小さな怪獸

過去編終

良は目を丸くする
「父さん！？」


「花咲隊長、子供達がお世話になりました」
「構わない」


良父は花咲に頭を下げている
（一体なにが起こっているのか分からない、それにこの人の肩書っていくつあるんだ？）

「良…悪いが花咲隊長が言ったことは絶対に従わないといけないことになっているんだ…誘拐でも…本当に悪い…」


「わかったよ…」(父さんの力でも無理なのか…)

部下が静香を抱きかかえてくる

「先生保護を」

「あぁ」


部下が孤児院に渡すところを見る
(なにか裏がありそうだ…)
「水谷みずたに先生ちょっと」


水谷先生と呼ばれる孤児院の先生が花咲に近づこうとしたその時


「だめ！！近づいちゃ！！」

急に静香が声を出す

「これはあなたを手に入れるための罠なんだ！！！」

「え！？」と思った瞬間部屋に催涙ガスが噴射される

「一条応答せよ、一…！？」
目の前に大きな手が口元を抑える


『隊長！？隊長どうされました？』
一条と呼ばれる男から無線が流れるが

花咲の口元を塞いでいたのは鮫島だった

「花咲さんまたお会いしましょう、その時はゆっくりじっくりあなたを楽しませてあげますよ」
と言い鮫島は煙の中に消えた…。

一条が緊急の通達と察知し花咲隊を向かわせなんとか皆無事を確認できた


静香は体全体の手術を受け花咲の監視の元病院での生活を過ごし東の中学を卒業し、今現在羽山高校で日常生活を送っている。