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バース王国物語編
Episode.21
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ラムスール邸
帰ってすぐにルルベルは子を産んだ。
とても可愛い男の子だった。
ルルベルに似てとても美人だ。
産まれてすぐに馬が2頭きた。
もしかしたら生まれ変わりなのかもしれない、なんてことも考えていた。
「ラムスール様、またお会いできてよかったです」
「私もだ、ともにこの子を育もう」
「はい」
ラムスールとルルベルの話 end
-------------------------------
ロック王国
港に面した大陸はとても美しく見えた。
私はイブのことが心配だ。
馬車を乗り継ぎやっとのことでここ【ロック王国】に着いた。
「シャスール伯爵様、陛下がお待ちでございます」と従者であろう者が迎えに来た。
陛下、この国の王だ。
まったく私に何のようなのか。
城に入ると大広間の王座につく男がいた。
その脇に待機しているのは姫だろう。
……何人いるんだ。
ざっと4人はいた。
「やぁやっと来てくれたね、シャスール殿」
「お初にお目にかかります、シャスールと申します、この度は王城にお招きいただき、ありがとうございます」
「まぁそんな固くならなくてもよい、今日はモアΩについて質問したいことがあって来てもらったのだからな」
「……モアΩについてですか?」
「そうだ、もうじきここロック王国にもモアΩを導入する働きがあってな」
「そうなのですね、私が知るかぎりでしたらご質問にもお答えできると存じます」
「ふっまぁ見ての通りここにはΩというのはいない、姫たちも立派なαなのだ、分かるだろ?」
「ええ、取り扱いについて」
「そうだ、私はモアΩを大事にしたいと思っている、しかし私だけじゃダメなんだ、王城全員が大切に扱わないと」
「なるほど、モアΩは貴重故狙われることも多々あります、そこにも注意を払った方がよいかと」
「なるほどな、騎士の数も増やした方が良いとのことか、うむ。分かった」
「また、モアが発動する兆しは結局分からずその者が心から許したαにだけモアを発動すると思われます、私のΩもラムスール伯爵のΩもそうでした」
「なら、まずは信頼関係から築かっていこう、よい話を聞けた、今宵は遅くなるだろうから、部屋を用意しよう」
「お心遣い感謝いたします」
と下がった。
ロック王国の陛下はモアΩに対してあまり批判的ではないのだな。
イブにも会わせたい、この美しい街を見せて……そういうえば私はまだイブと新婚旅行にすら行ってなかったな、目が覚めたらイブと話をしながら大事な時間を過ごせたらいいな、ノアも一緒に、ロンは結局死に至ってしまった。
イブにこれ以上悲しい思いはさせたくない。
夜が明け馬車を走らせた。
もうロック王国には用事がない。
早くイブに会いたい、顔を見たい。
キスして甘やかしてあげたい。
そんな積もる思いが私を元気にさせた。
そして屋敷に戻ると執事が駆け寄り
「シャスール様、イブ様がお目覚めになりました」
どこかで私の思いが通じたのであろう。
嬉しい気持ちで部屋に行くとイブと目が合いイブは私に抱きついてきた。
静かに私の胸元で泣いていた。
ぎゅっと抱き寄せ背中をさする。
「シャ……ごめんなさい」と小さく呟いていた。
なぜ、イブは謝るのだろう。
私が目を離してしまったのに
「イブ」
顔をあげイブの表情を見た。
たくさん泣いたのか目の縁は真っ赤だった。
痛そうに腫れ上がっている瞼にキスを落とすとすり寄るようにしてきた。
今日は絶対に我慢と思っていたがイブが可愛すぎて私はイブを押し倒した。
「シャスール様……僕……」とまた泣き出す。
「番のことか?」
「ひゃい……」呂律がまわっていないのか、仕方ないな。
「この指を見てみろ」と言われ左の薬指を見た、金色に輝く指輪があった。
「私たちはまだ繋がっているだろ」
こくりと頷いた。
「僕は……僕、またシャスール様の番に戻りたいです」
そんなことを言ってくれるなんて思ってもみなかった私はαとしての本能が発動してしまった。
「イブ……私も君が欲しいよ」
キスをしていつの間にか衣服を脱ぎ捨てイブの痛々しい体に触れた。
「んっ///」
「痛かったらちゃんと言いなさい」
「はい」
愛撫でしているとイブの体はだんだん火照りを増した。
「これはモアか」
「うんっ……// はぁはぁ……シャスール様の舐めてもいいですか?」
「なら」ぐるりと回転したイブの体は私のを舐めるように頭を抑え、私は私でイブの蕾に指を入れた。
「んひっ///」
敏感になった蕾は少し赤く腫れているがまるで果実のようにも見えそこに舌を這わせた。
「んっ……///」
入り口をなぞるように舐め、ちゅっちゅっと吸うと体がビクビクと反応していた。
「あっ……//シャスール様の大きい……」
煽り文句というのはきっとこれなんだろうな。
「イブに舐められて私も敏感になっているようだ、できればもっと喉奥まで咥えてくれないか?」
「んっこう?」
と喉奥に入ったとたんこれはたまらんと思った。
ふるふると震えているイブの性器を舐めると
「ひゃひっ///」と出てしまった。
「こら、私を満足させてくれるのだろ?」
