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従者ルーク
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体を清め、少し眠りにつきキリの声で目が覚めた。
「起きたか」
「兄上」
支度を済ませた兄上とキリが部屋にいた。
「準備しろ時間になる」
「はい」
身なりを整え光の間に向かった。
陛下である父上が椅子に腰掛けその横に母上である女王が腰かけていた。
そして三兄弟である王子が向かって左側に立って待機した。
そこに光の間の扉が開き1人の男が衛兵エドワードとチーロと共に入ってきた。
陛下の前に片膝立ちで頭を下げた。
「えーこれより任命式を執り行う」
とチーロがいう。
「この者を第三王子スザク様の従者ルークとして認める」
え!? 俺の従者!!??
すでにキリがいるしなぜ? と思ったがここで取り乱しては王子としての役割ができない。
名を呼ばれたので従者となった者の横に並び、陛下の前に片膝をつき胸に手をおく。
「我、第三王子スザクと従者ルークは契約の元勤めを果たすよう尽力をつくすことをここに誓います」
「うむ」
立ち上がり契約の儀を交わすがこの顔を俺は知っていた。
そしてお互い分かりきってしまったであろう表情になる。
が、ここでどよめきを与えてしまえばルークはすぐに衛兵によって殺されてしまう。
平常心、平常心……。
「契約の儀、従者ルーク手を」
小刀をチーロに渡されそれを俺の手首をなぞると血が垂れた。
そしてルークの手首にも同じことをして瓶の中に垂らした。
数分の時をたって契約の儀は終わった。
全員がひざまつき陛下に頭を垂らすと儀式は終わった。
3人の王子は奥の間に従者、衛兵は別の間に通された。
奥の間
「スザク、王子としての儀式よくできていたぞ」
「お褒めの言葉誠にありがとうございます」
と一番上の兄 コハクに言われた。
年は10ほど離れており27歳だ。
威厳があり戦場に出向く姿はとても凜々しい。
憧れの兄と呼べる。
別の間
衛兵と従者は集まっていた。
「騎士団長のチーロだ、戦場に行く際は同行するんだってな、よろしく頼むな」とフレンドリーに話しかけてきた。
そして
「衛兵のエドワードです」と挨拶してきた。
「コハク様の従者セバスチャンです、こちらはカムイ様の従者であるシラス殿、そしてスザク様の従者兼世話係のキリ殿です」
「よろしくお願いします、キリ殿もスザク様の従者なのですか?」
「はい、僕は城の中のみです、戦場には行けませんので」
「もしやそれで今回私を任命していただいのでしょうか?」
「ああ、そういうことだ、このことはスザク様にもお伝えされていない」
「はい、なのにご立派になられた」
思わずお三方が納得されているところを見るとスザク様は少しやんちゃな子なのかと思ってしまった。
「えっと、確認なのですがスザク様は遊郭に遊びに行かれることが多いのですか?」
???????
全員の頭の上に?が見えた気がした。
「それはないです、カムイ様ならありえますが」
「……あ、そうなのですか?」
「スザク様のことを遊郭でお見かけされたのですか?」
「……うーんそしたら人違いのようです」
「起きたか」
「兄上」
支度を済ませた兄上とキリが部屋にいた。
「準備しろ時間になる」
「はい」
身なりを整え光の間に向かった。
陛下である父上が椅子に腰掛けその横に母上である女王が腰かけていた。
そして三兄弟である王子が向かって左側に立って待機した。
そこに光の間の扉が開き1人の男が衛兵エドワードとチーロと共に入ってきた。
陛下の前に片膝立ちで頭を下げた。
「えーこれより任命式を執り行う」
とチーロがいう。
「この者を第三王子スザク様の従者ルークとして認める」
え!? 俺の従者!!??
すでにキリがいるしなぜ? と思ったがここで取り乱しては王子としての役割ができない。
名を呼ばれたので従者となった者の横に並び、陛下の前に片膝をつき胸に手をおく。
「我、第三王子スザクと従者ルークは契約の元勤めを果たすよう尽力をつくすことをここに誓います」
「うむ」
立ち上がり契約の儀を交わすがこの顔を俺は知っていた。
そしてお互い分かりきってしまったであろう表情になる。
が、ここでどよめきを与えてしまえばルークはすぐに衛兵によって殺されてしまう。
平常心、平常心……。
「契約の儀、従者ルーク手を」
小刀をチーロに渡されそれを俺の手首をなぞると血が垂れた。
そしてルークの手首にも同じことをして瓶の中に垂らした。
数分の時をたって契約の儀は終わった。
全員がひざまつき陛下に頭を垂らすと儀式は終わった。
3人の王子は奥の間に従者、衛兵は別の間に通された。
奥の間
「スザク、王子としての儀式よくできていたぞ」
「お褒めの言葉誠にありがとうございます」
と一番上の兄 コハクに言われた。
年は10ほど離れており27歳だ。
威厳があり戦場に出向く姿はとても凜々しい。
憧れの兄と呼べる。
別の間
衛兵と従者は集まっていた。
「騎士団長のチーロだ、戦場に行く際は同行するんだってな、よろしく頼むな」とフレンドリーに話しかけてきた。
そして
「衛兵のエドワードです」と挨拶してきた。
「コハク様の従者セバスチャンです、こちらはカムイ様の従者であるシラス殿、そしてスザク様の従者兼世話係のキリ殿です」
「よろしくお願いします、キリ殿もスザク様の従者なのですか?」
「はい、僕は城の中のみです、戦場には行けませんので」
「もしやそれで今回私を任命していただいのでしょうか?」
「ああ、そういうことだ、このことはスザク様にもお伝えされていない」
「はい、なのにご立派になられた」
思わずお三方が納得されているところを見るとスザク様は少しやんちゃな子なのかと思ってしまった。
「えっと、確認なのですがスザク様は遊郭に遊びに行かれることが多いのですか?」
???????
全員の頭の上に?が見えた気がした。
「それはないです、カムイ様ならありえますが」
「……あ、そうなのですか?」
「スザク様のことを遊郭でお見かけされたのですか?」
「……うーんそしたら人違いのようです」
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