ゲイビネコ専門の牧くん♡

枝浬菰

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コレクター

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ちょっとした脅しを言われたが男は部屋から出て行った。

こんな格好で逃げるのも難しいけどでもどうにかしないと、進藤さんか紘さんに連絡とらないと。

ベッドから降りてドアに近づくとすんなりと開いた。
「まじかよ、あいつの目的はなんなんだ?」
本当にコレクターとして俺が欲しいだけなのか。

「あの」
「あ!?」
背後に少年が立っていた。さきほどの子ではないにしろ、やはり全身裸だ。

「君も一緒に逃げよう、ここにいたらなにされるか分からないよ」
「えっと、僕はここにいたいです」
「へ?」

「多分ご理解されないと思いますがご主人様は僕たちにとって救世主なのです」
「救世主??」

「はい、僕は元々親から虐待をされていました、でもご主人様の声掛けで命は助かり、また暖かい場所やごはんもめぐってくれたのです」

「…そうなんだろうけど、でも裸で過ごすのはどうなのかな??」
「それも問題ありません」
さっき雅紀さんは調教って言ってた、もしかして無理強いの調教なのか、俺の知っている体に叩き込むというのではなく。

「でも、そんな恰好じゃ外にも出れないし、なにもできないじゃないですか」
「いいえ、外出もできますよ、現にこの時間帯はショッピングモールにお出かけしている子が多い時間です、もう少しで帰ってきますよ」

というと時計が鳴り、表口の玄関から大勢の子供が入ってきた。
でもやはり裸だ。

小さい子がいっぱい入ってきた。
「やぁ、みんなお帰り」
「ただいまー」

一目散に駆け寄っていった男の子は抱きかかえられて買った品物を見せていた。
「ショッピングモールというのはどんなところなのですか?」

「それはメンバーになってからだよ、なにからなにまで教えてあげるなんて言ってないからね」
と雅紀さんがきた。

「もうここはいいよ、部屋に戻って休みなさい」
「はい」
ぺこりと挨拶して男の子は去って行った。

「あんた、調教って言ったけどこういう意味なの?」
「君は少し問題ありだね」
腕を掴まれ地下に降りて行った。

「おい!!」

地下に降りる階段は冷たく、裸の俺にとってはひんやりしていた。

重厚な部屋の扉を開けると1人の青年がいた。
「じゃぁ隊長、この子預けるからね」
「ええ、白羽からもらった情報通りの子だね」
「でもいいんですか隊長自ら動いてしまって」

「ええ」
すくっと立ち上がりこちらに来た。

「初めまして、牧遥さん」
「え? 初めまして…」
俺はこの人知らない、一体誰だ?

「私は岩崎コーディーと申します、亡き牧夫妻の上司です」
「へ?」

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