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第三章
新しい生活
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病院を退院し、新しい家族と共に家に帰ってきた。
すごい長い時間、家に帰ってきてなかったのでは……?と思う気がした。
なにか大切なことを忘れているような……。
でも、右手には恭平さんの手、左腕には小さな暖かい赤ちゃんがいた。
指を口に咥えている、なんて可愛いのか。
これが親バカってやつか。
「お昼どうする? なんか簡単に作る?」
「じゃ、俺が腕を振るおう!!」
「ありがとう」
暖かな春の空気と窓の外から見える桜並木。
2人で選んだ家。
新しい命。
「産まれてきてくれてありがとう」と航平に告げる。
優しく頬を撫でる。
育児セットはホテルの仲間が用意してくれた。
速水と碓井からは生活雑貨、東雲はなぜかイチャイチャグッズ……。
もう1人産めってことなのかな……。
杉本さんからは育児アドバイスノート。
驚いたことに杉本さんと華さんの間に10歳になる子供がいた……。
知らなかった。
そんな素振り見せたことないし、驚きのあまり直前まで飲んでいた珈琲を吹き出しそうになった。
みんなに支えられて幸せだ。
航平を布団に寝かせ、ぽんぽんとしていたら、だんだん眠くなってきた。
「すぅーーー」
「おーい、ごはんでき……まったく」
傍にあった、タオルを優しくかけた。
「ふぅー俺の愛しい奥さんと可愛い息子、俺は幸せだ」
結局3人で寝てたらしい。
目が覚めると俺の腰に腕をまわし、寝ている恭平さんと目が合った。
「おはよっ」
「っつ///おはよ、ごめん寝てた」
「気にすんな」
と頭に顔を埋めてきた。
「あー航の髪の毛いい香り」
「え、そうかな……」
「うん、なんか航平と同じ匂いする」
「……それってつまりシャンプーの匂い?」
「……俺も同じ匂いになる!!!」
もっと頭を擦り付けてきた、思わず笑ってしまう。
航平の横でイチャイチャしているとまぁそうなりますよねという感じに航平が泣き始めた。
「おぎゃあおぎゃあ」
「はいはい、ごめんね」
と抱き上げる。
「で、お昼ごはんどうなさいますか?」
時計を見るとすでに16時をまわっていた。
「夜ごはんだね」
「だな」
間に航平がいるがキスをしてお互いを愛し合う。
杉本さんの育児アドバイスノートすごく役立つ。
オムツの変え方は華さんにレクチャーしてもらったが実際にどう育てていけば分からなかったので感謝だ。
今度、いいお酒でも持っていこう。
バタン!!?
と大きな音が聞こえた。
「な……なに!?」
「航平ちゃん!! おじいちゃんですよぉーーー」
と無断で入ってきた。
すごい長い時間、家に帰ってきてなかったのでは……?と思う気がした。
なにか大切なことを忘れているような……。
でも、右手には恭平さんの手、左腕には小さな暖かい赤ちゃんがいた。
指を口に咥えている、なんて可愛いのか。
これが親バカってやつか。
「お昼どうする? なんか簡単に作る?」
「じゃ、俺が腕を振るおう!!」
「ありがとう」
暖かな春の空気と窓の外から見える桜並木。
2人で選んだ家。
新しい命。
「産まれてきてくれてありがとう」と航平に告げる。
優しく頬を撫でる。
育児セットはホテルの仲間が用意してくれた。
速水と碓井からは生活雑貨、東雲はなぜかイチャイチャグッズ……。
もう1人産めってことなのかな……。
杉本さんからは育児アドバイスノート。
驚いたことに杉本さんと華さんの間に10歳になる子供がいた……。
知らなかった。
そんな素振り見せたことないし、驚きのあまり直前まで飲んでいた珈琲を吹き出しそうになった。
みんなに支えられて幸せだ。
航平を布団に寝かせ、ぽんぽんとしていたら、だんだん眠くなってきた。
「すぅーーー」
「おーい、ごはんでき……まったく」
傍にあった、タオルを優しくかけた。
「ふぅー俺の愛しい奥さんと可愛い息子、俺は幸せだ」
結局3人で寝てたらしい。
目が覚めると俺の腰に腕をまわし、寝ている恭平さんと目が合った。
「おはよっ」
「っつ///おはよ、ごめん寝てた」
「気にすんな」
と頭に顔を埋めてきた。
「あー航の髪の毛いい香り」
「え、そうかな……」
「うん、なんか航平と同じ匂いする」
「……それってつまりシャンプーの匂い?」
「……俺も同じ匂いになる!!!」
もっと頭を擦り付けてきた、思わず笑ってしまう。
航平の横でイチャイチャしているとまぁそうなりますよねという感じに航平が泣き始めた。
「おぎゃあおぎゃあ」
「はいはい、ごめんね」
と抱き上げる。
「で、お昼ごはんどうなさいますか?」
時計を見るとすでに16時をまわっていた。
「夜ごはんだね」
「だな」
間に航平がいるがキスをしてお互いを愛し合う。
杉本さんの育児アドバイスノートすごく役立つ。
オムツの変え方は華さんにレクチャーしてもらったが実際にどう育てていけば分からなかったので感謝だ。
今度、いいお酒でも持っていこう。
バタン!!?
と大きな音が聞こえた。
「な……なに!?」
「航平ちゃん!! おじいちゃんですよぉーーー」
と無断で入ってきた。
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