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小野寺拓巳の物語
裕太との1日
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車に乗り込んだ。
「拓巳、本当に久しぶりだね」
にこっと笑顔になる裕太を久しぶりに見た。
今すぐにでもホテルで抱きたい。
離れていた思いと悲しい思いと裕太の久々な感情と
でもダメだ。
裕太はずっと、神永を奉仕していたのだからこの日はゆっくりさせてあげないと。
「拓巳、拓巳が考えてること分かるよ、でも僕は拓巳と一緒にいたい」
車は信号で止まり
「いいの? それでも」
と返すと
「うん」と一言伝えてきた。
「分かった、でも裕太と一緒に過ごしたいところ予約したんだ、そこに行こう」
「うん、ありがとう」
疲れていたのか車の中で熟睡していた。
今日会った時の出来事や裕太にふりかかっている災難
全部まとめて俺が身代わりになりたい。
それが許されるのだとしたら。
神奈川県箱根についた。
裕太を起こし宿に入った。
露天風呂付きの離れで俺と裕太は抱きつきキスをした。
「んっ」
体に負担をかけたくないが裕太はどんどん性欲が増している気がした。
これは神永のせいなのか、今は考えたくないが。
「拓巳、大好きだよ」
「俺もだよ」
熱い思いが交差し合う。
「あんあん// 拓巳激しい」
「ごめん、辛いよな」
「大丈夫」
背中にしがみついてくる、体の中はビクビクと痙攣してゆっくりと俺のを味わっていた。
温泉に浸かりながら裕太を膝の上に乗せ中に挿入してずっとこのままがいい。
キスを何度も繰り返し裕太だけを感じる。
もう絶対に離したくないのに。
時間が経つと裕太と離れないといけないという思いが俺の行為を制限していった。
「拓巳って本当に正直だよね」
「裕太には負けるけどな」
「僕たちっていつもこうだよね、唯一自由だった高校生の時が一番の思い出だよ」
「うん、そうだな、あの頃に戻ったらもっと早くに裕太に告ればよかった、今こんな思いするならさ」
「でも、あの時は全然一緒にいれなかったもんね、深川のせいで」
「深川な……」
俺の幼馴染み、裕太のことを嫌っていた。
上級高等学校に転校してきた1人の生徒、それが菊池裕太だった。
学年1位の座を簡単に取られてしまったことに対して深川は裕太のことを嫌っていた。
「本当にね、でももしあの時裕太に出会っていなかったら俺の人生は普通の人生だったのかもしれない」
「いいの? 僕がいたから神永様は花咲さんを見つけてしまったのに」
「うん、きっと遅かれ早かれ花咲さんの存在はあの男に認知されるよ、裕太、今を楽しまないか?」
「うん、そうだね」
また深いキスをした。
その後も腰を振り半年ぶりの裕太を味わう。
いつか必ず裕太を取り戻す。
その気持ちだけが俺の生きる心地だから。
「拓巳、本当に久しぶりだね」
にこっと笑顔になる裕太を久しぶりに見た。
今すぐにでもホテルで抱きたい。
離れていた思いと悲しい思いと裕太の久々な感情と
でもダメだ。
裕太はずっと、神永を奉仕していたのだからこの日はゆっくりさせてあげないと。
「拓巳、拓巳が考えてること分かるよ、でも僕は拓巳と一緒にいたい」
車は信号で止まり
「いいの? それでも」
と返すと
「うん」と一言伝えてきた。
「分かった、でも裕太と一緒に過ごしたいところ予約したんだ、そこに行こう」
「うん、ありがとう」
疲れていたのか車の中で熟睡していた。
今日会った時の出来事や裕太にふりかかっている災難
全部まとめて俺が身代わりになりたい。
それが許されるのだとしたら。
神奈川県箱根についた。
裕太を起こし宿に入った。
露天風呂付きの離れで俺と裕太は抱きつきキスをした。
「んっ」
体に負担をかけたくないが裕太はどんどん性欲が増している気がした。
これは神永のせいなのか、今は考えたくないが。
「拓巳、大好きだよ」
「俺もだよ」
熱い思いが交差し合う。
「あんあん// 拓巳激しい」
「ごめん、辛いよな」
「大丈夫」
背中にしがみついてくる、体の中はビクビクと痙攣してゆっくりと俺のを味わっていた。
温泉に浸かりながら裕太を膝の上に乗せ中に挿入してずっとこのままがいい。
キスを何度も繰り返し裕太だけを感じる。
もう絶対に離したくないのに。
時間が経つと裕太と離れないといけないという思いが俺の行為を制限していった。
「拓巳って本当に正直だよね」
「裕太には負けるけどな」
「僕たちっていつもこうだよね、唯一自由だった高校生の時が一番の思い出だよ」
「うん、そうだな、あの頃に戻ったらもっと早くに裕太に告ればよかった、今こんな思いするならさ」
「でも、あの時は全然一緒にいれなかったもんね、深川のせいで」
「深川な……」
俺の幼馴染み、裕太のことを嫌っていた。
上級高等学校に転校してきた1人の生徒、それが菊池裕太だった。
学年1位の座を簡単に取られてしまったことに対して深川は裕太のことを嫌っていた。
「本当にね、でももしあの時裕太に出会っていなかったら俺の人生は普通の人生だったのかもしれない」
「いいの? 僕がいたから神永様は花咲さんを見つけてしまったのに」
「うん、きっと遅かれ早かれ花咲さんの存在はあの男に認知されるよ、裕太、今を楽しまないか?」
「うん、そうだね」
また深いキスをした。
その後も腰を振り半年ぶりの裕太を味わう。
いつか必ず裕太を取り戻す。
その気持ちだけが俺の生きる心地だから。
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