43 / 50
ロック王国物語編
Episode.20 ロック王国物語編end
しおりを挟む
マロンからヨハンたちに話をした。
「1ヶ月ちょっと留守にするからみんなは身の安全が第一に考えて鉱石を掘り進めてください、食材の調達などはニナがします」
「ニナはαなのですか?」
「いえ、βと聞いています、なにかあれば3階の部屋に隠れていなさい、あそこはαもβも立ち入れない場所なので」
「はい、分かりました」
「3階に念のため保存がきく食べ物を置いていなさい」
「はい」
「あの、加工はどうされますか? 1ヶ月もってなるとユーリ様の収入も……」
「そちらは大丈夫です、ニナが全て買い物を済ませておくので」
「僕たちの給料は?」
「……たしかに、そこはユーリに聞いておきます」
「あの、マロン様」
「?」
「ぎゅってしてくれませんか?」
「珍しいこともあるんですね、いいですよ」
といい4人はぎゅっとした。
「大丈夫です、僕も無事にここに帰ってきますので」
「「「はい」」」
馬車の準備ができたのかシュバルツが呼びに来た。
「マロン様ご準備いかがですか?」
「ええ、もう終わってます」
「そうですか、荷物お持ちしますよ」
「あの……」
「どうされました?」
「僕はΩです、あなたはαですよね、僕なんかのその礼儀とかは……」
「あー私は殿下に仕える身です、独断でマロン様の妨害や、礼儀云々の話は正直判断できません、マロン様がΩだったという真実があっても私は殿下の愛した者に対して無礼な態度や行動はしたくないのです、もしマロン様が私を怖いというのであれば……αはΩにとってみんな怖いですよね」
「あ、いえそのありがとうございます、今までαからの行動や言葉は怖いものだったのですがシュバルツさんやブラウンさん、ニナさんはとてもよくしてくれて」
「まぁ私は殿下の配下ではなく一般として会った場合はもしかしたら違う態度をとっていたかもしれないので、簡単にαは信用しないほうがいいでしょ、まぁでも殿下…ユーリ殿の配下の者はマロン様やここの屋敷の者に無礼を働く者はいないと思われます」
「その根拠は?」
「それはユーリ殿下がマロン様を愛しているからです」
といいシュバルツは荷物を持っていなくなった。
「ふぅー」と壁に寄りかかった。
安心したのかな、馬車に乗ったとしても僕はΩでユーリと護衛は全員α、帰城というのは嘘で僕をまた奴隷に売りつけよう……そう考えているかもしれない。
ユーリはそんなことしないと思うけど、でも誰かが……。
パチン!!
思いっきり顔を叩いた。
「もぉーこんなんじゃマロンじゃない!!」こんな弱気なのネリになっちゃう。
「すごい音がしたが大丈夫か?」
「ユーリ!」
「準備はできたか?」
「はい」
手を交差し馬車に乗り込んだ。
「赤く腫れてるな」
「えへへ」
と誤魔化した。
外で待機しているシュバルツとブラウン
「はぁー俺Ω嫁にほしいかも」
「なに言ってるんだ? マロン様に手出したら」
「いや、マロン様……も可愛いけど気さくでもう少し可愛いらしい子がいいかも」
「マロン様のようなΩは貴重だと思う、奴隷として扱われている者が多いと聞くし、特別なモアΩは何億という金が動くらしい」
「億!?」
「現にロック王国のアスベル陛下のモアΩはαすら超える知力をお持ちと聞いたぞ」
「へぇー……そうなんだ」
「それよりもお前、俺は一生ユーリ殿下にお仕えするぞ!! って言ってなかったか?」
「ばっ……そんな恥ずかしいこと昔の話だろ、俺だって殿下の側近として身を固めるときは固めるんだよ」
「はいはい、そうですか」
淡々と準備をしているブラウンとかぁああっと顔が熱くなっているシュバルツの元にユーリとマロンは手を繋ぎながらきた。
「待たせて悪いな、どうした?」
「いえ、なんでもありません」
といい馬車のドアに手をかけていたブラウン
「先導は私がします」とシュバルツ。
馬車が動き出しロック王国を後にした。
ロック王国物語編 end
