小さな怪獸

枝浬菰

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運動会の種目決め

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目安的にはだいたい3回中出しを我慢すれば終わる。
小さい体にはとても耐え切れる回数ではない。
また、後処理は自分で行うため階段を何度か滑り落ちることがあった。


1週間ぶりの学校。でも昨日の行為のせいで体が重い、どうにか学校に着く。


クラスはもうグループができたりしていた、静香は一番後ろの席でお尻に負担がないように座る。

服装は痣や鎖の後を隠すため長袖長ズボンだった。

机の上ですぐに顔をふせる。
「ねぇ良くん、あのこやっと来たね」

「?あのこって?」
「あの一番後ろの席のこだよ」

「あ!ホントだね」

そこでチャイムがなる。
「はーい!皆さん席に着いて出席確認しますよ!!」

今日もテンションが高い先生が入ってきた。

「えー大和君?今日はいるね、元気になった?」
静香はこくんとうなづいた。

「後で先生の所にきてね」



「大和くんちょっと言いかな」
沢田先生が声をかけてきた。

「うん、何?」

「どんな風邪をひいていたのかな?」
「んーととても苦しかった」

「病院には行った?」
「うん、薬をもらって元気になったよ!」
「そうなんだ、どんな薬を飲んだの?」

「んーと水色の液体で少し甘かった」


そう、義信が考えた設定だった。液体は媚薬

「じゃぁまた具合が悪くなったりしたら先生に教えてね」
「うん、分かった」


3年生になったある日お父さんから
迫田っていう児童の荷物を盗めと言われるようになった。


お父さんは仕事を再開したが監視役としてお母さんが静香に暴力を振るい始めた。

もうすでに静香の顔には笑顔はない、あるのは痣や切り傷のみだった、そしてたまにキスマークこれはたまに痴漢に会うときに付けられる痕。

家ではお父さんが帰ってきた時だけだった。
この学校はクラスが3年まで一緒で4年からまたクラス移動になる。

静香には友達がいない、たまに話しかけてくる人もいるが静香の方からシャットアウトしている。
隣の家の良はクラス委員になり全体をまとめていた、その時に静香の存在が良には邪魔だった。
いくら話しかけても無視。

でも良は少し静香のことが気になっていた。
隣の家から聞こえてくる、悲鳴や泣き声、耳を塞いで寝た時もあった。

近所では静香の家は虐待をしているんじゃないかとだいぶ有名になったが証拠がなかった。

5月運動会の準備を始めるクラス、静香は基本運動会は出席してもお昼とか影でこそこそご飯を食べていた。
2年の頃に一度隣の家だからとお母さんが誘いに行った時があったがぴゅーとどこかに行ってしまったことがあった、優しくしているのにそんな態度をとられて僕も腹がたった。


今回は仲良く運動会を成功できるように頑張る!

クラス3-1

運動会 種目
・全校児童参加50M走
・全体ダンス
・パン取り競争
・借り物競争(親子で)
・100m走
・二人三脚走
などなど


いつも静香はパン取り競争などをしている。
実は前日のお父さんとの行為がなければ足は早い方


良は体育の実力テストの表を見ながら種目を決めている。勝ちを狙っているクラス。

「もう、去年のメンバーでいいんじゃないの?」
「確かに」

「あーでも待って、大和くんめっちゃ足速いよ!!」

「どれ見せて、50M9秒?」

「早いね、2番目くらいに早いんじゃないの?」

「大和くん100M走、走ってくれない?」
視線が静香の方に集まる。でも答えは
「やだ」
(無視しなかった…)

「クラスのために少し協力してよ」

「やだ」

静香は顔を伏せたが良が静香の元に行き静香の顔を上にあげる
ビックリした静香は良の顔を見て目をパチクリさせる。

「頼む、100Mだけ走ってくれない?」
「無理なの、だって前日に…あ…」

「前日に?なに」
「なんでもない」
(暴力を受けてるなんて言えるわけないじゃないか)


「黒板に書くわ」
「え!?まって…」
迫田が黒板に書いた。

「強制的だけどこれで決まりだね!!」


静香は迫田と良を睨みつけた。
(ちょっと無理やりすぎたかな…)

運動会の種目を決めた日静香はある男に理科室に呼ばれた…。
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