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スザクという王子②
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「では私が相手をなさいます」
「ほぉ、そなたか」
「衛兵25番 エドワードと申します」
「そなたにはよく助けられているからな、いざ尋常に勝負」
衛兵が訓練もしないでこちらの様子を見ていた。
エドワードは他の者と比べて衛兵歴も長く陛下をお守りする役目を担っているほどだ。
大きく振りかぶってくるが威圧で隙が全然見えねぇ。
そこに入れば俺はきっと首が落ちるだろう。
なら
後ろに引こうとしたが
ぐぎっと右足がというよりも腰が砕けた。
やばっ……。
昨日激しく抱かれたせいか体勢が崩れた。
が、左手をついて上手くその攻撃を凌いだ。
「……スザク様どこかお怪我をされていますか?」
「いや、問題ない」
「さすがスザク様だ、あの攻撃をやすやすとよけた」
ざわざわと衛兵が話をしていた。
だが俺はまだ立ち上がれていなかった。
……これはまずい。
とそこに
「おお! スザクなに楽しいことしてるんだ?」
と
「兄上」
女たらしの兄上が参上した。
兄はどちらかというと寝ても起きても女の尻を追いかける父上に似た性格をしているためこういう場にはあまり出てこないのだが。
「カムイ様も参加されますか?」
「いや、いい、私はここでスザクの応援をするよ」
観客が増えたところで俺は今足腰がガチめに危険状態なのだが。
「ふぅー」
これもなにかの罰かと考えて。
ビリと場が冷たくなったのをエドワードは感じた。
まるで戦場のようだと。
「いっけ!! スザク」
多分なにも感じていない兄上は応援してきた。
その瞬間エドワードの首には剣があった。
「ま……参りました」
「はぁー」とその場に座りこんでしまった俺は寝っ転がり広い空を眺めた。
「スザク様……大丈夫ですか?」
「ああ、少しそよ風にあたってから戻るよ」
「御意」といいエドワードはきっとキリを呼びに行ったのであろう。
俺が寝っ転がっている様子を兄上は横で見ていた。
「なぁなぁスザク、今日くるお姉様方はどんな方だろうな」
とこういう話しかしてこない。
兄上と言っても1歳しか違わなくこうも性格が違っては驚く。
「ほぉ、そなたか」
「衛兵25番 エドワードと申します」
「そなたにはよく助けられているからな、いざ尋常に勝負」
衛兵が訓練もしないでこちらの様子を見ていた。
エドワードは他の者と比べて衛兵歴も長く陛下をお守りする役目を担っているほどだ。
大きく振りかぶってくるが威圧で隙が全然見えねぇ。
そこに入れば俺はきっと首が落ちるだろう。
なら
後ろに引こうとしたが
ぐぎっと右足がというよりも腰が砕けた。
やばっ……。
昨日激しく抱かれたせいか体勢が崩れた。
が、左手をついて上手くその攻撃を凌いだ。
「……スザク様どこかお怪我をされていますか?」
「いや、問題ない」
「さすがスザク様だ、あの攻撃をやすやすとよけた」
ざわざわと衛兵が話をしていた。
だが俺はまだ立ち上がれていなかった。
……これはまずい。
とそこに
「おお! スザクなに楽しいことしてるんだ?」
と
「兄上」
女たらしの兄上が参上した。
兄はどちらかというと寝ても起きても女の尻を追いかける父上に似た性格をしているためこういう場にはあまり出てこないのだが。
「カムイ様も参加されますか?」
「いや、いい、私はここでスザクの応援をするよ」
観客が増えたところで俺は今足腰がガチめに危険状態なのだが。
「ふぅー」
これもなにかの罰かと考えて。
ビリと場が冷たくなったのをエドワードは感じた。
まるで戦場のようだと。
「いっけ!! スザク」
多分なにも感じていない兄上は応援してきた。
その瞬間エドワードの首には剣があった。
「ま……参りました」
「はぁー」とその場に座りこんでしまった俺は寝っ転がり広い空を眺めた。
「スザク様……大丈夫ですか?」
「ああ、少しそよ風にあたってから戻るよ」
「御意」といいエドワードはきっとキリを呼びに行ったのであろう。
俺が寝っ転がっている様子を兄上は横で見ていた。
「なぁなぁスザク、今日くるお姉様方はどんな方だろうな」
とこういう話しかしてこない。
兄上と言っても1歳しか違わなくこうも性格が違っては驚く。
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