ゲイビネコ専門の牧くん♡

枝浬菰

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先生、助けて

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ビクビクと体が震えている。
俺も男に犯されながらイッたみたいで、俺っておかしいのかな。

腕の拘束は解かれてたから起き上がるも体が痛い。
こんな時頼れる人って…。

ふいに上がったのは先生だった。

助けてくれるかな…。

カバンの中にあった携帯を取り出した。
『先生…あの助けて』
『どうしたんだ? 今どこに』
『分かんない、倉庫ぽいけど…無理だよね、いいんだ、大丈夫です、1人で帰れます』
先生に頼るとかバカ。


『ちょっと待って今君の現在地見てみるから』
『なんか…大きな男の人に襲われちゃって…体中痛くて…』

先生の言葉は一切聞こえなかった。
でも少しでも自分の状況を伝えたかった。

『強姦!!? すぐ迎えに行くから待ってなさい』
『え? うん…』

倉庫から見える景色はすでに暗く真っ暗闇の中に置き去りにされた気分になった。

はぁはぁ…痛い。

車がキッと止まり誰かがこちらに来た。
「牧くん、大丈夫か?」

「あ、はい、あのごめんなさい」
「そんなことより」
体をみまわした。

ぎゅっと俺を抱き寄せ
「怖かったね」といい。

持ってきたであろうタオルを巻き付け、抱き上げで車に乗せてくれた。

まだ緊張しているのか車の後部座席でガタガタと震えていた。


先生の家に着くなり優しい声で
「まずはお風呂だね」といい1人体を洗っていたがぞわっと体を伝う白い体液がまた恐怖のどん底に落とされた。

「うっ…ゲホゲホ」
人の家なのに。口から出ていく体液にぞっとした。
やっぱり間違えだったと。

「牧くん、大丈夫かい?」
「はぁはぁ…だ、大丈夫です」
くらっと視界が歪む。

ガチャと扉が開くと服を着たままの先生が入ってきて
「えっとあの、まだ…」
「嫌かもしれないが洗ってやる」
「え!?」

「中出しされてるでしょ、お腹壊しちゃうよ」
「えっでも!」

後ろを向き蕾に指が入ると感じたくないのに体が勝手に反応して。

「あぅ…」

「もう少し」

綺麗に洗い流され先生の大きなTシャツを借りてベッドにいた。
「親御さんには連絡しておいたから安心して」

「はい、なにからなにまですみません」
「少しまたやつれたね…お腹空いてない?」
頬を撫でる手は優しかった。
でも、これ以上世話になるわけには…。

「すいてません」
というと先生は「そうか」といいその場を離れようとした、でも裾を掴んでいた。

「どうしたんだい?」
「あっえっとその…」
覗き込んできて。

「傍に…いてほしいです」
「いいよ」

その夜先生はずっと俺の手を握ってくれた。
眠れなかった日々が嘘のようで眠りについた。
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