小さな怪獸

生徒会長とおいかっけこする静香

2週間目

静香は毎日と言っていいほど会長に追いかけられている。


何度「俺は男だと」はっきりしゃべっているがまったく終わらない。
そして名物となった。

主に昼休みと放課後の追いかけ。
只今静香は良を無視し続けているのでお昼は佐原と食べているが正直落ち着いて食べるところがない。

ちなみに良は柳智と一緒に食べている。

そして放課後は部活があるため部員に守ってもらっていた。
近藤、中村、吉田、佐原、東條、東雲、本田あたりはだいたいのことがわかっているので対応はしたが他の部員は普通に「いるよ」と答えられ。

静香も気を休めないでいた。



3週間目
学園祭の出し物はメイド喫茶(女装&男装)と決まったので準備をする。
理事長の鮫島もOKを出した。それも特例で。
(羽山高校は鮫島家が所有権を持っている)

顧問の鮫島先生は理事長の弟。
準備の話に戻るが。

まず、女装になる人は大和静香、佐原亮太、小泉蒼太の3人。

そして男装は
真田蒼、太田紗英、原田千尋、大守杏の4人。
合わせて7人が決定した。

ちなみにこの4人の女子の中で太田と原田は腐女子。

大守杏は１度生徒会長に告られ付き合ったこともある。男子からはかなりモテる。
真田は演劇部副部長として手を挙げた。

それからメニュー作成、衣装作り、教室の装飾など考えた。



4週間目

部活がない生徒はメニュー作成、衣装作り、教室の装飾の作り物を始めた。
ウエイトレスで出る7人は自由参加とする。

衣装作りは東雲萌恵がリーダーとなり、作る。
そしてここに不穏な影。10人

メニューは良。料理も出来るってことで良が参加。10人

教室の装飾は小松秋菜、そして背の高い人達。5人

宣伝係は8人、PC室や紙に書いたりして作成していた。



テニス部は11月の30日に大会があるためテニス部員は参加できない。
だが、たまに廊下を駆け巡る声が聞こえてくる。
そう、未だに続いている追いかけっこ。

たまたま静香が水を飲みに水道にいたら後ろから覆いかぶさりうとしていた会長をどうにか交わしここまで逃げてきたがどうすることもできずまた、運動場の方に逃げていった。



そして未だ良とは仲直りしていない。



5週間目
10月半ばに入りちらほら、部活事態を休みにしているところが出てきた。
演劇部や調理部はクラスの出し物意外にもあるので活動は続いている。

お昼休み、東雲萌恵は静香を掴まえ
「採寸させてという」
静香もこればかりは言うことを聞く。

そして採寸は終了しお昼を買いに売店に行くがいつもなら何個かあまっているパンが無かった。

「お…おばちゃん、もうパンないの？」

「そうなのよ、今日はイケメン君達がほとんど買っていちゃったのよ」
おばちゃんはニヤニヤしながら静香の質問に答えた。
静香は床に膝をつく
（昨日夕飯食べてないし、今日の朝も寝坊して食べて…)

静香が床で伏せていると先生が話しかけてきた。
理科の先生小早川こばやかわ宏だった。


静香の天敵。