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気分はどうだ?
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「あ、ハオ様どうされたのですか?」
と声をかけると
まずシャクリが僕の召し物などを正され
チャオメイが食器を持って脇に下がり
フーヤオが帝が座る椅子を用意したのだった。
そしてシャクリが咳払いをした。
その咳払いは姿勢を正してくださいとのことだった。
「元気にしてるか?」となにか申し訳なさそうに声をかけてきたのだった。
さすがの僕もおかしいと思いじとーっと見つめた。
「……元気そうだな」
「え、まだなにも言っていないのですが」
フーヤオが用意した椅子に腰掛ける前にこちらに近づき顔を覗かれる。
まさか、まさか、まさか【未来を見通す力】を発動させるつもりか!?
慌てて額を隠すとその手を掴まれそのまま手の甲に口づけをしてきたのだ。
はい?
全くもって帝がなにをしたいのかが分からなかった。
目をパチクリしていると
ふっと笑い出す帝。
「くくくっ」
「まるで笑い方は邪悪な魔物のよう……むぐっ」
とこういうのをデジャブというのであろう。
シャクリが邪魔をしたが帝は優しい表情になり僕の手を持ちまるで踊るように中庭へと向かった。
黄色い花が風にのって僕と帝と一緒に舞っていた。
よろけて帝の足を踏んでしまったのは秘密にしておこう。
ばっと抱き寄せられ
「お主私の元で働かないか?」
と言ってきたのだ。
「はい? 今もこうして働いていますが」
「湖陽の妃は病気、食中毒にあたり死んでしまった、そして外廷に入った新しい役職だ、どうだ?」
「え、、、どうだと言われましたも、そういうのはルイハ様に怒られないのですか?」
「ルイハはもう宮中にはいない」
「え、、、まさかとは思いますが」
「そのまさかだ、ルイハは自らここから去ったのだ、当然というのであろう」
ん? いや僕のまさかはそうじゃない、僕はルイハ様に暴漢されたあげく囲われていた数週間とかだったけど
その罪ではないということか??
それに僕を囲って、暴漢しても罪に問われることなどない。
しかしこちらとしても助かる。
「暁諾、私の妃としてではなく私の傍で働いてはくれぬか?」
「良いのですか? 僕みたいなひ弱な男でも」
と声をかけると
まずシャクリが僕の召し物などを正され
チャオメイが食器を持って脇に下がり
フーヤオが帝が座る椅子を用意したのだった。
そしてシャクリが咳払いをした。
その咳払いは姿勢を正してくださいとのことだった。
「元気にしてるか?」となにか申し訳なさそうに声をかけてきたのだった。
さすがの僕もおかしいと思いじとーっと見つめた。
「……元気そうだな」
「え、まだなにも言っていないのですが」
フーヤオが用意した椅子に腰掛ける前にこちらに近づき顔を覗かれる。
まさか、まさか、まさか【未来を見通す力】を発動させるつもりか!?
慌てて額を隠すとその手を掴まれそのまま手の甲に口づけをしてきたのだ。
はい?
全くもって帝がなにをしたいのかが分からなかった。
目をパチクリしていると
ふっと笑い出す帝。
「くくくっ」
「まるで笑い方は邪悪な魔物のよう……むぐっ」
とこういうのをデジャブというのであろう。
シャクリが邪魔をしたが帝は優しい表情になり僕の手を持ちまるで踊るように中庭へと向かった。
黄色い花が風にのって僕と帝と一緒に舞っていた。
よろけて帝の足を踏んでしまったのは秘密にしておこう。
ばっと抱き寄せられ
「お主私の元で働かないか?」
と言ってきたのだ。
「はい? 今もこうして働いていますが」
「湖陽の妃は病気、食中毒にあたり死んでしまった、そして外廷に入った新しい役職だ、どうだ?」
「え、、、どうだと言われましたも、そういうのはルイハ様に怒られないのですか?」
「ルイハはもう宮中にはいない」
「え、、、まさかとは思いますが」
「そのまさかだ、ルイハは自らここから去ったのだ、当然というのであろう」
ん? いや僕のまさかはそうじゃない、僕はルイハ様に暴漢されたあげく囲われていた数週間とかだったけど
その罪ではないということか??
それに僕を囲って、暴漢しても罪に問われることなどない。
しかしこちらとしても助かる。
「暁諾、私の妃としてではなく私の傍で働いてはくれぬか?」
「良いのですか? 僕みたいなひ弱な男でも」
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