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大怪我
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湖陽につく頃にはシャクリは少し疲れていた。
どうしてこうこの方は遠くに散歩に出向かれるのか私の身にもなってほしいと
フーヤオが前から来たので暁諾様を一緒に寝台に寝かせた。
「チャオメイは?」
「こちらに、左腕ですね」
「ああ、治せるか?」
「ひどくただれています、なぜこの大怪我で散歩などしにいくのでしょうか」
「それは私も常々思うことだ」
「ここにある薬だけでは厳しいかと、後宮に行くかハオ様の医官を呼んでいただくかのどちらかがよいかと」
「そうですね、それにしても酷い」
「はぁ……はぁ…」
いつにもなく暁諾様の呼吸が乱れていた。
どうしてこのお方はご無理をされるのか。
「ですがこのことはハオ様には内密にしなければ」
「ああ、そうだルイハ様がこのようなことをしたという事実が分かればルイハ様の立場も危うくなりますし、それに私たちの身も危なくなります」
「でも暁諾様をこのままにしておくのは……」
とそこにフーヤオがきて
「シャクリさん、ハオ様が来ております、お通ししますか?」
「……早いな、ルイハ様はご一緒か?」
「いえ、ハオ様のみです」
「私が断りを入れてくる」
「ですが、暁諾様をこのままにしていいのですか? 早く治療しないと!!」
「それは私も分かっている、でも時に無理な場合もあるんだ」
「そんな……」
私はハオ様と応接間で事情を話した。
「ハオ様、申し訳ないのですが暁諾様は今重い病にかかっています、どうかお引き取りを」
「そんな体でお前達は外出を許したのか?」
「ハオ様のご存知の通り暁諾様は宮を離れることが多く重い病にかかっていてもなにもやることがなければ……」
「シャクリさん!! 暁諾様が!!」
「暁諾がどうしたのだ?」
と立ち上がり寝所に足を向けた。
「いけません、ハオ様!!」と止めるも暁諾の部屋の扉をあけ
「な……暁諾?」
そこにいたのは顔も知らぬ武官だった。それも暁諾の体の中に入っている姿を見たのだ。
まさかすぎる現実に動けたのはハオ様だけだった。
「なんで!?」と武官はいうが
帝によって捕らえられる。
「貴様なんのつもりで我が妃に行為を行う!!!」
「……」武官は黙ったままだ。
男もなにがなんだか分からないという顔をしていた。
「妃? 陛下の目は節穴ですか? これは男ですよ」ともう1人の男が告げた。
「お前……ルイハ!! これはどういうつもりだ」
「どうもこうもございませんよ、金の瞳を持つ暁諾の能力の代償は男のいちもつを咥えながら己を発散すること」
「お前、暁諾の能力のことを知っていたのか?」
「お忘れですか? 私が仕向けたということを」
「なに??」
どうしてこうこの方は遠くに散歩に出向かれるのか私の身にもなってほしいと
フーヤオが前から来たので暁諾様を一緒に寝台に寝かせた。
「チャオメイは?」
「こちらに、左腕ですね」
「ああ、治せるか?」
「ひどくただれています、なぜこの大怪我で散歩などしにいくのでしょうか」
「それは私も常々思うことだ」
「ここにある薬だけでは厳しいかと、後宮に行くかハオ様の医官を呼んでいただくかのどちらかがよいかと」
「そうですね、それにしても酷い」
「はぁ……はぁ…」
いつにもなく暁諾様の呼吸が乱れていた。
どうしてこのお方はご無理をされるのか。
「ですがこのことはハオ様には内密にしなければ」
「ああ、そうだルイハ様がこのようなことをしたという事実が分かればルイハ様の立場も危うくなりますし、それに私たちの身も危なくなります」
「でも暁諾様をこのままにしておくのは……」
とそこにフーヤオがきて
「シャクリさん、ハオ様が来ております、お通ししますか?」
「……早いな、ルイハ様はご一緒か?」
「いえ、ハオ様のみです」
「私が断りを入れてくる」
「ですが、暁諾様をこのままにしていいのですか? 早く治療しないと!!」
「それは私も分かっている、でも時に無理な場合もあるんだ」
「そんな……」
私はハオ様と応接間で事情を話した。
「ハオ様、申し訳ないのですが暁諾様は今重い病にかかっています、どうかお引き取りを」
「そんな体でお前達は外出を許したのか?」
「ハオ様のご存知の通り暁諾様は宮を離れることが多く重い病にかかっていてもなにもやることがなければ……」
「シャクリさん!! 暁諾様が!!」
「暁諾がどうしたのだ?」
と立ち上がり寝所に足を向けた。
「いけません、ハオ様!!」と止めるも暁諾の部屋の扉をあけ
「な……暁諾?」
そこにいたのは顔も知らぬ武官だった。それも暁諾の体の中に入っている姿を見たのだ。
まさかすぎる現実に動けたのはハオ様だけだった。
「なんで!?」と武官はいうが
帝によって捕らえられる。
「貴様なんのつもりで我が妃に行為を行う!!!」
「……」武官は黙ったままだ。
男もなにがなんだか分からないという顔をしていた。
「妃? 陛下の目は節穴ですか? これは男ですよ」ともう1人の男が告げた。
「お前……ルイハ!! これはどういうつもりだ」
「どうもこうもございませんよ、金の瞳を持つ暁諾の能力の代償は男のいちもつを咥えながら己を発散すること」
「お前、暁諾の能力のことを知っていたのか?」
「お忘れですか? 私が仕向けたということを」
「なに??」
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