小さな怪獸

枝浬菰

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新学期

お願い……抱いて

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「それどこ情報だ?俺はあの3人は弟子でもなんでもないぜ、それに俺は不良みたいな活動はやめたから」


「えー」
「そんなこと言わないでくださいよ…」
「先輩だけがたよりなんです」


「はぁーなんで不良になりたいの?」


「そりゃーかっこいいじゃないですか!!」
「他校潰してきましたとか言ってみたいっす!」


「なんの話しをしているかと思えば静香これは何?」



影から良と2年の青木が出てきた


「青木が一大事ですって教えてくれてきてみればなんで東の中の話しをしているんだ」

「良、ちょうどいいとこに!1年の子が不良になりたいんだってさ」

「不良?羽山高校は不良の出入り禁止なんだけど」

涼しそうな顔で言っているが顔は笑っていなかった


「その言葉待て!!」

不良になりたい3人組の後ろから沢辺が出てきた


「んじゃ俺が鍛えてやる!!静香の弟子1号だ!!」


と………


「ふふ、しらけたね」


「悟!!そんなこと言うなよ、カッコ悪いやん」

「現にカッコ悪いけどね」


「何しに来た?」


「静香誘拐しにきた、でもそこの不良になりたい3人組の意見は素晴らしい!俺でよければ不良にしてやるぞ!!」


「はぁーまぁ東條もいるしこの1年生は君たちに任せるよ」


「って…俺もか…」


「ほら静香立ってご飯食べよ」

「うん」


良、静香、青木はその場から離れた

残された1年3人組と東條、沢辺は


「え…あの本当に東條さんと沢辺さんですか?大和先輩の弟子の」


「すげー」

「まぁそういうことにしておこうか、でなんで不良なんかになりたいのかな?」



「そりゃかっこいいからだろ」

「いや虎に聞いてないし…」


「憧れです!!!」
「沢辺先輩の言うとおりかっこいいからです」
「どんなことでもします!教えてください」



「はぁー困ったものだ…」








「青木有り難う」

「いえ助かってよかったです、大和先輩1年生なんかに負けたらダメですよ!!」


「誰に言って!!」
青木に手を出そうとした時


「静香、助けてもらったんだからお礼言って」


静香は良の顔を見上げる


「……有り難う」

青木と別れた
「よし!いいこだ!お昼休みもう終わちゃっうな…!?静香どうした?」


「はぁはぁ良…」

静香の目は濡れていた

シャツをクイクイとされた良は耳を口元に持っていく

「お願い…抱いて…」

「!?え…」

と静香はその場に崩れ落ちた

一昨日の矢野事件から静香は元気を取り戻していなかった


「静香!静香!大丈夫?」

良は保健室に静香を寝かせた


「少し様子を見る」

「はいまた放課後に迎えにきます、それまで宜しくお願いします、なにかあればメールください」


「分かった」
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