また苦しいのか喉奥を突く度にむせている。
「ふっ」
帰ってすぐにルルベルは子を産んだ。
とても可愛い男の子だった。
ルルベルに似てとても美人だ。
産まれてすぐに馬が2頭きた。
もしかしたら生まれ変わりなのかもしれない、なんてことも考えていた。
「ラムスール様、またお会いできてよかったです」
「私もだ、ともにこの子を育もう」
「はい」
ラムスールとルルベルの話 end
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ロック王国
港に面した大陸はとても美しく見えた。
私はイブのことが心配だ。
馬車を乗り継ぎやっとのことでここ【ロック王国】に着いた。
「シャスール伯爵様、陛下がお待ちでございます」と従者であろう者が迎えに来た。
陛下、この国の王だ。
まったく私に何のようなのか。
城に入ると大広間の王座につく男がいた。
その脇に待機しているのは姫だろう。
……何人いるんだ。
ざっと4人はいた。
「やぁやっと来てくれたね、シャスール殿」
「お初にお目にかかります、シャスールと申します、この度は王城にお招きいただき、ありがとうございます」
「まぁそんな固くならなくてもよい、今日はモアΩについて質問したいことがあって来てもらったのだからな」
「……モアΩについてですか?」
「そうだ、もうじきここロック王国にもモアΩを導入する働きがあってな」
「そうなのですね、私が知るかぎりでしたらご質問にもお答えできると存じます」
「ふっまぁ見ての通りここにはΩというのはいない、姫たちも立派なαなのだ、分かるだろ?」
「ええ、取り扱いについて」
「そうだ、私はモアΩを大事にしたいと思っている、しかし私だけじゃダメなんだ、王城全員が大切に扱わないと」
「なるほど、モアΩは貴重故狙われることも多々あります、そこにも注意を払った方がよいかと」
「なるほどな、騎士の数も増やした方が良いとのことか、うむ。分かった」
「また、モアが発動する兆しは結局分からずその者が心から許したαにだけモアを発動すると思われます、私のΩもラムスール伯爵のΩもそうでした」
「なら、まずは信頼関係から築かっていこう、よい話を聞けた、今宵は遅くなるだろうから、部屋を用意しよう」
「お心遣い感謝いたします」
と下がった。
ロック王国の陛下はモアΩに対してあまり批判的ではないのだな。
イブにも会わせたい、この美しい街を見せて……そういうえば私はまだイブと新婚旅行にすら行ってなかったな、目が覚めたらイブと話をしながら大事な時間を過ごせたらいいな、ノアも一緒に、ロンは結局死に至ってしまった。
イブにこれ以上悲しい思いはさせたくない。
夜が明け馬車を走らせた。
もうロック王国には用事がない。
早くイブに会いたい、顔を見たい。
キスして甘やかしてあげたい。
そんな積もる思いが私を元気にさせた。
そして屋敷に戻ると執事が駆け寄り
「シャスール様、イブ様がお目覚めになりました」
どこかで私の思いが通じたのであろう。
嬉しい気持ちで部屋に行くとイブと目が合いイブは私に抱きついてきた。
静かに私の胸元で泣いていた。
ぎゅっと抱き寄せ背中をさする。
「シャ……ごめんなさい」と小さく呟いていた。
なぜ、イブは謝るのだろう。
私が目を離してしまったのに
「イブ」
顔をあげイブの表情を見た。
たくさん泣いたのか目の縁は真っ赤だった。
痛そうに腫れ上がっている瞼にキスを落とすとすり寄るようにしてきた。
今日は絶対に我慢と思っていたがイブが可愛すぎて私はイブを押し倒した。
「シャスール様……僕……」とまた泣き出す。
「番のことか?」
「ひゃい……」呂律がまわっていないのか、仕方ないな。
「この指を見てみろ」と言われ左の薬指を見た、金色に輝く指輪があった。
「私たちはまだ繋がっているだろ」
こくりと頷いた。
「僕は……僕、またシャスール様の番に戻りたいです」
そんなことを言ってくれるなんて思ってもみなかった私はαとしての本能が発動してしまった。
「イブ……私も君が欲しいよ」
キスをしていつの間にか衣服を脱ぎ捨てイブの痛々しい体に触れた。
「んっ///」
「痛かったらちゃんと言いなさい」
「はい」
愛撫でしているとイブの体はだんだん火照りを増した。
「これはモアか」
「うんっ……// はぁはぁ……シャスール様の舐めてもいいですか?」
「なら」ぐるりと回転したイブの体は私のを舐めるように頭を抑え、私は私でイブの蕾に指を入れた。
「んひっ///」
敏感になった蕾は少し赤く腫れているがまるで果実のようにも見えそこに舌を這わせた。
「んっ……///」
入り口をなぞるように舐め、ちゅっちゅっと吸うと体がビクビクと反応していた。
「あっ……//シャスール様の大きい……」
煽り文句というのはきっとこれなんだろうな。
「イブに舐められて私も敏感になっているようだ、できればもっと喉奥まで咥えてくれないか?」
「んっこう?」
と喉奥に入ったとたんこれはたまらんと思った。
ふるふると震えているイブの性器を舐めると
「ひゃひっ///」と出てしまった。
「こら、私を満足させてくれるのだろ?」
また苦しいのか喉奥を突く度にむせている。
「ふっ」
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