王子たちの戯れ

秘密ごと②

「おっほん、あのさすがに城では王子には手を出せませんよ」

「おや、城ではということは昨日穴場スポットにいたのはルーク殿なのですね」
「？？？？」
え？　分かってて話をしてたんじゃないのか？


「あの身のこなし実に素晴らしかった」
「えっとカムイ様はなんのお話をされているのでしょうか？」


「お前やった後スザクを追うのに屋根の上飛び回っただろ」
「……え！？　もしかしてフード男ってカムイ様だったのですか？」

「そうだ、あれには俺も驚いたぞ、さぞかし素晴らしい足をお持ちなのだろうな」


……。やっとカムイ様が出てきたことが分かった。
スザク様だけなら秘密ごとの共有も分かったのだが、なぜカムイ様も？
と思っていたのだから。


にやっと笑っているカムイ様
「さて、そろそろかな」

「はぁはぁ……なんか体熱い……」
「！？」


「さっき差し入れにあげたこの水は媚薬入りだ」

「はぁはぁ……ゲホゲホ……兄上なんのために…」
「面白くさせるためにだよ」

テーブルの上にうつ伏せになった。
「誰かを呼んできます」
「誰を呼ぶんだ？　悪いけどこの風呂の出口には俺の息のかかった衛兵がいる。


第三王子の側近よりも第二王子の側近のほうが身分が高いのだ。
なんたって俺が命令しているからな。


「なにが目的ですか？」
「そりゃ、簡単、セックスだ」


「まぁ別にお主が手を出さなくてもスザクは俺が可愛がってあげるからな」

ぐいっと持ち上げ床に腰掛けるカムイ様とスザク様。
はだけたバスローブの下にはすでに勃起したそれとちらちらと見えるのはピンクに突起した乳首だった。

ごくん。


「さぁ始めようか」

カムイ様が後ろからスザク様の乳首を愛撫でしている。
触っているのはそれだけなのでスザク様も自ら陰茎を上下に扱っていた。

「ふふっスザクは良い子だな」
と耳元で唱えるとふるふると動いていた。

「どうした？　こっち来て一緒に楽しまないか？」

従者という身分と王子であるスザク様の身分。
どう見ても俺がスザク様を愛すことは絶対にしてはいけない。

でもこの光景に抗うのも難しい。

第二王子の許可は下りているとはいえダメだ。
俺我慢しろっ！！


「スザク、もっと刺激が欲しいよな？」
「ああ、兄上……奥突いてください」

涙声で訴える姿は……というよりも二人とも美形だから。
なおのこと美形男子の戯れに見えてしまい。
俺も疼く。


「意外と落ちないな、普通なら欲望を抑えきれなくて襲ってきてもいいんだけど」
と小言で漏らしていた。


「あーシラスいるんだろ、手伝ってくれないか？」

「御意」
影から出てきたのは第二王子の従者、シラスだった。