「1ヶ月ちょっと留守にするからみんなは身の安全が第一に考えて鉱石を掘り進めてください、食材の調達などはニナがします」
「ニナはαなのですか?」
「いえ、βと聞いています、なにかあれば3階の部屋に隠れていなさい、あそこはαもβも立ち入れない場所なので」
「はい、分かりました」
「3階に念のため保存がきく食べ物を置いていなさい」
「はい」
「あの、加工はどうされますか? 1ヶ月もってなるとユーリ様の収入も……」
「そちらは大丈夫です、ニナが全て買い物を済ませておくので」
「僕たちの給料は?」
「……たしかに、そこはユーリに聞いておきます」
「あの、マロン様」
「?」
「ぎゅってしてくれませんか?」
「珍しいこともあるんですね、いいですよ」
といい4人はぎゅっとした。
「大丈夫です、僕も無事にここに帰ってきますので」
「「「はい」」」
馬車の準備ができたのかシュバルツが呼びに来た。
「マロン様ご準備いかがですか?」
「ええ、もう終わってます」
「そうですか、荷物お持ちしますよ」
「あの……」
「どうされました?」
「僕はΩです、あなたはαですよね、僕なんかのその礼儀とかは……」
「あー私は殿下に仕える身です、独断でマロン様の妨害や、礼儀云々の話は正直判断できません、マロン様がΩだったという真実があっても私は殿下の愛した者に対して無礼な態度や行動はしたくないのです、もしマロン様が私を怖いというのであれば……αはΩにとってみんな怖いですよね」
「あ、いえそのありがとうございます、今までαからの行動や言葉は怖いものだったのですがシュバルツさんやブラウンさん、ニナさんはとてもよくしてくれて」
「まぁ私は殿下の配下ではなく一般として会った場合はもしかしたら違う態度をとっていたかもしれないので、簡単にαは信用しないほうがいいでしょ、まぁでも殿下…ユーリ殿の配下の者はマロン様やここの屋敷の者に無礼を働く者はいないと思われます」
「その根拠は?」
「それはユーリ殿下がマロン様を愛しているからです」
といいシュバルツは荷物を持っていなくなった。
「ふぅー」と壁に寄りかかった。
安心したのかな、馬車に乗ったとしても僕はΩでユーリと護衛は全員α、帰城というのは嘘で僕をまた奴隷に売りつけよう……そう考えているかもしれない。
ユーリはそんなことしないと思うけど、でも誰かが……。
パチン!!
思いっきり顔を叩いた。
「もぉーこんなんじゃマロンじゃない!!」こんな弱気なのネリになっちゃう。
「すごい音がしたが大丈夫か?」
「ユーリ!」
「準備はできたか?」
「はい」
手を交差し馬車に乗り込んだ。
「赤く腫れてるな」
「えへへ」
と誤魔化した。
外で待機しているシュバルツとブラウン
「はぁー俺Ω嫁にほしいかも」
「なに言ってるんだ? マロン様に手出したら」
「いや、マロン様……も可愛いけど気さくでもう少し可愛いらしい子がいいかも」
「マロン様のようなΩは貴重だと思う、奴隷として扱われている者が多いと聞くし、特別なモアΩは何億という金が動くらしい」
「億!?」
「現にロック王国のアスベル陛下のモアΩはαすら超える知力をお持ちと聞いたぞ」
「へぇー……そうなんだ」
「それよりもお前、俺は一生ユーリ殿下にお仕えするぞ!! って言ってなかったか?」
「ばっ……そんな恥ずかしいこと昔の話だろ、俺だって殿下の側近として身を固めるときは固めるんだよ」
「はいはい、そうですか」
淡々と準備をしているブラウンとかぁああっと顔が熱くなっているシュバルツの元にユーリとマロンは手を繋ぎながらきた。
「待たせて悪いな、どうした?」
「いえ、なんでもありません」
といい馬車のドアに手をかけていたブラウン
「先導は私がします」とシュバルツ。
馬車が動き出しロック王国を後にした。
ロック王国物語編 end
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
44
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる