7 / 10
僕の奏太
しおりを挟む
昼食を食べ会社に戻る途中まだ五十嵐奏太はいた。
しかも複数の男に絡まれている。
「ねぇ、さっき男の人と喋ってたでしょ、俺たちとも喋ろうよ」
「可愛いね」
「ああ、ちょっと困ります」
よし、俺は見て見ぬ振りを……。
バチっと目が合った。
……。俺は知らない。
スタスタと会社に入った。
この辺は警備員も多いし、昼食帰りの人も多いし、ってみんな結構見て見ぬ振りだな。
ここで助けてもどういう関係ですか?
とか質問攻めにあってもいやだし、カナちゃんのファンが助けてくれるだろう。
事務所に戻ったが
あー気になる。
「ちょっと!!」
「はい」
「これ誤字」
「すみません」
「あんた昼食後から集中できてないんじゃないの?」
「すみません、ちょっと外行ってきます」
「サボり?」
「いえ、違います」
サボりかどうかなんて分からないし、喫煙者共は堂々とサボっているじゃないかなんて禁煙者から見たら言いたいことだ。
とりあえず1階におりてっと
いないなぁ。
踵を返そうとしたら木陰で休んでいた、知っている顔
「あ、五十嵐奏太」
「アハハフルネームやめてくださいよ」
ほのかに赤みをおびた顔はまさかなと言いたげだった。
……。あの時目が合ったから気まずい。
「さっきは……」
「奏太大丈夫か?」
とそこにはいかにも 高学歴・高収入・高身長 3Kと言われる類いがいた。
「ああ、ありがとう、シラスくん」
シラスくん??
魚の稚魚か???
てか背高いくせに顔っちっさ、イケメン爽やか男子だな。
「奏太そちらの方は?」
「えっと大家さん」
「大家……まさかあのボロアパートの?」
んんん???
聞き捨てならない暴言が聞こえたぞ、まぁ確かにボロアパートだけど。
「あ! ボロアパートじゃなくてもう俺のお城って言ってるじゃんか」
「そうだっけ、足で踏み潰せそう」
なかなか言うなこの子
てかお城ってなにこの子うける。
「で、僕の奏太になにか用事?」
「あっちょっ……」
「僕の奏太ってもしかして2人は付き合っているのか?」
「そうですよ」
「ちょっ!! 付き合ってないでしょ、ただの血の繋がってない兄弟だよ!!」
「僕は奏太を嫁に貰うんだ」
「そんなのお父様が許さないでしょ!!!」
「あーもしかして金持ちの家のボンボンの子どもってこと?」
「よく分かりましたね」
「まぁ血の繋がってない兄弟っていうし」
「ちなみに奏太の立ち位置は僕の父さんの愛人」
ぶっ……。
なんか話がやばくなってきた?
てかそろそろ戻るか。
「五十嵐奏太、俺はなーにも聞かなかったことにするから、気をつけて帰れよ」
とそそくさに逃げた。
かれこれ30分ほどあそこにいた気がする。
しかも複数の男に絡まれている。
「ねぇ、さっき男の人と喋ってたでしょ、俺たちとも喋ろうよ」
「可愛いね」
「ああ、ちょっと困ります」
よし、俺は見て見ぬ振りを……。
バチっと目が合った。
……。俺は知らない。
スタスタと会社に入った。
この辺は警備員も多いし、昼食帰りの人も多いし、ってみんな結構見て見ぬ振りだな。
ここで助けてもどういう関係ですか?
とか質問攻めにあってもいやだし、カナちゃんのファンが助けてくれるだろう。
事務所に戻ったが
あー気になる。
「ちょっと!!」
「はい」
「これ誤字」
「すみません」
「あんた昼食後から集中できてないんじゃないの?」
「すみません、ちょっと外行ってきます」
「サボり?」
「いえ、違います」
サボりかどうかなんて分からないし、喫煙者共は堂々とサボっているじゃないかなんて禁煙者から見たら言いたいことだ。
とりあえず1階におりてっと
いないなぁ。
踵を返そうとしたら木陰で休んでいた、知っている顔
「あ、五十嵐奏太」
「アハハフルネームやめてくださいよ」
ほのかに赤みをおびた顔はまさかなと言いたげだった。
……。あの時目が合ったから気まずい。
「さっきは……」
「奏太大丈夫か?」
とそこにはいかにも 高学歴・高収入・高身長 3Kと言われる類いがいた。
「ああ、ありがとう、シラスくん」
シラスくん??
魚の稚魚か???
てか背高いくせに顔っちっさ、イケメン爽やか男子だな。
「奏太そちらの方は?」
「えっと大家さん」
「大家……まさかあのボロアパートの?」
んんん???
聞き捨てならない暴言が聞こえたぞ、まぁ確かにボロアパートだけど。
「あ! ボロアパートじゃなくてもう俺のお城って言ってるじゃんか」
「そうだっけ、足で踏み潰せそう」
なかなか言うなこの子
てかお城ってなにこの子うける。
「で、僕の奏太になにか用事?」
「あっちょっ……」
「僕の奏太ってもしかして2人は付き合っているのか?」
「そうですよ」
「ちょっ!! 付き合ってないでしょ、ただの血の繋がってない兄弟だよ!!」
「僕は奏太を嫁に貰うんだ」
「そんなのお父様が許さないでしょ!!!」
「あーもしかして金持ちの家のボンボンの子どもってこと?」
「よく分かりましたね」
「まぁ血の繋がってない兄弟っていうし」
「ちなみに奏太の立ち位置は僕の父さんの愛人」
ぶっ……。
なんか話がやばくなってきた?
てかそろそろ戻るか。
「五十嵐奏太、俺はなーにも聞かなかったことにするから、気をつけて帰れよ」
とそそくさに逃げた。
かれこれ30分ほどあそこにいた気がする。
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
執着攻めと平凡受けの短編集
松本いさ
BL
執着攻めが平凡受けに執着し溺愛する、似たり寄ったりな話ばかり。
疲れたときに、さくっと読める安心安全のハッピーエンド設計です。
基本的に一話完結で、しばらくは毎週金曜の夜または土曜の朝に更新を予定しています(全20作)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
つまりは相思相愛
nano ひにゃ
BL
ご主人様にイかないように命令された僕はおもちゃの刺激にただ耐えるばかり。
限界まで耐えさせられた後、抱かれるのだが、それもまたしつこく、僕はもう僕でいられない。
とことん甘やかしたいご主人様は目的達成のために僕を追い詰めるだけの短い話です。
最初からR表現です、ご注意ください。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる