな」
「はい」
「よしよし」
僕は幸せものだ。
それからいろいろと準備があり婚礼を行うことになった。
第四王子ということもあり本格的な婚礼というよりもパーティーで祝いことになった。
城内を歩くお姿はとても美しいとメイドの間で噂になった。
衛兵たちにも挨拶しとても丁寧な人という印象を与えられた。
そしてパーティーが開かれた。
多くのものが姫に迎えられたΩを確認しに訪れた。
もちろんそういうものは王城に入ることはできないが。
招待客である貴族たちは門を潜りパーティー会場に入る。
第四王子ユーリ・リッツダムとΩマロンは婚姻の儀を行った。
「私の愛しいマロンよ、如何なる時も私の傍にいて君の笑顔が私を支える」
「はい、僕ができることをします」
2人はにこっと笑い額を合わせた後、みなの前で口づけをした。
美しい姫君は純白のドレスを身に纏い私の傍らに立っていた。
それだけで幸せなのに……。
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