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最終章
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恭平さんは仕事の関係で国外に行ってしまった。
俺はというと緊急搬送され、今杉本さんの奥さん、華さんの病院にいる。
なぜかというと
『あ、もしもし、恭平さん?』
『うん、航どうした?』
『あの……。』
『?』
『赤ちゃんできました』
恭平さんからは応答がない。
『え! もっかい言って』
『に……妊娠しました』
『へ? だって航発情期じゃなかったじゃないか』
『えっと、羽衣様の件の前に発情期間入ったときに身ごもったみたいで、あの嫌ですか?』
…………。
『え、全然嬉しすぎてヤバい、どうしよう早く帰って航のこと抱きしめたい』
『よかった。前にまだ赤ちゃんはまだいいかなと言っていたので嬉しくないと思って……』
『それは航との時間をもっと共有したかったし、不安ならもう一度言うけど、俺はものすごく嬉しいよ』
///。
『うん』
『あ、ごめん、花咲さんが呼んでる』
『仕事中!? 今華さんの病院にいますので、なにかあれば杉本さんに連絡してください』
『わ、分かった』
ドーンという音が聞こえた。
ぎゅっと服の袖をつかむ。
無事に帰ってきてほしい。
この子のためにも、とお腹をさする。
「電話終わった?」
と入ってきたのは杉本さんだった。
「はい、ありがとうございます」
「? どうした」
「杉本さんや華さんが近くにいて、よかったなと」
「お前」
ぐりぐりと頭を掻き回された。
「なんか、あれば頼れって言ってるだろ」
「はい」
「澤田さんには俺のこと伝えてくれた?」
「はい、なにかあれば連絡するそうです」
「そっか、まだ男の子か女の子か分からないんだろ?」
「はい」
「俺は仕事に戻るけど、なにかあったらすぐに華に言えよ、柊無理するところがあるからな」
「アハハ、分かりました」
体調がよくなるまでと言われているが、なんだろ、ふわふわと眠たい……。
---------------
ドドーン、ズドドド
「あぶねっ、流れ弾あたるところだった」
「もう少ししたら基地につくから」
「了解」
俺は今戦場にいる。
カロン州という大きな州には周りからの圧力がすごく、その場所を略奪しようとする勢力が増え、今堀の中を進んでいる。
生きて帰れるか分からない状況だ。
なんとか基地まで到着した。
元々は戦闘機で向かう予定だったがドンパチが激しすぎて墜落の可能性もあったので、徒歩で堀を進むことになった。
タイミングがいいことに航からだ。
「え? はぁ妊娠!?」
大きな声を出してしまった。
食堂脇で電話をしていたため数人がこちらを見ている。
嬉しすぎて顔が通常を保てていない。
早く帰って抱きしめてあげたいのに……。
俺はというと緊急搬送され、今杉本さんの奥さん、華さんの病院にいる。
なぜかというと
『あ、もしもし、恭平さん?』
『うん、航どうした?』
『あの……。』
『?』
『赤ちゃんできました』
恭平さんからは応答がない。
『え! もっかい言って』
『に……妊娠しました』
『へ? だって航発情期じゃなかったじゃないか』
『えっと、羽衣様の件の前に発情期間入ったときに身ごもったみたいで、あの嫌ですか?』
…………。
『え、全然嬉しすぎてヤバい、どうしよう早く帰って航のこと抱きしめたい』
『よかった。前にまだ赤ちゃんはまだいいかなと言っていたので嬉しくないと思って……』
『それは航との時間をもっと共有したかったし、不安ならもう一度言うけど、俺はものすごく嬉しいよ』
///。
『うん』
『あ、ごめん、花咲さんが呼んでる』
『仕事中!? 今華さんの病院にいますので、なにかあれば杉本さんに連絡してください』
『わ、分かった』
ドーンという音が聞こえた。
ぎゅっと服の袖をつかむ。
無事に帰ってきてほしい。
この子のためにも、とお腹をさする。
「電話終わった?」
と入ってきたのは杉本さんだった。
「はい、ありがとうございます」
「? どうした」
「杉本さんや華さんが近くにいて、よかったなと」
「お前」
ぐりぐりと頭を掻き回された。
「なんか、あれば頼れって言ってるだろ」
「はい」
「澤田さんには俺のこと伝えてくれた?」
「はい、なにかあれば連絡するそうです」
「そっか、まだ男の子か女の子か分からないんだろ?」
「はい」
「俺は仕事に戻るけど、なにかあったらすぐに華に言えよ、柊無理するところがあるからな」
「アハハ、分かりました」
体調がよくなるまでと言われているが、なんだろ、ふわふわと眠たい……。
---------------
ドドーン、ズドドド
「あぶねっ、流れ弾あたるところだった」
「もう少ししたら基地につくから」
「了解」
俺は今戦場にいる。
カロン州という大きな州には周りからの圧力がすごく、その場所を略奪しようとする勢力が増え、今堀の中を進んでいる。
生きて帰れるか分からない状況だ。
なんとか基地まで到着した。
元々は戦闘機で向かう予定だったがドンパチが激しすぎて墜落の可能性もあったので、徒歩で堀を進むことになった。
タイミングがいいことに航からだ。
「え? はぁ妊娠!?」
大きな声を出してしまった。
食堂脇で電話をしていたため数人がこちらを見ている。
嬉しすぎて顔が通常を保てていない。
早く帰って抱きしめてあげたいのに……。
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