小さな怪獸

全員に認められる可愛さ

そろそろヤバイですね


「じゃぁ静香また今度相手してあげるね」

虎は静香の腰から手を引き静香はコンクリに膝をつく。

「はぁはぁ」
微妙に終わりやがって

実は虎は既に静香のものをズボンの上から触っていた。

虎と下っ端人は逃げた。

次に来たのは担任の柳だった。

「おい、大丈夫か？？」

柳が駆け寄る。


柳が静香の顔を覗き込む。
静香はばぁと立ち上がり柳を後にしようとするが、
柳に腕を掴まれ柳の方を向かせられる。

やっ！！

「2年だな何組だ？」

「あ…えっと、2組です」
静香は女声で対応。

なんだこの子可愛いな

「えっ2組って俺のクラスじゃないか、名前は…！？」



「静香！！」

遠くから来たのは良だった。



「静香！！　やっと見つけた」
息を切らして良が走ってきた。

「静香って！？」

「あ！！　先生もいたの！？　って、おい静香どうした？」

良は静香の元に駆け寄った。そしたら静香は良にもたれかかって。

「もう、疲れた。帰る」

「大丈夫？」

静香は柳の横を通りクラスの方に戻る。


「油目」

「なんです？」


「あの子静香って言うの？」


「そうですが？」


「じゃ女子？」

「あ！　先生分かんないww　あれは女装した大和静香ですよ！」

「まじか！？　なんだあの可愛さ」

「でしょでしょ！　これ学園祭1位は貰ったっも同然ですよね！」

「あぁ」

唾を飲み込む音が聞こえたのは秘密にしておこう

良は柳先生と別れ静香の後を追った。

「静香ー待てよ」

「帰りに部長のとこ寄るから、ついてこい」

「はいはい」

良と静香は教室に戻るとまだ佐原と智が待っていた。

女子たちは帰った。

「お帰り！！　だいぶ制服乱れてるな、なにかあったのか？」
と楽しそうに質問してくる佐原。

「大変だった？」
不安そうに心配する柳智

「ふん」

静香は自分の机の上に置いてある制服に着替え荷物を持ちささぁと教室から出て行ってしまった。

「あれはだいぶ怒ってらしゃいますね、良」

「うん、じゃぁ俺も帰るわ」


「また明日」

「じゃーねぇ」


良は静香の後を追い昇降口へ

疲れた、部長のとこ行って帰ろう

静香と良は合流しテニス部のグランドまで向かう。


パコーン　　　パコーン


ボールを打ち合う音

部長が駆け寄ってきて静香の頭に一発　ゴチン


「痛い、部長、ごめん遅くなって。いろいろあって……」

「まったく来ない時は連絡するようにね！」

「うん」

「明日は必ず来てね、試合やるから」

「うん、分かった、あの雑誌は？」
「今日遅刻したからお預け」
「えぇー……　分かった」


静香は部長を後にした。

「今日の静香なんか大人しいですね？」

「うーん、やっぱり似てるような……」

「さっき話していた人ですか？」

「うん」

静香と良は正門を出て、帰る。