25 / 75
久しぶりな現場
しおりを挟む
紘さんとの1週間のお休みはあっという間だった。
「おはようございます」
と撮影現場に入るとマネージャーが
「おはよう、牧さん調子どう?」
「え、大丈夫ですけど」
マスクを外して帽子をとった。
「そっか、少し具合が優れないからって社長命令で1週間お休みにしてたんだよね、聞いてなかった?」
「あ、はい」
「そっか、まぁ社長命令だし、私からはなにも申せないんだけどね」
そうだったのか。
いろんな監督からも
「大丈夫?」
「お大事に」
とか「体壊さないようにね」とか声をかけられた。
改めてみんないい人すぎる! と思いながらシャワー室に向かった。
今日は大曾根監督、この人はエロじじい、社長と昔からの知り合いのようで考えてることが俺の50くらい上を行くので撮影が少し怖い。
「あ、牧くん久しぶり~」
と後ろから抱き着かれた。
「進藤さんお疲れ様です」
「うん、調子どう?」
「はい、もう大丈夫ですよ」
「そっか、castleの大黒柱だからね!!」
さらっと言われた、えーそうなんだ。
撮影現場に入り台本を探すが
「あれ? 今日の台本ってどこでもらえますか?」
「あ、今日は台本ないよ」
「え、ってことはその場でってことですか」
「うん、まぁ大曾根監督だからね、台本通りには進まないよ」
「俺たちカメラも好きなように動いてって言われてる」
「そうだったんですね」
とたわいない話を終え、俺とタチ3人が集まった。
「えー今日は、あ、牧くん」
と手を振られたのでにこにこ笑顔で振り返した。
「うんうん、今日の牧くんも目の保養だね」
「あ、監督よだれ落ちた」
「ああ、すまんすまん、えっとなんだっけ」
「これですよ」
と大曾根監督のマネージャーが手渡しした。
「うちの社長から渡されていてね、これをやろうと思う」
マネージャーと広げると3日前に見たすごろくゲームが出てきた。
「なんっすかそれ?」
「んーとすごろくゲームって書いてある」
ごくりと唾を飲み込む、人生ゲームではなくすごろくゲームに名前を変更してあった。
…。ぞぞぞっと身震いすると隣のメガネタチに
「牧さん、大丈夫?」
「あ、はい大丈夫です」
たしかこの人サディスト系のタチさんだっけ?
ちょっと怖いんだよな。
ズボンの後ろのポッケにスティックみたいなの入ってるし。
あとの2人は西川さんと塙さん、どちらもタチ専で被ったことはないからどんなもんか気になる。
「じゃぁ撮影始めようか、今日は服着用ありからやっていきます」
「はーい」
「3・2・…」
「おはようございます」
と撮影現場に入るとマネージャーが
「おはよう、牧さん調子どう?」
「え、大丈夫ですけど」
マスクを外して帽子をとった。
「そっか、少し具合が優れないからって社長命令で1週間お休みにしてたんだよね、聞いてなかった?」
「あ、はい」
「そっか、まぁ社長命令だし、私からはなにも申せないんだけどね」
そうだったのか。
いろんな監督からも
「大丈夫?」
「お大事に」
とか「体壊さないようにね」とか声をかけられた。
改めてみんないい人すぎる! と思いながらシャワー室に向かった。
今日は大曾根監督、この人はエロじじい、社長と昔からの知り合いのようで考えてることが俺の50くらい上を行くので撮影が少し怖い。
「あ、牧くん久しぶり~」
と後ろから抱き着かれた。
「進藤さんお疲れ様です」
「うん、調子どう?」
「はい、もう大丈夫ですよ」
「そっか、castleの大黒柱だからね!!」
さらっと言われた、えーそうなんだ。
撮影現場に入り台本を探すが
「あれ? 今日の台本ってどこでもらえますか?」
「あ、今日は台本ないよ」
「え、ってことはその場でってことですか」
「うん、まぁ大曾根監督だからね、台本通りには進まないよ」
「俺たちカメラも好きなように動いてって言われてる」
「そうだったんですね」
とたわいない話を終え、俺とタチ3人が集まった。
「えー今日は、あ、牧くん」
と手を振られたのでにこにこ笑顔で振り返した。
「うんうん、今日の牧くんも目の保養だね」
「あ、監督よだれ落ちた」
「ああ、すまんすまん、えっとなんだっけ」
「これですよ」
と大曾根監督のマネージャーが手渡しした。
「うちの社長から渡されていてね、これをやろうと思う」
マネージャーと広げると3日前に見たすごろくゲームが出てきた。
「なんっすかそれ?」
「んーとすごろくゲームって書いてある」
ごくりと唾を飲み込む、人生ゲームではなくすごろくゲームに名前を変更してあった。
…。ぞぞぞっと身震いすると隣のメガネタチに
「牧さん、大丈夫?」
「あ、はい大丈夫です」
たしかこの人サディスト系のタチさんだっけ?
ちょっと怖いんだよな。
ズボンの後ろのポッケにスティックみたいなの入ってるし。
あとの2人は西川さんと塙さん、どちらもタチ専で被ったことはないからどんなもんか気になる。
「じゃぁ撮影始めようか、今日は服着用ありからやっていきます」
「はーい」
「3・2・…」
0
お気に入りに追加
28
あなたにおすすめの小説
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
性的イジメ
ポコたん
BL
この小説は性行為・同性愛・SM・イジメ的要素が含まれます。理解のある方のみこの先にお進みください。
作品説明:いじめの性的部分を取り上げて現代風にアレンジして作成。
全二話 毎週日曜日正午にUPされます。
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
部室強制監獄
裕光
BL
夜8時に毎日更新します!
高校2年生サッカー部所属の祐介。
先輩・後輩・同級生みんなから親しく人望がとても厚い。
ある日の夜。
剣道部の同級生 蓮と夜飯に行った所途中からプチッと記憶が途切れてしまう
気づいたら剣道部の部室に拘束されて身動きは取れなくなっていた
現れたのは蓮ともう1人。
1個上の剣道部蓮の先輩の大野だ。
そして大野は裕介に向かって言った。
大野「お前も肉便器に改造してやる」
大野は蓮に裕介のサッカーの練習着を渡すと中を開けて―…
山本さんのお兄さん〜同級生女子の兄にレ×プされ気に入られてしまうDCの話〜
ルシーアンナ
BL
同級生女子の兄にレイプされ、気に入られてしまう男子中学生の話。
高校生×中学生。
1年ほど前に別名義で書いたのを手直ししたものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる