冷酷魔法騎士が召喚したドラゴンが人間にも変身できちゃう仕様になっていた！？

ドラゴンの住処【絶海】

はるか昔人間の国と暗黒世界の国とドラゴンの世界を作った神がいた。
神は空高くに住処を作りその場所を【天空の園てんくうのその】とした。



そして人間の国は暗黒世界の国と毎夜バトルしその均衡を保った。
ドラゴンの住処として【絶海ぜっかい】を作った神は神ですら出入りは難しいと聞く。


そんなある日12歳の天才魔法使いが絶海を訪れ大気が無い中ドラゴンと戦い、連れ帰ったと
それが冷酷魔法騎士名を「ルイス」と呼ぶ。


絶対に人には馴れぬドラゴンが認めた魔法使い、このことは人間の国、暗黒世界の国と多くの動揺を生んだ。





とさ……。？？？
「ってこんなことあるのかよ！！」
「それが残念ながらあるんだよ、だからお前がいる」


「あんたが最強の魔法使いかなんて俺は知らねぇ！！　てか待て俺またドラゴンになっちまった、人間に戻してくれ」

「俺は俺の仕事をしたまでだ」
体は浮き最強の魔法使いはいなくなった。


「なんでこうなるんだよーーーーー！！！！！」



そうここは絶対に人間が住むことはできないドラゴンの住処【絶海】だ。
「あーもう周りは海だらけ、こんな……あーすっごいキラキラしてる、目が死ぬってくらい綺麗だ」


あ、やべ俺自己紹介忘れてた、前世？　ここに召喚される前は【木野花蓮このはなれん】って名前だったんだけどここに来てからは俺のことをまさかの【くらら】ちゃんとか呼ばれてて

え、いやまさかのだよ、俺ちゃんとれっきとした男なんだけどさ、なんか他のドラゴンの名前も結構可愛い名前ついてるんだよな、あの最強の魔法使いの使い魔なんて【あまいろ】だぜ
可愛すぎるだろ、てか天才魔法使いのくせに俺の召喚をミスったとかいろいろ言ってて国に帰れないらしい。


数週間前のことなんだけどさ
「あまねく大地に生まれし希望の光よ、その姿をドラゴンとなり私の前に現われよ」
ゴゴゴゴっと地鳴りと風が吹き荒れドラゴンが見守る中姿を現した水色のドラゴンは目をパチクリさせていた。


【おおお、さすが魔法騎士、立派なドラゴンの誕生だ】
だがこの喜びも束の間

ポンっと水色のドラゴンは人間に代わった。

「へ？」


ここは【絶海】人間には大気が薄すぎて生活は困難だということをもう一度思い出してほしい。



「ぐぁああっ……」
【あ、死んだ】


「ちょっなんでだよ、くそ」
魔法使いは一瞬にして蘇生魔法を唱えると同時に空間に膜を張った。


こんな2重も3重も魔法を使えるのはきっとこやつだけだろう。



台座に行き召喚した人間を見る。
【立派なものがついておるな】
「繁殖はできないけどな」

【なぜだ？】
「雌ドラゴンは3年に1度しかここに訪れないだろ？」
【うむ、そうだな】


「それにこいつは失敗作だ、人間だとここには住めない」
【お主、天才魔法士のくせに召喚は下手くそだな】
「……初めてだからな」


その発言に儂もきょとんとしてしまった。

儂か？
儂はこの【絶海】の主、長老の【ハクレン】という。
覚えておくとよいぞ。