冷酷魔法騎士が召喚したドラゴンが人間にも変身できちゃう仕様になっていた!?

枝浬菰文庫

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追放

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黒光りする剣を取り出し彼は魔法を唱えながらドラゴンに立ち向かおうとしていた。


というかルイスも人間、この大気が薄い中どうやって魔法使ってるんだ?……。
バケモノかよ。


【おやめなさい】
とそこに長老のハクレンがきた。


「長老」

【ルイス、君がここで戦うと建物が壊れてしまう】

「……そうですね、失礼しました」
ぺこりとお辞儀をした。


【あまいろも落ち着け、あの者達にはキツイ仕置きをやろう、ルイスがやろうとしていたことをね】
「それはそれは良き行いです」

【グルルルル……】
「あまいろ、俺はなんともない大丈夫だ」


【大丈夫か?】

「ああ」


なんかルイスとあまいろの関係好きかも、お互い信じ切ってるのなんか羨ましい。

俺も彼女とあんなことがなければ別れることなんてなく、お互い愛し合ってたのに……。


「ってお前なんでドラゴンの姿になってるんだよ!!」
「え、だってなんか興奮したら」

「興奮したらって……持続性みたかったのに」


【じゃが、ドラゴンを1日以上キープできる魔法を組み立てたらいいんじゃないか?】
「それはそうですけど、簡単に言われても……」

【ほぉーあの天才魔法使いこと魔法国第2位トップクラスのルイス様がそんな魔法も組み立てられないのか?】
長老が楽しそうににやにやしていた。


「……」

なんだこの煽りのバトルは、、、。
見ててヒヤヒヤするな。


「はぁー分かりました、ですがここでは集中できません、一時魔法国への帰国を申請したいです」
【おや、くららちゃんはどうするんだい?】


「閉じ込めておくか、連れて行きます」

【人間の国へまたドラゴンを連れていくというのか?】
「はい、ハクレン様許可をお願いします」


長老の口から今にも炎吹き出しそうなんだけど、、、。
俺が人間の国に行くことってそんなにダメなのか??

「それかもう一度ドラゴンを召喚させます」

【それはくららちゃんを殺すということか?】

「そうなりますね」


口出しなんてできないレベルのやり取りってことは分かるけど待って、俺死ぬのは嫌よ、できれば元の世界に戻しておくれ。

【では殺そう】


「えっ!!? ちょっ待って俺の意見は……」
グサっと魔法使いのルイスという男に俺は鱗を突き抜け心臓に剣が刺さった。

「覚えてろ、呪い殺してやる」
ヒュンっと水色のドラゴンは消えた。


【どこへ飛ばした?】
「さて」がくりと膝から崩れ落ちた。


【魔力の使いすぎだな、哀れな人間よ】
よく言う。
やばい、視界が暗い。

【牢屋に入れておけ】

ちち様】
【もうお前に父と呼ばれたくない、あまいろ早くその魔法使いと出て行け】


【分かった】

大きな翼を広げあまいろは絶海から人間の国へと渡った。





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