小さな怪獸

枝浬菰

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新学期

体育館裏

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「静香そんなに嬉しいか！俺も嬉しいぞ！」

「なんか東雲先輩と静香先輩って親子みたいだな」
とその光景を見ていた後輩たちは皆そう思った。

大好きな雑誌を家に持ち帰った静香は一晩中何回も読み返した

そして朝

通学路
「そうしたの！？そのクマ！！」

「えー寝不足」

「何してたの？もしかして欲求不満で眠れなかったの笑」

「ばっちげえよ」
と良を殴る

「おはよー！静香ダイブー」

佐原が後ろから静香めがけて飛んできた

「うわぁちょっあぶねぇな」
とつまずく

学校　下駄箱

校門のところで柳も合流しいつものメンバーはそろう。

そこに後から矢野と新川が入ってきてジロジロと静香達を見ながら履き替えた

「今日で君の人生も終わりだからね雫君」

と矢野に聞こえる範囲で話しかけた

「ほんと新川よく分からねぇな」

「静香気をつけてね」

「変なこと起きたらぶっとばしてやるぜ！」

「そのいき！！」

「珍しく怒らないんだな」

「そりゃ静香が嫌なめにあってたら嫌だし」

「あっそ」
と耳を赤くした

くそ可愛い…

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「新川んじゃお前は油目をどうにかどかしてくれ、あいつは放課後生徒会に行くはずだ」

「分かった」

「で四島と月島は1年のあいつらに沢辺の所で修行させておけ」

「「了ー解」」

「俺は乱暴に大和を抱いておくわ。場所はあの廃工場で」

3人が頷き別れる
そして放課後

『もしもしアギトです今日決行いたします、主様廃工場でお待ちしています』

電話を切り生徒会室まで歩く
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教室

柳・佐原・静香は良の帰りを待っていた

そこに四島がきた
「あっ柳ちょっといいか？」

「何？」

「ちょっと話しあんだけど今いい？」

「ちょっと待ってて」

「もしよかったら、そっちの2人にも聞いてほしいことなんだけど」

「わかった」

「どうだった？」

「何話って？」

「こっち来て、ここじゃ話にくいから」

「良にメールしておくわ」

佐原は良にメールを送った
『良へ　ちょっと教室離れるから終わったら待ってて』と

四島は3人を連れ
体育館裏に連れてきた

そこには月島組と書かれた羽織を着ている怖い人達で溢れかえっていた

「ヤバイ…」

4人はすぐに囲まれ

「ちょっ…静香どうすんのこれ！？」

「どうするってなんでこんな人達がいるんだよ」

「四島もうそっちにいなくていいんじゃないか？」

「そうだなもう演技は終わったからな」
と月島の方に歩く
その時静香は四島の首に腕を回した

四島と静香は身長差があるため足かっくんのように四島が倒れた

「おい説明しろ」

静香の怒りはもうてっぺんに

「いいね！その態度！最高だぜ」

「ボンもう殺していいか？」

「殺したらボンに怒られますよ笑」

「そしたら血が出るくらいまで殴ってやるよこのバッドで」

ゲラゲラと笑う男たち

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