ゲイビネコ専門の牧くん♡

枝浬菰文庫

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エレベーターでハプニング

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知らない、知らないフリ……。

早く1階について。

ガタンと大きな音がしてエレベーターは止まってしまった。
『このエレベーターは緊急停止しました、運転が再会するまでお待ちください』とアナウンスが流れた。

うそーん、最悪。

「まじかよ、くそ暑いわ」

尻を撫でていた手は腰にまわり耳元で
「ここでやっちゃおうか」
と言ってきた?

「は?」

ズボンのベルトを外して、チャックをあけられ揉まれる。
「ちょっんん」

「君、大丈夫かい?」
「へ?」
突然声をかけられ驚いていると数人こちらを向き始めた。

ダメ、これじゃ痴漢されてるってのバレる。

後ろから襲っている男は耳元を舐め始めた。
「ひっ!?」

耳たぶを吸われ、頭の中ふわふわしてきた。
「熱っぽいのかな?」
「顔が赤いよ」
「早く出ないとまずいかもね」

心配されている。
どうしよっ……無理。

「んぁああ」
前にいたおじさんに精液を飛ばしてしまった。

「うわぁあああ、ごめんなさい」

「君、どこの会社の子かな?」
腕を捕まれ、問いただしているとキスをしてきた。
「んんっ!?」

鼻息がすごい後ろに男がいなかったら勢いで倒れてしまっている。
キスだけじゃなく顔中舐められる。
「うっ……」
気持ち悪い。

後ろの男はそれを見ながら性器を準備万端に整え挿入してきた。
「ひっ」
前の男の人に掴まりながら後ろから犯される。
今日はなんて日なんだ。

どうにかエレベーターは動きパンツ念のため3枚買って撮影時間まで休憩室で過ごした。

「はぁーあと2時間……なにもありませんように……」
とそこにコンコンとノックがドアから聞こえた。

「はい」
というと2人の男が入ってきた。

「えっと本日タチを担当する小山と桃城ももしろです、よろしくお願いします」

「え? 今日って16時の? 二人ってベテランさんだよね?」
「はい、監督が初物で出したいみたいで……」
「なるほど、それって俺に今挨拶しちゃっても平気なの?」
「はい、細川マネージャーに許可はとってあります」
「そうなんだ」


「あの!」
「ん?」

「俺牧さんの大ファンなので今日楽しみにしてます」

「そうなの、ありがとう」
「じゃぁ今日よろしくお願いします」

といい2人は部屋から出た。

「なーんだ小山くんと桃さんか、ベテラン同士の初物って普通にむずくない?」
台本を広げて読み込んでいると

「え!? 『童貞を喰うネコ』……まじか、そういうことか」
でもこれ桃さんと小山くんのファンが俺のファンだとしたらどうするんだろう。

考えているうちに準備の時間が来てシャワーを浴びダウンを着て撮影現場に移動した。
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