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リッツ王国物語編
Episode.2
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フライヤー領 バッハウ邸についた。
大きな屋敷にはすでに薄い布を身につけたΩがいた。
「さぁ今日から君も仲間入りだよ」
魂が抜かれたような同じΩに恐怖を覚えた。
僕もこうなってしまうのだろうと。
「さて、ここは私の部屋だ、君をこれを身につけなさい」
渡された薄い布に着替えた。
バッハウは満足したのかその布の上から僕を撫でた。
「ああ、君はいくつだね」
「僕……は10です」
「そうか、美しい」
そう言いながら青い瓶の液体を飲み口移しをした。
「んっ」
「これは君の本当の姿が見れる聖水だよ」
体に流れていく液体は僕に火照りを与えた。
「ふっ……」
「さぁ君も男の逸物を咥えたことがあるんだろ?」
「は……いっ」
頭の中にこの男の声が響き僕を僕じゃなくしていく。
男はベッドに座り僕もその間に入り
「んっちゅっちゅっ」
「そうだ、いい子だ」
陰茎を咥え、男を満足させる。
それがこの男にできること。
そして僕は……男と繋がった。
「あん///」
「ほぉーいい声で鳴くな」
慣らされていない蕾に勢いよく陰茎は挿入され無理矢理に捻じ込んでいく。
男は僕の足を持ちながら己の欲望だけをぶつけた。
「あんあんっひっ///」
「ここか? 意外と感じやすいんだな、お前はこれで男を喜ばせていたのか」
べろりと突起した物を舐めゾクゾクとこみ上げてくる快感に溺れてしまう。
「あんあん//」
頭が重い、真っ白になってなにも考えたくない、ただただ男に流されるまま初めての繋がりは終わった。
「ふぅー」と引き抜くとドロっと蕾から白いものが垂れた。
「はぁ……はぁ……」
「お前、人形もいいな、鑑賞用としてもいいが」とぶつぶつ言っていた。
「絡みつく、内壁を持った体、……ああ、お前は今日からネリだ」
ギシっとベッドに乗っかりまた挿入した。
「うっ……あっ」
「いいか、お前は今日から私だけの鑑賞用Ωネリだ」
またドクドクと己の欲望を僕の体に流し込んだ。
それから薬投与が始まり僕は僕の意識を奪われバッハウ伯爵のお気に入りとして豪華なパーティーや食事会の華として連れ歩かれた。
そして紹介と共に僕は他の男からの欲望も受け入れることになった。
僕は成長すると共に薬が抜け意識を保てるようになった、
バッハウは薬の効果と言っていたがバッハウの下半身を好きに扱えるようにした。
「バッハウ様 僕を召し上がってください」と従順になればいつかボロが出るはずだ。
僕はここから逃げたいと思うようになった。
激しい行為も身が潰される行為も全部受け入れて僕はついにこの屋敷を抜けた。
「はぁはぁ…お願い……逃げ切りたい」
ただただそう思って走った。
しかし猛吹雪の中、薄い布だけでは凍えるほどの寒さ。
すぐに全身が凍りついた。
バカだったのかもしれない。
遠のく意識。
ガタガタと大きな荷台がきた。
もう……ダメだ……僕は逃げられない。
意識を手放しまた鎖に繋がれた。
それが3年前の話。
そして現在。
「おかえり、私のネリ」
にやっと笑う男の顔。
ベッドに誘われ下半身をぐりぐりと布の上から押し込んでいた。
「ああ、私のネリだ、どこに行っていたのか、心配したんだよ」
首に手がのび僕は仕置きを受ける。
ああ、もうこの男に捕まっては僕は逃げられない。
「ネリよ、お前は私の妻に迎える」
ゾクっと凍り付いた。
「バース国が研究しているモアΩを入手することができたんだ、だから私は2人を番にし、子をたくさん産ませることにした、来るまではネリ、君を大切に抱こう」
「ひゅっ」と苦しくなった。
ユーリさようなら、僕はもうあなたの元には戻れない。
その夜は激しく抱かれ何度も何度も欲望を受け止めた。
「ああ、このすべすべの肌を私は覚えている、こんなにも成長した君を抱けるなんて思いもしなかったよ」
「っつ」
僕はずっと声を殺していた。
「どうして私の元から逃げたのかな?」
「どうしていい声で鳴かないのかな?」
「まぁいいネリはずっとここで暮らすんだ」
そう何度も何度もバッハウは僕の耳元で囁いた。
パンパンと激しいピストンが繰り返され身がボロボロになっていくのが分かった。
「はぁ……はぁはぁ」
怖い…この男を知ってるのに僕は怖いと思った。
欲望に満ちたαはΩである僕たちにとっては恐怖でしかなかった。
それなのにユーリは全然違う、僕のことを対等に扱ってくれて僕を人間として見てくれた。
それだけで嬉しい。
ドロドロと欲望を吐き出され僕は眠りについた。
もう死にたい……。ここにいるくらいなら。
そして
「バッハウ様」
「何事だ」
「マルタが逃げました」
「なんだと?」
「申し訳ございません」
「早く探し出せ」
「御意」
「っち役立たずどもが、ネリ朝だ、身を清めに行こう」
ふらっと立ち上がりバッハウの胸元に寄りかかる。
