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双子の弟と名乗る男
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「うんっ」
薄っすらと目を開けると豪華なシャンデリアが目の前にあった。
「あれ? 俺ゲホゲホ」
ベッドの上で全身に包帯を巻きつけられていた。
「うっ」
胸あたりが痛い。
それに呼吸すると痛いしこれはあばら骨折れたか??
窓から飛び降りるなんて無茶したから。
って言ってもここはどこだ?
さっきまでいたとことは違うよな?
橋に人影が見えてそのあと俺は溺れてまでは記憶に残ってるんだよな。
「うーん」
考えているとドアが開いた。
全身裸の男の子と目が合い、その子はワゴンを押しながらこちらに来た。
「あの、体をお拭きしてもよろしいでしょうか?」
「へ? えっと」
「ああ、よかった目が覚めたんだね」
男の子の後ろに立った背の高い、男の人…。
「え? 紘さん!?」
「ん? 僕は米田雅紀だ、君とは初めましてだと思うけど」
「え? いえ、すみません人違いでした」
「そう、人違いって言われると双子の兄かな? でも兄は他界しているんだけどな」
「え!?」
双子? 兄? どういうこと?
「それにしても君、なんと美しい体なんだ??」
ぐいっと顎を掴まれた。
「えっつ…」
「そうだ、忘れていた、君骨折してるんだ気を付けないとね、ほら、体拭いてあげて」
「はい」
男の子がこちらまで来て熱そうな布で体を拭いてくれた。
「あ、ありがとうございます」
ぺこっとお辞儀をすると部屋から出て行った。
じとーとこちらを見ている紘さん(多分)の弟さん、俺が服着てない理由とさっきの男の子が服着ていない理由って多分一緒だよね?
「ああ、彼のことかい? 僕はねコレクターなんだ」
にこっとそう告げられた。
「奴隷のですか?」
「奴隷じゃないよ、養子にして僕のコレクターにしてるんだ、みんな可愛いくてね」
「それもう、犯罪の域超えてますよ」
「うん、世の中的にはね、でもこの時代子供不足と言っていても、親が子から離れることが多くてね僕の児相でもなかなか手がまわらないんだよ」
「児相ってあんたいい人ぶりながら子供に対してなんてことしてるんだ!! ゲホっ」
喋るのもキツイけどこの人は危ない。
「まぁ普通の人間はそう考えるよね? でもさご飯もあたえず暴力を奮われてそのまま家にいたところで現実的にはどちらが辛いかな?」
「っつ」
俺も経験してるからわかる。
言い返せない。
「君は理解が早いようだ」
頭を撫でられたがそれを払った。
「まぁ君がなにを思おうと僕は君を手に入れた、ここから逃げるなら拘束するし、僕の考えを否定し続けるなら調教するよ」
…。
ヤバイやつじゃん。
「うんっ」
薄っすらと目を開けると豪華なシャンデリアが目の前にあった。
「あれ? 俺ゲホゲホ」
ベッドの上で全身に包帯を巻きつけられていた。
「うっ」
胸あたりが痛い。
それに呼吸すると痛いしこれはあばら骨折れたか??
窓から飛び降りるなんて無茶したから。
って言ってもここはどこだ?
さっきまでいたとことは違うよな?
橋に人影が見えてそのあと俺は溺れてまでは記憶に残ってるんだよな。
「うーん」
考えているとドアが開いた。
全身裸の男の子と目が合い、その子はワゴンを押しながらこちらに来た。
「あの、体をお拭きしてもよろしいでしょうか?」
「へ? えっと」
「ああ、よかった目が覚めたんだね」
男の子の後ろに立った背の高い、男の人…。
「え? 紘さん!?」
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「え? いえ、すみません人違いでした」
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「え!?」
双子? 兄? どういうこと?
「それにしても君、なんと美しい体なんだ??」
ぐいっと顎を掴まれた。
「えっつ…」
「そうだ、忘れていた、君骨折してるんだ気を付けないとね、ほら、体拭いてあげて」
「はい」
男の子がこちらまで来て熱そうな布で体を拭いてくれた。
「あ、ありがとうございます」
ぺこっとお辞儀をすると部屋から出て行った。
じとーとこちらを見ている紘さん(多分)の弟さん、俺が服着てない理由とさっきの男の子が服着ていない理由って多分一緒だよね?
「ああ、彼のことかい? 僕はねコレクターなんだ」
にこっとそう告げられた。
「奴隷のですか?」
「奴隷じゃないよ、養子にして僕のコレクターにしてるんだ、みんな可愛いくてね」
「それもう、犯罪の域超えてますよ」
「うん、世の中的にはね、でもこの時代子供不足と言っていても、親が子から離れることが多くてね僕の児相でもなかなか手がまわらないんだよ」
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「っつ」
俺も経験してるからわかる。
言い返せない。
「君は理解が早いようだ」
頭を撫でられたがそれを払った。
「まぁ君がなにを思おうと僕は君を手に入れた、ここから逃げるなら拘束するし、僕の考えを否定し続けるなら調教するよ」
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ヤバイやつじゃん。
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