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雪
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どんよりした雲から雪がはらはらと落ちていき私が見える範囲に降り積もっていく。
「どうした?」
男の野太い声が耳に届く
振り向こうとするが体を押さえつけられ声の主へ顔を向けられない。
ただ男が私の体をひたひたと触り突起物に触るとビクンっと中を痙攣させる。
雪が降り積もりそして太陽によって溶かされるこれは誰も止められぬ自然の摂理。
そして今私の中に入っている陰茎も誰も止められぬ自然の摂理。
「あぐっあ…ん」
「お前の中は気持ちが良い」
肌が重なりぶつかる音…………。
ただ繋がっていればいいだけの体の関係なのに言葉の主はそう告げた。
腕を引かれ後ろから接吻をすると男の欲は体の中に吐かれた。
そしてまた繰り返される男の快楽。
それがここに私がいる理由。
朝 ピチピチと鳥の囀りが聞こえ外を眺める。
雪が日の光によって溶け雫を落としていた。
「暁諾様」
私の身の回りの世話は宦官しかおかない。
侍女を置くことは許されない。
「どうしたの?」
「少し急がれては」
「そうだね」
呑気に外を眺めている場合ではない私の仕事をこなさなければならない。
帝が表舞台に出る
【湖陽殿】
4人の妃が整列した。
もちろん侍女が後ろにつくのは当たり前だけど宦官を置いている。
「では、妃代表 暁諾様」
と呼ばれ私は前に出た。
そして帝の前に膝をつき帝を見た。
こいつは満足した顔をしていた。
それもそうだ夜な夜な私…いや僕の部屋に来ては散々と己の欲をぶちまけて帰るのだから。
おっと口が滑った。
「ハオ様」
というと
「よい」と一言言われ僕を下がらせた。
なにがよいだ、初めから呼ぶな。
と
薄い布で顔を隠し他の妃からも顔が見えぬように立ち振る舞うのは骨が折れる。
他3人の妃が帝と共に奥に入っていった。
「暁諾様、どうぞこちらに」と言われついていく。
どうせ今から世継ぎのための儀式でも行うのであろう。
僕は男だ。
男は子供は産めぬ。
そしてこの事実を知っているのも帝の側近か僕の元にいる宦官たちだけだ。
これは秘密ごとなのだ。
僕が住む、【湖陽】に戻ってきた。
湖陽というのは帝の住む場所の一番近い場所を指していて。
他の妃からの疎まれは思った以上に激しかった。
「暁諾様 お茶をお入れします」
「うん、ありがとう」
湖陽に帰ってきたら僕のものだ。
布をとり動ける服に着替え寝室へとダイブするのだ。
それが僕のここでの生活だ。
そこにお茶を運んだ宦官がきた。
「あーもう!! 暁諾様、みっともないですよ、ここにハオ様がいらしたらどうするのですか?」
「ふん、あやつのことはいいだろ、それに今は本当の妃とお盛ん中なんだから」
「お言葉も…………みっともない」
この宦官はシャクリ、あとフーヤオとチャオメイがいる。
シャクリはこの湖陽のリーダー的存在だ。
「どうした?」
男の野太い声が耳に届く
振り向こうとするが体を押さえつけられ声の主へ顔を向けられない。
ただ男が私の体をひたひたと触り突起物に触るとビクンっと中を痙攣させる。
雪が降り積もりそして太陽によって溶かされるこれは誰も止められぬ自然の摂理。
そして今私の中に入っている陰茎も誰も止められぬ自然の摂理。
「あぐっあ…ん」
「お前の中は気持ちが良い」
肌が重なりぶつかる音…………。
ただ繋がっていればいいだけの体の関係なのに言葉の主はそう告げた。
腕を引かれ後ろから接吻をすると男の欲は体の中に吐かれた。
そしてまた繰り返される男の快楽。
それがここに私がいる理由。
朝 ピチピチと鳥の囀りが聞こえ外を眺める。
雪が日の光によって溶け雫を落としていた。
「暁諾様」
私の身の回りの世話は宦官しかおかない。
侍女を置くことは許されない。
「どうしたの?」
「少し急がれては」
「そうだね」
呑気に外を眺めている場合ではない私の仕事をこなさなければならない。
帝が表舞台に出る
【湖陽殿】
4人の妃が整列した。
もちろん侍女が後ろにつくのは当たり前だけど宦官を置いている。
「では、妃代表 暁諾様」
と呼ばれ私は前に出た。
そして帝の前に膝をつき帝を見た。
こいつは満足した顔をしていた。
それもそうだ夜な夜な私…いや僕の部屋に来ては散々と己の欲をぶちまけて帰るのだから。
おっと口が滑った。
「ハオ様」
というと
「よい」と一言言われ僕を下がらせた。
なにがよいだ、初めから呼ぶな。
と
薄い布で顔を隠し他の妃からも顔が見えぬように立ち振る舞うのは骨が折れる。
他3人の妃が帝と共に奥に入っていった。
「暁諾様、どうぞこちらに」と言われついていく。
どうせ今から世継ぎのための儀式でも行うのであろう。
僕は男だ。
男は子供は産めぬ。
そしてこの事実を知っているのも帝の側近か僕の元にいる宦官たちだけだ。
これは秘密ごとなのだ。
僕が住む、【湖陽】に戻ってきた。
湖陽というのは帝の住む場所の一番近い場所を指していて。
他の妃からの疎まれは思った以上に激しかった。
「暁諾様 お茶をお入れします」
「うん、ありがとう」
湖陽に帰ってきたら僕のものだ。
布をとり動ける服に着替え寝室へとダイブするのだ。
それが僕のここでの生活だ。
そこにお茶を運んだ宦官がきた。
「あーもう!! 暁諾様、みっともないですよ、ここにハオ様がいらしたらどうするのですか?」
「ふん、あやつのことはいいだろ、それに今は本当の妃とお盛ん中なんだから」
「お言葉も…………みっともない」
この宦官はシャクリ、あとフーヤオとチャオメイがいる。
シャクリはこの湖陽のリーダー的存在だ。
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