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第一章
匂いがヤバイっ
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「デリバリーβのヨモギです」
とβが病院につき、華が対応をする。
「ヨモギくん、空いててよかったよ、よろしくね」
「はい」
ヨモギはΩを気持ちよくさせる仕事についていて、この病院にもよく出入りしている。
「今日はどんな子ですか?」
「それがね、ちょっとαからΩに転換しちゃった子なんだよね」
「え? α様ですか?」
「うん、でも今はΩで」
と柊の病室を開けるとぶわーっと香りが、これはさすがにΩの俺でもわかる。
これ発情期じゃないんだよな…。
「ちょっヤバ、なんすかこれ、俺βだけどなんだかα様の気持ちめちゃくちゃ分かる気がします」
「じゃ、とりあえずこの香り抑えるだけでもいいので頼みますね」
「はい」
ベッドには横になっているΩの柊。
近づかなくても分かる、これは美味しいやつ、心が満たされるやつ。
ごくりと唾を飲み込む音が聞こえる。
口元を抑え
ヤバイ。めちゃくちゃに犯して、首嚙みたい。
これがα様の気持ちなんだ。
ごくりとまた唾を飲み込む。
もぞもぞと動いている柊。
布団をまくり上げると、麻酔が切れたのか自分のを扱いていた。
「あぁ、ダメ…はぁはぁ」
呼吸が乱れ、しゅこしゅこと扱っていた。
βも理性が切れることあるのだと、俺は今からα様になるのだと心が思った瞬間。
Ωを襲っていた。
「ひゃっ」
だが、挿入しようとした瞬間、俺は全身が氷ついた。
「ひっ!?」
廊下を歩く音、この振動はこの病院には絶対にいることがない。
α様だ。
ドアが開かれた。
「柊、お前の初めては俺がもらう」
α様が俺を睨む。
ガタガタと震えが止まらない。
逃げたい、でも足が。
「おい、聞こえなかったか? そこのβどけ」
体が重たいはずなのにα様の声で体が動き、俺は病室から出た。
慌てて追いかけてきた、杉本が国枝を止めようとするが匂いにやられる。
「うっ、匂いヤバイな……」
「はぁはぁ、国枝しぇんぱい?」
名前を呼ばれた瞬間、全身が震え立つような感覚を味わった。
「ちゃんと意識あるのか、よかった」
「おい、そこのΩ」
廊下にいた華に話しかける。
「……」
「こいつを俺の車に乗せろ」
杉本も華も驚く。
「ここでやるよりかホテルで持ち帰ったほうがいいだろ」
華は杉本のほうを向き
いいの? と目くばせするが、ここで国枝の反感を買うと今後どうなるのか、仕方ないのでこくりと頷き、華は柊を国枝の車に乗せた。
また杉本は国枝の車の後を追う。
そして静まり返った病院では一気にみなが脱力した。
「はぁー」
とあちらこちらで膝をついた。
「死ぬかと思った」
「私も断末魔みた」
「α様こわい」
とβが病院につき、華が対応をする。
「ヨモギくん、空いててよかったよ、よろしくね」
「はい」
ヨモギはΩを気持ちよくさせる仕事についていて、この病院にもよく出入りしている。
「今日はどんな子ですか?」
「それがね、ちょっとαからΩに転換しちゃった子なんだよね」
「え? α様ですか?」
「うん、でも今はΩで」
と柊の病室を開けるとぶわーっと香りが、これはさすがにΩの俺でもわかる。
これ発情期じゃないんだよな…。
「ちょっヤバ、なんすかこれ、俺βだけどなんだかα様の気持ちめちゃくちゃ分かる気がします」
「じゃ、とりあえずこの香り抑えるだけでもいいので頼みますね」
「はい」
ベッドには横になっているΩの柊。
近づかなくても分かる、これは美味しいやつ、心が満たされるやつ。
ごくりと唾を飲み込む音が聞こえる。
口元を抑え
ヤバイ。めちゃくちゃに犯して、首嚙みたい。
これがα様の気持ちなんだ。
ごくりとまた唾を飲み込む。
もぞもぞと動いている柊。
布団をまくり上げると、麻酔が切れたのか自分のを扱いていた。
「あぁ、ダメ…はぁはぁ」
呼吸が乱れ、しゅこしゅこと扱っていた。
βも理性が切れることあるのだと、俺は今からα様になるのだと心が思った瞬間。
Ωを襲っていた。
「ひゃっ」
だが、挿入しようとした瞬間、俺は全身が氷ついた。
「ひっ!?」
廊下を歩く音、この振動はこの病院には絶対にいることがない。
α様だ。
ドアが開かれた。
「柊、お前の初めては俺がもらう」
α様が俺を睨む。
ガタガタと震えが止まらない。
逃げたい、でも足が。
「おい、聞こえなかったか? そこのβどけ」
体が重たいはずなのにα様の声で体が動き、俺は病室から出た。
慌てて追いかけてきた、杉本が国枝を止めようとするが匂いにやられる。
「うっ、匂いヤバイな……」
「はぁはぁ、国枝しぇんぱい?」
名前を呼ばれた瞬間、全身が震え立つような感覚を味わった。
「ちゃんと意識あるのか、よかった」
「おい、そこのΩ」
廊下にいた華に話しかける。
「……」
「こいつを俺の車に乗せろ」
杉本も華も驚く。
「ここでやるよりかホテルで持ち帰ったほうがいいだろ」
華は杉本のほうを向き
いいの? と目くばせするが、ここで国枝の反感を買うと今後どうなるのか、仕方ないのでこくりと頷き、華は柊を国枝の車に乗せた。
また杉本は国枝の車の後を追う。
そして静まり返った病院では一気にみなが脱力した。
「はぁー」
とあちらこちらで膝をついた。
「死ぬかと思った」
「私も断末魔みた」
「α様こわい」
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