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暗部部隊の物語
豪華なパーティー
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PM18:00
馬車でルダール伯爵の屋敷を訪れる。
「すごいですね、トップモデルから政治家、大富豪も見受けられます」
「ああ、すごいな」
「まぁでも、ジャンク殿は元王子候補だったんですよね?」
「? お前よく知ってるな」
「風の噂で聞きました」
屋敷に入るときには招待券とボディチェックされた。
ルダール伯爵は元々資産家で国宝を集めるのが趣味らしく、パーティー会場となる廊下にはいろいろな物が置いてあった。
「敵地に乗り込んでおきながら俺は思う」
「なんです?」
「絶対この作戦よくないと」
「取り上げられてしまいましたもんね、拳銃も」
「ああ」
パーティー会場に入ると立食のテーブルを案内された。
「岩崎、食べるなよ」
「了解です」
『みなさま!! 本日は当屋敷にお越しくださり誠にありがとうございます、私ルダール伯爵と申します、今宵は皆さま楽しみましょう』
拍手で盛り上がる。
そして配られる仮面
「これって…」
「まぁ言うこと聞きましょう」
「はい」
仮面をつけた。
仮面を外したら標的にされる。そう任務内容に書いてあった。
『みなさま準備ができた様ですね、それでは今日のお楽しみをご紹介いたします』
ルダール伯爵が開くパーティーは通称、悪魔のパーティーとも呼ばれている。
数人の子供が手を繋いででてきた。
「さぁ、お遊戯会の始まりだ」
「ちょっ…」
ぐさりと血を流し倒れていくこども。
笑いと拍手が会場を盛り上げた。
「くそっ見てられるか」
「むごい…」
『さて、お次は水中地獄、いつまで耐えられるかな?』
数人の少年が白いワンピースを着てなにもつけずに水の中に落とされる。
「おいおい、溺死目的かよっ」
…。
『それではメインディッシュです、私のお気に入りで私だけのもの』
一際目立つ騎士のような恰好をした少年が壇上に現れ、顔を舐め、優越感を味わっている。
---------------
なにか声がする。
水の中から、溺れて苦しんでいるこども達。
それを見て笑っている下品な大人たち。
もう全員死ねばいいのに
窓ガラスが割れた。
バリンバリンと音が聞こえる。
「伯爵様お逃げください」
「きゃぁーー」と響く悲鳴。
俺の元から離れる伯爵。
そして水槽は割れ、中からこどもが流れ落ちる。
だが、全員死んでしまったようだ。
駆け付けた無数の大人。
生成された剣でその大人めがけて振り下ろす。
「俺たちは味方だ!!」
ばっと手を広げた。
ぴくっと止まり、電池が切れたようにその大人に倒れこんだ。
「な…なにがいったいおきて…」
「岩崎、一度体制を立て直す、撤退するぞ」
「了解」
少年を抱きかかえ、屋敷を後にした。
馬車でルダール伯爵の屋敷を訪れる。
「すごいですね、トップモデルから政治家、大富豪も見受けられます」
「ああ、すごいな」
「まぁでも、ジャンク殿は元王子候補だったんですよね?」
「? お前よく知ってるな」
「風の噂で聞きました」
屋敷に入るときには招待券とボディチェックされた。
ルダール伯爵は元々資産家で国宝を集めるのが趣味らしく、パーティー会場となる廊下にはいろいろな物が置いてあった。
「敵地に乗り込んでおきながら俺は思う」
「なんです?」
「絶対この作戦よくないと」
「取り上げられてしまいましたもんね、拳銃も」
「ああ」
パーティー会場に入ると立食のテーブルを案内された。
「岩崎、食べるなよ」
「了解です」
『みなさま!! 本日は当屋敷にお越しくださり誠にありがとうございます、私ルダール伯爵と申します、今宵は皆さま楽しみましょう』
拍手で盛り上がる。
そして配られる仮面
「これって…」
「まぁ言うこと聞きましょう」
「はい」
仮面をつけた。
仮面を外したら標的にされる。そう任務内容に書いてあった。
『みなさま準備ができた様ですね、それでは今日のお楽しみをご紹介いたします』
ルダール伯爵が開くパーティーは通称、悪魔のパーティーとも呼ばれている。
数人の子供が手を繋いででてきた。
「さぁ、お遊戯会の始まりだ」
「ちょっ…」
ぐさりと血を流し倒れていくこども。
笑いと拍手が会場を盛り上げた。
「くそっ見てられるか」
「むごい…」
『さて、お次は水中地獄、いつまで耐えられるかな?』
数人の少年が白いワンピースを着てなにもつけずに水の中に落とされる。
「おいおい、溺死目的かよっ」
…。
『それではメインディッシュです、私のお気に入りで私だけのもの』
一際目立つ騎士のような恰好をした少年が壇上に現れ、顔を舐め、優越感を味わっている。
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なにか声がする。
水の中から、溺れて苦しんでいるこども達。
それを見て笑っている下品な大人たち。
もう全員死ねばいいのに
窓ガラスが割れた。
バリンバリンと音が聞こえる。
「伯爵様お逃げください」
「きゃぁーー」と響く悲鳴。
俺の元から離れる伯爵。
そして水槽は割れ、中からこどもが流れ落ちる。
だが、全員死んでしまったようだ。
駆け付けた無数の大人。
生成された剣でその大人めがけて振り下ろす。
「俺たちは味方だ!!」
ばっと手を広げた。
ぴくっと止まり、電池が切れたようにその大人に倒れこんだ。
「な…なにがいったいおきて…」
「岩崎、一度体制を立て直す、撤退するぞ」
「了解」
少年を抱きかかえ、屋敷を後にした。
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