「どうした、甘えたいのか?」
と言われたが
無視しおぼつかない足で極上の温泉に向かった。
大きな屋敷にはすでに薄い布を身につけたΩがいた。
「さぁ今日から君も仲間入りだよ」
魂が抜かれたような同じΩに恐怖を覚えた。
僕もこうなってしまうのだろうと。
「さて、ここは私の部屋だ、君をこれを身につけなさい」
渡された薄い布に着替えた。
バッハウは満足したのかその布の上から僕を撫でた。
「ああ、君はいくつだね」
「僕……は10です」
「そうか、美しい」
そう言いながら青い瓶の液体を飲み口移しをした。
「んっ」
「これは君の本当の姿が見れる聖水だよ」
体に流れていく液体は僕に火照りを与えた。
「ふっ……」
「さぁ君も男の逸物を咥えたことがあるんだろ?」
「は……いっ」
頭の中にこの男の声が響き僕を僕じゃなくしていく。
男はベッドに座り僕もその間に入り
「んっちゅっちゅっ」
「そうだ、いい子だ」
陰茎を咥え、男を満足させる。
それがこの男にできること。
そして僕は……男と繋がった。
「あん///」
「ほぉーいい声で鳴くな」
慣らされていない蕾に勢いよく陰茎は挿入され無理矢理に捻じ込んでいく。
男は僕の足を持ちながら己の欲望だけをぶつけた。
「あんあんっひっ///」
「ここか? 意外と感じやすいんだな、お前はこれで男を喜ばせていたのか」
べろりと突起した物を舐めゾクゾクとこみ上げてくる快感に溺れてしまう。
「あんあん//」
頭が重い、真っ白になってなにも考えたくない、ただただ男に流されるまま初めての繋がりは終わった。
「ふぅー」と引き抜くとドロっと蕾から白いものが垂れた。
「はぁ……はぁ……」
「お前、人形もいいな、鑑賞用としてもいいが」とぶつぶつ言っていた。
「絡みつく、内壁を持った体、……ああ、お前は今日からネリだ」
ギシっとベッドに乗っかりまた挿入した。
「うっ……あっ」
「いいか、お前は今日から私だけの鑑賞用Ωネリだ」
またドクドクと己の欲望を僕の体に流し込んだ。
それから薬投与が始まり僕は僕の意識を奪われバッハウ伯爵のお気に入りとして豪華なパーティーや食事会の華として連れ歩かれた。
そして紹介と共に僕は他の男からの欲望も受け入れることになった。
僕は成長すると共に薬が抜け意識を保てるようになった、
バッハウは薬の効果と言っていたがバッハウの下半身を好きに扱えるようにした。
「バッハウ様 僕を召し上がってください」と従順になればいつかボロが出るはずだ。
僕はここから逃げたいと思うようになった。
激しい行為も身が潰される行為も全部受け入れて僕はついにこの屋敷を抜けた。
「はぁはぁ…お願い……逃げ切りたい」
ただただそう思って走った。
しかし猛吹雪の中、薄い布だけでは凍えるほどの寒さ。
すぐに全身が凍りついた。
バカだったのかもしれない。
遠のく意識。
ガタガタと大きな荷台がきた。
もう……ダメだ……僕は逃げられない。
意識を手放しまた鎖に繋がれた。
それが3年前の話。
そして現在。
「おかえり、私のネリ」
にやっと笑う男の顔。
ベッドに誘われ下半身をぐりぐりと布の上から押し込んでいた。
「ああ、私のネリだ、どこに行っていたのか、心配したんだよ」
首に手がのび僕は仕置きを受ける。
ああ、もうこの男に捕まっては僕は逃げられない。
「ネリよ、お前は私の妻に迎える」
ゾクっと凍り付いた。
「バース国が研究しているモアΩを入手することができたんだ、だから私は2人を番にし、子をたくさん産ませることにした、来るまではネリ、君を大切に抱こう」
「ひゅっ」と苦しくなった。
ユーリさようなら、僕はもうあなたの元には戻れない。
その夜は激しく抱かれ何度も何度も欲望を受け止めた。
「ああ、このすべすべの肌を私は覚えている、こんなにも成長した君を抱けるなんて思いもしなかったよ」
「っつ」
僕はずっと声を殺していた。
「どうして私の元から逃げたのかな?」
「どうしていい声で鳴かないのかな?」
「まぁいいネリはずっとここで暮らすんだ」
そう何度も何度もバッハウは僕の耳元で囁いた。
パンパンと激しいピストンが繰り返され身がボロボロになっていくのが分かった。
「はぁ……はぁはぁ」
怖い…この男を知ってるのに僕は怖いと思った。
欲望に満ちたαはΩである僕たちにとっては恐怖でしかなかった。
それなのにユーリは全然違う、僕のことを対等に扱ってくれて僕を人間として見てくれた。
それだけで嬉しい。
ドロドロと欲望を吐き出され僕は眠りについた。
もう死にたい……。ここにいるくらいなら。
そして
「バッハウ様」
「何事だ」
「マルタが逃げました」
「なんだと?」
「申し訳ございません」
「早く探し出せ」
「御意」
「っち役立たずどもが、ネリ朝だ、身を清めに行こう」
ふらっと立ち上がりバッハウの胸元に寄りかかる。
「どうした、甘えたいのか?」
と言われたが
無視しおぼつかない足で極上の温泉に向かった。
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